概要
主に小学生以下の子供におけるリーダー格のこと。いわゆる「お山の大将」という意味で井の中の蛙的な比喩に使ったりする。
一般的には短気で暴君的、また物事を悪知恵や屁理屈で強引に進めようとする「小悪党」のようなイメージが強い。
しかし昭和中期に存在した本物のガキ大将は、本来「子供の輪のリーダー」としての側面がしっかりとしており、決して一概に“悪ガキ”というわけではなかった。
そうした点も反映されてか親や兄弟近所の大人、上級生の先輩などには頭が上がらなかったり、主人公や子分(舎弟)などが困ったりすると真っ先に仕返しや相談に乗ったり時には厳しいアドバイスをしたりと義理人情や男気溢れる面も見られたり、感動する場面で喜んだりと涙脆い面も持つ。体格も大柄で食欲旺盛であることが多い。
喧嘩やスポーツは得意だが学業成績は主人公と同じかそれよりも悪いことが大半。また、目上の人物に敬語を使うことも少ないことが大半だが、あくまでも年齢の近い相手だけで年が大きく離れた人物には使うなど分別を弁えている場合がある。
特に昭和期を基盤とするアニメや漫画においては、こうしたガキ大将キャラが必ずと言っていいほど存在している。
特に藤子不二雄両氏の作品には定番であり、たいていごますりの上手い腰巾着とセットになっている。
著名なガキ大将
- 剛田武/ジャイアン(ドラえもん)
- 野比ノビスケ(ドラえもん)
- かば夫(パーマン)
- ゴジラ(オバケのQ太郎)
- ピテカン(モジャ公)
- 熊田薫/ブタゴリラ(キテレツ大百科)
- じゃじゃまる(にこにこぷん)
- ゴリライモ(ど根性ガエル)
- ゲジゴン(ハクション大魔王)
- 大将(ひみつのアッコちゃん)
- 四武垣(鉄腕アトム)
- タケオ(サザエさん)
- 勝ちゃん(三丁目の夕日)
- 関口しんじ(ちびまる子ちゃん)
- レッドキング(ウルトラ怪獣かっとび!ランド)
- 邪馬じゃば夫(まじかる☆タルるートくん)
- 金田勝(地獄先生ぬ~べ~)
- 小嶋元太(名探偵コナン)
- ムサシ(からくり剣豪伝ムサシロード)
- たけし&ゴン蔵(世紀末リーダー伝たけし!)
- 吉永双葉(吉永さん家のガーゴイル)
- 張飛/鈴々(恋姫†無双)
- 熊島五郎太(妖怪ウォッチ)
- クリスティーナ・レックス(おかしなガムボール)
- ジェイミー(おかしなガムボール)
- アライグマくん(ぼのぼの)
- ダミアン・デズモンド(SPY×FAMILY)
- 卍丸(天外魔境Ⅱ)
- 番崎竜丸(ウソツキ!ゴクオーくん)
- ライザリン・シュタウト(ライザのアトリエ)
- ボオス・ブルネン(ライザのアトリエ)※本人は否定している
- ドット (黒猫三兄弟) (しましまとらのしまじろう)
派生
『男一匹ガキ大将』のように(不良過ぎないキャラ、小物過ぎるキャラなどで)中学生以上の番長・スケ番を『ガキ大将』と呼んだりもする。
リーダー・ボスではなくリーダー・ボス的存在というグレーゾーンもおり、リーダーが存在しない子どもたちのグループに存在しており、主張が控え目ではあるものの、リーダー的な性格をしているケースが多い。