概要
その名の通りウルトラシリーズの映画作品のことである。
昭和ウルトラマンは予算的な都合もあり、一つのエピソードを短編映画としてそのまま上映したり、複数のエピソードをまとめた総集編的映画が多い。
オリジナル作品が本格的に作られるようになったのは平成ウルトラマンに入ってからであり、『ウルトラマンギンガ劇場スペシャル』以降は予算の都合からか長さが1時間程度と短い代わりに料金を安く設定するスタイルを取っている(長さ自体は東映特撮の夏の劇場版とそれほど変わらないが、毎回2作を同時上映するあちらと異なり、他作との同時上映を行っていない関係上、総合的な上映時間はこちらの方が短い)。
なお、『ウルトラマンマックス』と『ウルトラマンZ』は劇場版作品が製作されていない(他シリーズの劇場版作品への客演はある)。『マックス』は放送をウルフェス開始時期に合わせる都合上、『Z』は『シン・ウルトラマン』公開の兼ね合いからそもそも製作する予定がなかった。
なお、『トリガー』に関しても当初は製作予定がなかったが、急遽製作が決定し、2022年に公開された(ただし、急遽決まった影響からか上映館は少なめでTSUBURAYAIMAGINATIONでの配信が同時に行われる等、どちらかと言えば映画と言うよりオリジナルビデオ作品といった方が正しい展開となった。ちなみに、これは次回作の『デッカー』でも同様であった)。
その後、『ブレーザー』ではコロナ禍の一応の終息もあってか、上映館がコロナ禍以前と同じ150館程に戻り、TSUBURAYAIMAGINATIONでの配信も廃止された。
なお、『トリガー』以降はバンダイナムコフィルムワークスと円谷プロの2社配給となっている。
平成以降、ウルトラ戦士に劇場版限定の戦闘フォームが与えられることが多かったが、予算やスケジュールの兼ね合いもあってか、2020年公開の『ニュージェネクライマックス』を最後に途絶えてしまっている。
昭和ウルトラマン、海外ウルトラマン
1960年代
作(公開順) | 作品 | 新怪獣 | 脚本 | 監督 | 特殊技術 | 公開日 | 備考 |
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1 | 長篇怪獣映画ウルトラマン | - | 金城哲夫、関沢新一、上原正三、若槻文三 | 円谷一 | 高野宏一 | 1967年7月22日 | 本編第1、8、26、27話の再編集作品。併映作は『キングコングの逆襲』 |
2 | ウルトラセブン 空間X脱出 | - | 金城哲夫 | 円谷一 | 大木淳 | 1968年7月21日 | 本編第18話を『東映まんがパレード』内の1枠として上映。主な併映作は『太陽の王子 ホルスの大冒険』 |
3 | ウルトラマン・ウルトラセブン モーレツ大怪獣戦 | - | 大伴昌司 | 佐川和夫 | - | 1969年3月21日 | サークロラマ(全周スクリーン)劇場用作品 |
1970年代
作 | 作品 | 新怪獣 | 脚本 | 監督 | 特殊技術 | 公開日 | 備考 |
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4 | 帰ってきたウルトラマン | - | 上原正三 | 冨田義治 | 高野宏一 | 1971年7月21日 | 本編第5、6話の再編集作品を『東宝チャンピオンまつり』内の1枠として上映。主な併映作は『ゴジラ対ヘドラ』 |
5 | 帰ってきたウルトラマン 竜巻怪獣の恐怖 | - | 上原正三 | 富田義治 | 佐川和夫 | 1971年12月12日 | 本編13、14話の再編集作品を『東宝チャンピオンまつり』内の1枠として上映。主な併映作は『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 地球最大の決戦』 |
6 | 帰ってきたウルトラマン 次郎くん怪獣に乗る | - | 田口成光 | 山際永三 | 佐川和夫 | 1972年3月12日 | 本編第29話を『東宝チャンピオンまつり』内の1枠として上映。主な共映作は『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』 |
7 | ウルトラマンタロウ | - | 田口成光 | 山際永三 | 佐川和夫 | 1973年8月1日 | 本編第1話を『東宝チャンピオンまつり』内の1枠として上映。主な併映作は『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』(再編集版) |
8 | ウルトラマンタロウ 燃えろ!ウルトラ6兄弟 | - | 田口成光 | 山際永三 | 佐川和夫 | 1973年12月20日 | 本編第25話を『東宝チャンピオンまつり』内の1枠として上映。主な併映作は『キングコングの逆襲』(再編集版) |
9 | ウルトラマンタロウ 血を吸う花は少女の精 | - | 木戸愛楽 | 山際永三 | 大平隆 | 1974年3月21日 | 本編第11話を『東宝チャンピオンまつり』内の1枠として上映。主な併映作は『ゴジラ対メカゴジラ』 |
