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ガマの油

がまのあぶら

もともとは江戸時代に傷薬として用いられていた軟膏で、のちに、筑波山名物として土産物として販売されるようになったワセリンなどを成分とする商品。
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概要編集

もともとは江戸時代傷薬として用いられていた軟膏で、のちに、筑波山名物として土産物として販売されるようになったワセリンなどを成分とする商品。


ガマの油売り編集

江戸時代にガマの油の露天販売を行っていた香具師は客寄せのために大道芸を披露していた。


香具師は、ガマの油は万能である、と語り、まず止血作用があることを示すために、を手に持つ。刀には仕掛けがしてあり、切っ先だけがよく切れるようになっている。その刀で半紙大の和紙を二つ折りにし、「一枚が二枚、二枚が四枚、四枚が八枚、八枚が十六枚……」と口上しながら、徐々に小さく切っていく。小さくなった紙片を紙吹雪のように吹き飛ばす。


その後、切れない部分を使って腕を切ったふりをしながら、血糊を線状に塗って切り傷に見せる。偽の切り傷にガマの油をつけて拭き取り、たちまち消してみせ、止血の効果を観客に示すというもの。


ガマの油売りの口上は今日まで伝承され伝統芸能となっている。


我馬油編集

馬のたてがみや腹の脂肪などを火にかけ煮立たせ、不純物をろ過して作られる。

激走ヤミナベダービー グロスを塗ってからトレーナー室に入るマヤノ

江戸中期にお祭りなどに実演販売という形で売られていたガマの油とは「我馬油」と云われ、実はカエルではなく馬の油だったというのは有名な説がある。

これは江戸中期頃の一連の“生類憐みの令”により、馬の油と公言できなくなったため、「我が馬の油→我馬の油→ガマの油」と名前を変えたとも伝えられている。

因みに筑波山名物としてのガマの油も、江戸・明治期までは、乾燥したガマと薬草と一緒に馬油も材料として使われていた



成分としては「オレイン酸」(オリーブオイル等に多く含まれる)、「パルミトレイン酸」(アボカド等に多く含まれる)、必須脂肪酸である「リノール酸」や「α-リノレン酸」がバランスよく含まれている。

古くから火傷やかぶれ、切り傷など様々な皮膚症状に万能油として現代まで長く使われる民間治療薬であり、

近年では、高い保湿力があることからシミ・ソバカスの除去・予防、肌荒れ治療、筋肉痙攣の緩和の効能や頭皮と髪のケアにも期待できる、馬油を原料とした保湿クリームやシャンプー等も作られている。

馬の脂肪酸組成は人間の組成と酷似しており、人の肌へ馴染みが良いのが特徴。その為、馬油は人間の皮脂に最も近い油脂とも言われており、肌に塗るとしっとり角質膜に染み込み、あっという間に浸透し潤いを与えるので、全身の保湿ケアとして赤子や肌の弱い人でも安心して使える




関連タグ編集

馬肉:ガマの油もとい我馬油の原材料。

ウソ八:これを売っていた。

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