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からくり剣豪伝ムサシロード

からくりけんごうでんむさしろーど

「からくり剣豪伝ムサシロード」とは、スタジオぴえろ制作のオリジナルアニメである。
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概要編集

1990年10月から1991年9月(または10月)にかけて、日本テレビ系列局の一部と山形放送(日本テレビ系列局だが、放送期間中はテレビ朝日系列にも参加していた)、テレビ信州(放送期間中にテレビ朝日系列から日本テレビ系列に移籍)にて全50話が放送された。

また、約半年遅れでテレビ金沢西日本放送(いずれも日本テレビ系列局)でも放送されている。


星銃士ビスマルク忍者戦士飛影ようなSF要素から一転し、意思を持ったロボット型生命体と人間が暮らす架空の世界感が特徴。

宮本武蔵伝説をベースにしつつ、古今東西の武芸者・サムライたちをモデルにしたからくり武芸者たちの戦いを描いた物語。早い話がスーパー日本史大戦。主人公のからくり人ムサシが国一番の武芸者を目指して成長していく姿が描かれている。

ギャグ描写こそ多いが、ムサシが自らの刀で人の命を奪う、人知れず終わりなき合戦、親しんだ人たちとの交流と死別があるなどシリアスなエピソードも多い。これもムサシが心身共に現実と向き合い、悲しみを乗り越える展開となっている。


マンガ版は、「SDクラブ」第8号から第19号まで、「月刊コロコロコミック」1990年11月号から1991年9月号まで連載された。全2巻。作画:穴久保幸作


本作はメディアミックスを意図しており、プラモデルの他、玩具ゲームソフトFCおよびGB)が発売されている。2002年3月22日にDVD-BOXが発売。

なお、アニメ放送以前のプラモデルはかなりガンダ…もとい機械的な外見をしていたが、次第に

メイン画像のような人間に近い外見になっている。

隠れた名作と称される作品である。現在YouTubeで全話見ることが可能。


アニメ!アニメ!という情報サイトにて「平成アニメで一番好きな作品は?」で平成2年のランキングで平成天才バカボンの上の4位に挙げられた。


 関西地区の本放送当時、読売テレビで平日早朝に放送されたが、半年分を放送して、3月いっぱいで終了した。

その後、1991年夏休みの平日の午前中に、続きのエピソードから1日1話ずつ未放送分を放送したが、六道魔王編に入ったところで終了。

そして、1992年の春休みの平日午前中に、六道魔王編の続きから放送再開。

今度は、1日2話ずつ放送されて無事に最終回を迎えたが、キー局で最終回から半年後のことであった。

 





ストーリー編集

時は戦国乱世の時代。からくり人と呼ばれるロボット型のスーパー人類と人間が共存するジパング国では、群雄割拠して合戦に明け暮れ、からくり武芸者たちも勝利と栄光を目指してしのぎを削っていた。そのからくり人の中の1人、ミヤモト村のムサシという純情一途なガキ大将も、ナンバー1の武芸者を目指して修業の旅に出かけることに。

そして、宿命のライバルコジローや様々なからくり人の剣豪や英雄、悪人たちと出会い、戦いながらたくましく成長していくのであった。


用語編集

からくり人編集

人類から進化した種族。どう見ても機械だがれっきとした生物であり、死ねば三途の川を渡って閻魔大王の裁きを受ける。ジパング国においては人間とからくり人は平等に扱われており結婚も生殖も可能。からくり人と人間が結婚すると、生まれてくる子供は人間かからくり人かランダムになる(例えばムサシは父親がからくり人で母親が人間、バイケンはからくり人だがその妹弟は人間)。作中では男性が多い。

武術を極めた者はからくり武芸者と呼ばれる。


からくり生物編集

からくり人の他にもからくりやからくり、からくりなど様々な種族がいる。壊れたら死なない限りは工具で修理できる。

他にもからくり妖怪ヤマタノオロチツチグモヌエなど)も敵として登場した。


ジパング国編集

本作の舞台となる島国。

長いこと内戦状態にある。そのため幕府が治めているエドトピアや、国王の住むミヤコパレス、大名が治めている領内の治安は良いが、それらを外れるとすぐ野武士山賊が出現したり、辺境の領土争いで戦争が起きたりする。