10 | 実相寺昭雄監督作品ウルトラマン | - | 佐々木守 | 実相寺昭雄 | 高野宏一 | 1979年3月17日 | 『ウルトラマン』で実相寺昭雄が監督した6本の中から14話を除く5本(第15、22、23、34、35話)を再編集した作品。東京、大阪地区以外の劇場では『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』と併映された |
11 | ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団 | - | 若槻文三 | 東條昭平 | 佐川和夫 | 1979年3月17日 | 地域によって併映作品が異なる |
12 | ウルトラマンレオ レオ兄弟対怪獣兄弟 | - | 田口成光 | 深沢清澄 | 高野宏一 | 1979年4月28日 | 本編第22話を東京・大阪地区での『ウルトラ兄弟VS怪獣軍団』の併映作品として使用。 |
13 | ウルトラマン怪獣大決戦 | - | 若槻文三(構成) | 宍倉徳子(新撮部分)、飯島敏宏、円谷一 | - | 1979年7月21日 | 『ウルトラマン』第2、3、8、16、25話の再編集パートと幕間の新撮パートで構成。 |
14 | ウルトラマンレオ かなしみのさすらい怪獣 | - | 阿井文瓶 | 深沢清澄 | 高野宏一 | 1979年7月21日 | 本編第10話を『ウルトラマン怪獣大決戦』の併映作として使用。 |
1980年代
作 | 作品 | 新怪獣 | 脚本 | 監督 | 特殊技術 | 公開日 | 備考 |
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15 | ウルトラマンZOFFYウルトラの戦士VS大怪獣軍団 | 謎の円盤 | 藤島浩一郎、安井尚志、金田益実、平野靖士 | 高野宏一 | - | 1984年3月17日 | 『Q』第5、8、10、11、15、16、18、19、20話、『マン』第2、4、11、33、37、39話、『セブン』第15、38、40話、『帰マン』第18、38話、『A』第5、14、27話、『T』第3、19、24、25話、『レオ』第22、39話、『80』49話を再編集パートと幕間の新撮パートで構成。併映作は『ウルトラマンキッズ M7.8星のゆかいな仲間たち』 |
16 | ウルトラマン物語 | ドックン、グランドキング、宇宙の帝王ジュダ | 藤島浩一郎、金田益美(構成)、平野靖士 | 高野宏一 | - | 1984年7月14日 | 新撮パートと、『マン』第7、33話、『セブン』第3、10、25、27話、『帰マン』第2、4、5、6話、『A』第20、23、26、27話、『T』第15、26、27、40話、『レオ』第40話、『80』第37、45話を再編集したパートで構成。それまでの作品より新撮パートの比率が高い。併映作は『アニメちゃん』 |
17 | ウルトラマンUSA | グリンショックス、ガルバラード、イーム、ズーン、キングマイラ | ジョン・エリック・シーワード | 日下部光雄 | - | 1989年4月28日 | アニメ作品。『ウルトラマン大会』の1枠として上映 |
18 | ウルトラマン 恐怖のルート87 | - | 金城哲夫 | 樋口祐三 | 高野宏一 | 1989年4月28日 | 『ウルトラマン大会』の1枠として上映。本編第20話を『USA』の併映作として使用 |
19 | ウルトラマンA 大蟻超獣対ウルトラ兄弟 | - | 上原正三 | 真船禎 | 大平隆 | 1989年4月28日 | 『ウルトラマン大会』の1枠として上映。本編第5話を『USA』の併映作として使用。 |
1990年代
作 | 作品 | 新怪獣 | 脚本 | 監督 | 特殊技術 | 公開日 | 備考 |
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20 | ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説 | ワダツジン、ナギラ | 佐々木守 | 実相寺昭雄 | 大木淳吉 | 1990年4月14日 | |
21 | ウルトラQ 五郎とゴロー | - | 金城哲夫 | 円谷一 | 有川貞昌 | 1990年4月14日 | 本編第2話を『ウルトラQザ・ムービー星の伝説』の併映作として使用。 |
22 | ウルトラQ 1/8計画 | - | 金城哲夫 | 円谷一 | 有川貞昌 | 1990年4月14日 | 本編第17話を『ウルトラQザ・ムービー星の伝説』の併映作として使用。 |
23 | ウルトラマンG ゴーデスの逆襲 | - | テリー・ラーセン | アンドリュー・ブラウズ | ポール・ニコラ | 1990年12月15日 | 一部合成カットが日本サイドでやり直されている。本編第1,2,3,5、6話を再編集。 |
24 | ウルトラマンG 怪獣撃滅作戦 | - | テリー・ラーセン | アンドリュー・ブラウズ | ポール・ニコラ | 1990年12月15日 | 同上。本編第4、7、8、10、12、13話を再編集。 |
25 | 甦れ!ウルトラマン | - | 市丸宗治、おおいとしのぶ、早川優(構成) | 圓谷昌弘(共同監督:満田かずほ) | - | 1996年3月9日 | 『ウルトラマン ワンダフルワールド』の内の1枠。併映作は『ウルトラマンゼアス』、『ウルトラマンカンパニー』 |
平成ウルトラマン
ウルトラマンゼアス
