「子供と子供が喧嘩する!男と女が喧嘩する!家と家が喧嘩する!そしておしまいには国と国が喧嘩する!ミサイル発射!手裏剣シュッシュ!日本は滅びる!地球は滅びる!」
DATA
別名 | 宇宙忍者 |
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身長 | ミクロ〜50m |
体重 | 0〜1万5千t |
出身地 | バルタン星 |
CV | 西村知道 |
概要
第45話「バルタン星人の限りなきチャレンジ魂」に登場。
宇宙に造り上げた新バルタン星から、またしても地球征服にやってきた限りなきチャレンジ魂の持ち主。姿形は五代目のものとまったく同じであるが、破壊による制圧を目指した従来の個体とは異なり、当話では謀略による地球人の自壊を目指した侵略手法を採用した。
山野正也という少年にフリスビーを用いさせて写真を撮らせ、それをUFOの写真と思い込ませたうえで彼の母のよし子に変身し、山野には偽のUFO写真を子供たちに配るように指示する。それを元に小さな揉め事を起こさせ、最終的には子供同士の喧嘩から大人同士、果ては地球上の世界大戦争にまで発展させて人類の自滅を企む。
初代や二代目など初期作品の個体は地球上の言語や価値観をまったく理解していなかったが、この個体は饒舌さに磨きがかかっており、
「お釈迦様でもご存知あるめえ!」など、現代の日本人ですら日常で話さないような江戸時代の町人言葉までよく話すようになっている。
児童層の擾乱を狙った初期計画実行のため、自分の顔を模した小型飛行艇に乗って子供たちの前に飛来し、ハサミから出した白い光線状の袋で捕らえた際に矢的猛のライザーガンの銃撃で飛行艇を破壊され、彼の前で子供を光線に包んで人質に取り、巨大化してあらかた破壊活動を行った末、矢的が変身したウルトラマン80との直接対決となる。
戦闘力は高く、五代目と同様に瞬間移動や格闘術に長けており、さらにハサミから80のサクシウム光線と互角の光線「エクシードフラッシャー」や、五代目も使用した火炎弾「バルタンファイヤー」を放つなど、もっぱら武力による攻撃に転じて80を苦戦させるが、最後は80が初代ウルトラマンから学んだウルトラスラッシュを受けて左右に両断され爆散。子供たちも無事救出される。
この個体は怪獣頻出期の終盤に出現した異星人でもあり、これを最後に『ウルトラマン』から続くバルタン星人の地球侵略もしばらくは鳴りを潜めることとなった。
余談
本編では六代目という呼称はない。いつ頃から六代目という呼称が付いたのかは不明。一部の書籍等では『80』第37話に登場したバルタン星人を『六代目』と表記し、第45話に登場したバルタン星人を『七代目』としていることがある。
これは
の二点に議論の余地が残されているために生じた混乱であり、三代目の影の薄さが更に拍車をかけているともいえる。
『80』に登場した二人のバルタン星人に関しては混乱を回避するため、『○代目』の表記を用いず(もしくはそれと併用して)『動物園のほう』『ガラが悪いほう』と呼んだりもする。
上記の通り台詞や行動などギャグ感が強いが、劇中での目的は「人間同士の不仲を生み出し国同士で戦争を起こさせ自滅させる」という笑い話では済まされない物であり戦争を煽る発言などバルタン星人内部でもかなりの過激派だという事が窺える。バルタン星人の母星が滅んだのは狂った科学者の核実験が原因だがある意味バルタン星人の星が何故滅んだのかを象徴する存在かもしれない。
着ぐるみは「ウルトラマン怪獣大決戦」⇒五代目に使用された物の他、同映画に使われた分身体を本編用に使用している。こちらは目に初代のように動くよう改造されており、その分マスクの被りが浅くなっている。