幕府編集

かつて六道魔王と覇を競ったという将軍(ジェネラル)イエヤスが統治する、武家のトップ。

警察局長官のジュウベエ、岡っ引きのゼニガタンはここの所属。

家紋三つ葉葵を簡略化した「→」を逆Yの字にしたような紋章。



登場人物編集

主要人物編集

ムサシ(CV:野沢雅子

本作の主人公。いうまでもなく宮本武蔵がモデル。

ボクデンの下で修業を積み、ヨシオカ道場との戦いの中で二天一流を開眼させる。食いしん坊で美女に弱い(スケベなわけではない)。

名刀コテツを四天王との戦いで失うが、天空丸/天地丸を受け継いだ。


コジロー(CV:伊倉一寿

ムサシのライバル。いうまでもなく佐々木小次郎がモデル。

物干し竿(関孫六)と呼ばれる長い刀の居合を得意とする。イケメンで運動神経が良く女の子にモテモテ。ナルシストツンデレ。しかし絵心だけは幼少の頃から全くない。ネズミが苦手。

不知火一族に物干し竿を折られてから廃人のようになっていたが、アマクサ島で鳳凰丸を手にすることで復活した。


オツル(CV:水谷優子

ミヤモト村の村娘で本作のヒロイン。モデルは吉川版に登場するお通

ムサシの想い人。暴れ者と評判だったムサシの勇気と優しさを信じており、唯一仲が良かった女の子。旅立ちを手助けした。その後もミヤモト村でムサシの無事を祈る。第二回武芸大会でムサシの活躍を見るため、ゼニガタンの家で居候しながら団子屋で働く。当初は勘違いからセンヒメに嫉妬していたが誤解が解けるとセンヒメらと行動を共にするようになる。


幕府編集

イエヤス(CV:島香裕

エドトピアの将軍。徳川家康がモデル。のような尻尾がある。

公平無私な名君だが、センヒメには甘い。


センヒメ(CV:松井菜桜子

本作の二人目のヒロイン。イエヤスの孫娘。名前の由来は千姫だがあまり反映されていない。

お転婆で面食いで勇敢さと好奇心を持ち、少々悪賢い、要するにコナンでいう所の園子

お忍びで城を抜け出していたところをムサシと出会い、ジパング武芸大会に出場させる。第2部で婿探しも兼ねてムサシ・コジロウと共に諸国を漫遊する任務を仰せつかった事がきっかけで成長していく。小さい頃少女マンガばっかり読んでいたため少女マンガ風イラストが上手いが、これしか描けず記憶を頼りにムサシの似顔絵を描いた際は人間で長髪の美青年になってしまう程。


ジュウベエ(CV:速水奨

幕府警察局長官で柳生蔭流剣士。柳生十兵衛がモデル。

正義感が強く心優しい、サムライの中のサムライ。ムサシにとっては最大の親友と言える。

ハンゾウの陰謀を探るべく、各地を旅している。


ゼニガタン(CV:大塚芳忠古田信幸

エドトピアの治安を守る岡っ引きで銭形平次そっくりのからくり武芸者。江戸っ子気質で投げ銭を武器に使う。

ムサシを泥棒と誤認逮捕した謝罪の後に和解。ムサシに罪を押し付けた女盗賊・アカネを逮捕するも免罪となり、最終的に結婚した。年の離れたムサシの事を息子のようにかわいがっており、バカにしたチンピラ相手に本気で怒るほど優しい心の持ち主。

何故かキャラソンがある


ハンゾウ一味編集

ハンゾウ(CV:山口健

幕府公儀隠密を仰せつかるイガ一門の頭であるが、イエヤスを打倒しジパング征服を目論む極悪人。勿論服部半蔵がモデル。使えないと見限れば部下でも平気で見捨てる卑劣漢。

ジュウベエに悪事が露見してエドトピアを放逐され、不知火一族や六道魔王などの元を転々とする。


ジライヤン(CV:山口勝平難波圭一

イガ四天王の一人。モデルは児雷也ケロ吉(CV:桜井敏治)というからくりを操る忍者。

ハンゾウに見捨てられたことに怒り、ムサシに協力。以降はインチキ商売を行う傍ら、罪滅ぼしも兼ねてハンゾウ一味の悪事をムサシたちと共に打倒せんとする。


オニヒメ(CV:天野由梨

イガ四天王の紅一点。変装の名人。

コジローとフラグが立ったが最後はハンゾウの砲撃から身を挺して庇い絶命した。


シュテンタイガー(CV:大塚明夫(第17話)、郷里大輔

イガ四天王の一人で豪傑風。

ムサシにやられ絶命した後、あの世でオニヒメと結託し閻魔大王を追放して悪行を重ねていた。


ゴエモンド(CV:二又一成(第18話)、山口健(第32話))

