概要
ウルトラマンの活躍をダイジェストで紹介する傍ら、その裏でウルトラの星の人々が初めて地球へと向かったウルトラマンを心配し一喜一憂するさまを描いた映画。
内容は『ウルトラマン』の第2・3・8・16・25話に新規の映像を加えて再編集したもので、前作『実相寺昭雄監督作品ウルトラマン』がやや異色の作品だったのに比べ、娯楽色の強いエピソードをチョイスされている。
同時上映は『ウルトラマンレオかなしみのさすらい怪獣』(『レオ』の第10話)
ウルトラシリーズでは数少ない女性がディレクターを務めた作品でもある。
新撮映像
バルタン星人との戦闘シーンは、TVで描かれていなかった戦いが追加されており、聖徳記念絵画館の近くでバルタンとウルトラマンが壮絶な格闘戦を繰り広げるシーンはスピード感にあふれている。
しかしメイン画像を見ればわかる通り、この作品で使われたバルタン星人やウルトラマンのスーツはややチープであまり再現度は高くなく、新規に撮影した部分と流用した部分とではかなり差が生じている(加えてこの作品のウルトラマンの造形はCタイプがモデルになっている為、新規部分と流用部分でウルトラマンの姿が大きく変わってしまっている)。
また、描写についても違和感の強い部分が多く、ウルトラマンの腕を交差させる謎のポーズや、バルタン星人の光弾の色、軽快な側転やバク宙で攻撃を避けるアクション、妙に軽い効果音などが挙げられる。
ちなみにこの口の大きいバルタンのスーツは、後に『ウルトラマン80』に登場するバルタン星人5代目及び6代目に流用されることとなる。
また、冒頭でウルトラ戦士達を紹介するシーンでは、過去作の流用に加えなんとウルトラマンジョーニアスがベドランと戦う実写映像が挿入されている。
これらのシーンは後に『新ウルトラマン列伝』最終回で取り上げられており、このうち、ジョーニアスとベドランの戦闘シーンは、ナビゲーターのゼロから「滅多に見れない秘蔵映像」と言われている。
なお、(故郷のL77星を破壊されているレオとアストラはともかく)U40出身のはずのジョーニアスが何故光の国のウルトラマン達と共にいたのかは謎である。
関連項目
モーレツ大怪獣戦←実相寺昭雄監督作品ウルトラマン/ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団/ウルトラマン怪獣大決戦→ウルトラマンZOFFY/ウルトラマン物語