ここでは、作品全体に対しての内容および登場人物を紹介する。主人公のウルトラニャン(ニャン)に関しては、該当記事を参照。
概要
文字通り、円谷プロが産んだ特撮ヒーロー、ウルトラマンシリーズをモチーフとした猫のキャラクターである。変身時の決めポーズや光線の出し方もウルトラ戦士そのものである。ただし地球侵略を企む宇宙人や怪獣と戦う勧善懲悪もののウルトラシリーズとは違い、ウルトラニャンは猫の祖先であるねこ座の尻尾にあたるフェリス星から、人々と猫の幸せのエネルギーを作る使者として描かれている。そのため、ウルトラシリーズで描かれている地球を守るウルトラ戦士や防衛チームがいる世界ではなく、こちらはウルトラ戦士が出てこない、普通の街を舞台にして話が作られている。
ウルトラマンを知っていてもウルトラニャンは知らないというほど、マイナーなキャラクターではあるが、愛らしいデザインとルックスで子供だけでなく大人の心もがっちりとつかみ、映画公開から20年以上たった今でも、快獣ブースカやウルトラマンボーイなどとともに、円谷プロのマスコット的存在になった。またpixivでもウルトラニャンに対するイラストが多数投稿されており、ケモノ系キャラクターのイラストを好むケモナーだけでなく、万人に愛されるキャラクターと言えよう。
イベント用にスーツも製作され、『ウルトラマンティガTHE_FINAL_ODYSSEY』にも登場している。
現在は、円谷プロが運営しているショップでのグリーティングや、スペシャルイベントに参加するなどの他、様々なウルトラヒーローやショップとコラボした限定ソフビフィギュアやアパレル商品の展開をしている。特にソフビフィギュアについては、期間限定商品の為完売する事が多く、プレミアが付く事もある。
1997年の『ウルトラニャン 星空から舞い降りたふしぎネコ』と、1998年の『ウルトラニャン2 ハッピー大作戦』と全部で2作品制作された。
小学館の児童誌『めばえ』では、ウルトラニャンの代わりに、ニャンの飼主のはるかが変身する魔法少女的な展開となった。
登場人物
ネコ
ニャン/ウルトラニャン
※左が変身後(ウルトラニャン)、右が変身前(ニャン)
CV:亀井芳子
物語の主人公。詳しくは該当記事を参照。
モモ
CV:氷上恭子
メスのアメリカンショートヘア。かわいい。
小助
CV:近藤玲子
足が速く行動範囲が広い情報通のスフィンクス種。
アンコ
CV:定岡小百合
駐車場をねぐらにしている母猫。
竜二
CV:納谷六朗
2作目に登場。
アンコの夫の猫。
ダブ&ドラ
アンコの子供たち。双子の兄弟で、約3歳。
博士
CV:北村弘一
神社に住む物知りの老猫で、ねこ座の存在を知る数少ない人物(猫物?)。
人間
はるか
CV:押谷芽衣
小学生の普通の少女。好奇心旺盛で猫が大好き。実は魚嫌い。
因みに母親を演じていた岡本茉莉は過去にもザ☆ウルトラマンに出演している。
ユキ
CV:増田ゆき
はるかの親友で、実家は『寿司文』という寿司屋。
マモル
CV:喜田あゆみ
ガキ大将気質の男の子。
ショウ
CV:津村まこと
気の弱い男の子。
犬神
CV:嶋崎靖
1作目のヴィラン。
「犬神ペットセンター」という猫密売を行っている。
猿田
CV:真殿光昭
犬神の部下。
カラス
2作目にのみ登場。
ノブナガ
CV:大塚明夫
北の山の森に棲んでいたカラス達のボス。はるかが暮らす町に移り住んだ後にアレルギーを起こし、猫が原因と決めつけて猫や犬を襲撃する。
ランマル
CV:幸田直子
ノブナガの右腕のメスカラス。演者の髙野はザ☆ウルトラマンにも出演している(ジャダン星人の女性役など)。
ゴエモン
CV:坂東尚樹
ノブナガ一派の一員で、珍しく穏健的なカラス。
関連イラスト
関連タグ
ウルトラマンゼアス 光の星の戦士たち(ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ)
本作→ウルトラマンガイア→ウルトラマンネオス(OV)→ウルトラマンコスモス