イガ四天王の一人。石川五右衛門がモデルで歌舞伎役者風の外見。

黄金に目が無い大泥棒。


からくり武芸者編集

ボクデン(CV:富山敬

老いし剣聖。モデルは塚原卜伝

ヨシオカといさかいを起こしていたムサシに弟子入りされる。


ウシワカ(CV:辻谷耕史

小柄な武芸者。モデルは牛若丸源義経)。

ベンケイに勝利してからはベンケイと共に当てもない旅に出る。


ベンケイ(CV:山口健

刀剣オタク。モデルは武蔵坊弁慶

ゴジョーの橋で武器泥棒を繰り返していたがウシワカに完敗し、家来になる。怪力と様々な武器で戦う。


バイケン(CV:石丸博也

鎖鎌使い。モデルは宍戸梅軒

若くして両親を亡くし、3人の妹弟と共に暮らしている。バイとケンを多用する九州弁のような訛りがある。


リョウマ(CV:井上和彦

ミヤコパレスのお尋ね者。モデルは坂本龍馬

拳銃の使い手だが戦いよりもまず逃げる。ジパングの乱世は食料などの物資が不足しているからだと考え、フェア・トレードによる貿易を考えている。


サイゴー(CV:玄田哲章

キュウシューは南端の国サツマニアの大名。勿論モデルは西郷隆盛で、普段は着流しを、戦いでは軍服を着る。

気合術の達人で好き。リョウマを支援している。


シラヌイ一族編集

ヒミコ(CV:勝生真沙子

キュウシューの先住民族・シラヌイの女王。モデルは卑弥呼

幕府を追われ、四天王を失ったハンゾウを雇い、共にジパングを支配せんとする。

正体を隠していたムサシからはバb…慕われていた。


六道魔王一味編集

六道魔王ノブナガ(CV:石塚運昇

六道魔王を名乗る武将。モデルは織田信長

イエヤスに倒されたかに思えたが復活し、アヅチパレスを拠点に再び天下を手中に収めんとする。

タイコウという猿を連れている。


ドクガンリュウ(CV:島田敏

戦艦メガトンジョーの艦長。モデルは伊達政宗

ドクガンリュウが登場する以前、子孫と思しき伊達一族も登場している(内容は『樅の木は残った』で有名な伊達騒動のパロディ)


シンゲン(CV:高宮俊介茶風林

機動装甲師団の師団長。モデルは武田信玄


ケンシン(CV:大滝進矢

シンゲンのライバル。モデルは上杉謙信


その他編集

ナレーター(CV:大木民夫

キレッキレかつメタ発言連発のナレーター。


タクアン(CV:宮内幸平

ミヤモト村の和尚のからくり人。モデルは沢庵和尚

ムサシにとっては育ての親であり、厳しい師であった。オツルと共にムサシを探す旅に出る。


国王(CV:辻谷耕史

エドトピアの国王。要するに天皇。超イケメンだがだいぶ天然ボケ

勇敢に戦うセンヒメに気がある。


ショウトク(CV:茶風林

国王の側近のからくり人。モデルは聖徳太子


ゲンナイ(CV:八奈見乗児

偏屈で有名な発明家。サーフィンを得意とする助平でスケベな爺。発明品の性能や製作する速度が凄い。モデルは平賀源内


主題歌編集

オープニング

「ムサシ! BUGEI伝!!」

作詞:山本正之 / 作曲:多々納好夫 / 編曲:井上日徳 / 歌:子門真人


エンディング

「てなもんだ人生」(第1話 - 第40話)

作詞:枯堂夏子 / 作曲:松田隣 / 編曲:根岸貴幸 / 歌:野澤恵

「泣きながら食べるとおいしくない!!」(第41話 - 第50話)

作詞・作曲立川俊之 / 編曲:恩田直幸 / 歌:野澤恵


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