作 | 作品 | 新怪獣 | 脚本 | 監督・特技監督 | 公開日 | 備考 |
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26 | ウルトラマンゼアス | ベンゼン星人、コッテンポッペ | 長坂秀佳 | 中島信也 | 1996年3月9日 | 『ウルトラマン ワンダフルワールド』内の1枠。併映作は『甦れ!ウルトラマン』、『ウルトラマンカンパニー』 |
27 | ウルトラマンゼアス2 超人大戦・光と影 | ミラクロン、デジタルカネゴン、レディベンゼン星人、ダークラー、ウルトラマンシャドー | 斎藤和典 | 小中和哉 | 1997年4月12日 | 上映時間により併映作が変わった。(昼:『ウルトラニャン』、夜:『最強への道』(K-1を題材とした記録映画) |
TDG三部作
作 | 作品 | 新怪獣 | 脚本 | 監督・特技監督 | 公開日 | 備考 |
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28 | ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち | ゲランダ、デスフェイサー、モネラ星人、モネラシード、クイーンモネラ | 長谷川圭一 | 小中和哉 | 1998年3月14日 | 併映は『ウルトラニャン2』 |
29 | ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦 | サタンビゾー、キングオブモンス、スキューラ、バジリス、赤い球 | 長谷川圭一 | 小中和哉 | 1999年3月6日 | 併映は『ウルトラマンM78劇場 Love&Peace』 |
30 | ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY | シビトゾイガー、ダーラム、ヒュドラ、カミーラ、デモンゾーア | 長谷川圭一(脚本協力:右田昌万) | 村石宏實 | 2000年3月11日 | 併映作が無いのはシリーズ初 |
ウルトラマンコスモス
作 | 作品 | 新怪獣 | 脚本 | 監督 | 公開日 |
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31 | ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT | 呑龍、チャイルドバルタン、バルタン星人ベーシカルバージョン、ネオバルタン | 千束北男 | 飯島敏宏(本編)、佐川和夫(特撮) | 2001年7月20日 |
32 | ウルトラマンコスモス 2 THE BLUE PLANET | レイジャ、ギャシー星人、スコーピス、サンドロス | 長谷川圭一、川上英幸 | 北浦嗣巳 | 2002年8月3日 |
33 | 新世紀ウルトラマン伝説 | 天空魔 | 荻野友大、白石雅彦、なかの★陽 | 鈴木清 | 2002年8月3日 |
34 | ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティスTHE_FINAL_BATTLE | デラシオン、グローカーマザー、グローカーボーン、グローカールーク、グローカービショップ、ギガエンドラ | 長谷川圭一、川上英幸 | 北浦嗣巳 | 2003年8月2日 |
35 | 新世紀ウルトラマン伝説 THE_KING´S_JUBILEE | ー | 鈴木新 | 鈴木清 | 2003年8月2日 |
ULTRA N PROJECT
ウルトラマンメビウス
作 | 作品 | 新怪獣 | 脚本 | 監督 | 公開日 |
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37 | ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟 | Uキラーザウルス、Uキラーザウルス・ネオ | 長谷川圭一 | 小中和哉 | 2006年9月16日 |
38 | 大決戦!超ウルトラ8兄弟 | キングゲスラ、キングパンドン、キングシルバゴン、キングゴルドラス、スーパーヒッポリト星人、ギガキマイラ、黒い影法師 | 長谷川圭一 | 八木毅 | 2008年9月13日 |
ウルトラマンゼロシリーズ
作 | 作品 | 新怪獣 | 脚本 | 監督 | 公開日 |
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39 | 大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THEMOVIE | ウルトラマンベリアル、ベリュドラ | 岡部淳也、樫原辰郎、小林雄次 | 坂本浩一 | 2009年12月12日 |
40 | ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国 | レギオノイド、アイアロン、ダークゴーネ、カイザーベリアル、アークベリアル | アベユーイチ(脚本協力:根元歳三) | アベユーイチ | 2010年12月23日 |
41 | ウルトラマンサーガ | ハイパーゼットン | 長谷川圭一 | おかひでき(本編)、三池敏夫(特撮) | 2012年3月24日 |