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パーマン

ぱーまん

藤子不二雄による日本の漫画、及びそれを原作としたテレビアニメ・劇場アニメ。
目次 [非表示]

スーパーマン

「何の得にもならず、人に褒められもしないのに、なぜ行くんだい?」

パーマン

「分からない・・・・・・。でも行かずにはいられないんです。


スーパーマン

「誰が褒めなくてもわたしだけは知ってるよ。君が偉い奴だってことを。」

                             (「パーマンはつらいよ」より)


概要編集

藤子不二雄小学館の学年誌と『週刊少年サンデー』に掲載していたギャグマンガスーパーマンパロディだからパーマン。

1966年から1968年まで連載された漫画は藤本弘がメインで執筆し、安孫子素雄が一部のキャラクターを担当した合作。1983年から連載された漫画は藤本弘の単独執筆作。


1967年には『オバケのQ太郎』の枠を引き継ぐ形で白黒アニメ化された(『オバQ』の最終回で先行登場している)。


【白黒テレビ漫画版『パーマン』オープニング・エンディング】(1967年4月2日から1968年4月14日:TBS系列にて全108話放送)


その後再アニメ化が決定され、それに合わせて小学舘学年誌及び『コロコロコミック』『てれびくん』でリブート版が1983年から3年間掲載。リブート版は途中から原作者が撤退し藤子プロ系列の作家陣が、8ページ~2ページ漫画でオリジナル展開を執筆。


1980年代のリブート版ではタイムボカンシリーズ笹川ひろしを総監督に迎えた。設定を簡単にする理由からパーマン5号は全く登場しない。アニメ(80年代の方)では逆手に取って誰が該当者に成るかをパーマン達が苦慮する挿話が複数作られた(大体の主犯はカバ夫で、成立する基準に外れているのも知らず無駄な努力を続ける)、後述のクルクルパーの設定も80年代版では無かったことにされ、悪人の名称も全国ギャングドロボー連盟から全日本悪者連盟に、パーマンの頭脳を翻弄させる輩も増え、その対処法も模索され、以前の挿話から応用した逆転劇も幾つか登場。ネタ切れ対策にオリジナルキャラや敵対犯罪者が創られた。

 

大山ドラえもん末期には『Pa Pa Pa THE MOVIE パーマン』のタイトルで二回アニメ映画化されている。こちらは続きを期待させるような終わり方だったが残念ながら二作品で打ち止めとなっている。

同時期に「TVアニメ第3期が作られるのでは?」との噂も立ったが、此方も何時の間にか立ち消えになった。

他のF作品にも言えることだが藤子・F・不二雄大全集刊行などによるアニメドラえもんへのゲスト出演があり、中でもパーマンは何かと共演する機会が多い。ドラえもんの誕生日スペシャルにてゲスト出演するという破格の扱いを受けたこともあり、今後の展開に期待がもたれる。

2016年12月31日に放送された、『大みそかだよ!ドラえもん1時間スペシャル』内にて、藤子・F・不二雄ミュージアムで限定上映されていた「ドラえもん&パーマン危機一髪!?」が放映された。この作品ではドラえもんの道具、「超巨大スクリーン立体テレビ」の中でパーマンがアフリカの密猟団と戦っており、その映像を見ていたドラえもんのび太が画面に身を乗り出したはずみで映像の世界に入り込んでしまう、というストーリーになっている。


1980年にはドラえもんやオバケのQ太郎との共演を描いた特番「ドラQパーマン」が放送され、

1984年にはドラえもんや忍者ハットリくんと共に「ドラ・ハッ・パー」と銘打って宣伝され、大晦日の特番では話のつなぎの中で共演を果たしている。


2024年須羽ミツ夫を演じ続けた三輪勝恵女史が逝去。最後まで生存していたオリジナルキャスト(三輪女史のみはモノクロ時代から一貫してキャスティングされていた)であった彼女の死を以て、有名な組み合わせ(存在自体がマイナー過ぎるパーマン五号を除いた)のパーマンのオリジナルキャストは全員が鬼籍に入ったことになる。



あらすじ(1960年代版を基本として)編集

とある年の元日、ぶらぶらと町を歩いていた平凡な小学生男子須羽ミツ夫の前にスーパーマン(新作では超人「バードマン」)が現れ、マスクとマント、バッジを渡す。このセットを身に付けることによって、通常の6600倍の筋力と時速91㎞(新作では119㎞)の反重力による飛行能力ほかを手に入れ、スーパーヒーローとしての力が発揮出来るのである。名前は「スーパーマン」には遠く及ばない事から「スー」を取って「パーマン」である。


ミツ夫は同様にスーパーマンからマスクやマントを受け取った者たちとパーマンチームを組み、超人的な力を発揮して悪者を懲らしめ、あるいは事故や災害に立ち向かう。出動中は自分そっくりに変身出来るコピーロボットに身代わりを任せておけるが、正体は絶対に知られてはならず、知られたことが発覚した場合は脳細胞破壊銃でクルクルパーにされてしまう(第2部では細胞変換銃で動物にされる)。かくして4人(旧作では5人)のパーマンによる活躍が始まった。


能力編集

マスク編集

被ることでパーマロゲンなる物質が体内で生成され、元の体力の6600倍の力を発揮する。

透視能力や翻訳機能を備えている。

1980年代版では宇宙刑事シリーズの影響を受けてか、装着時に「パー着!」というコードを叫ぶ下りが追加された。

マント編集

最高飛行速度:91km/h(1960年代版)、119km/h(1980年代版)

バード星の特殊繊維パーマロン製のマントを羽織ると、重力を任意の方向に捻じ曲げることで浮力と推進力を得て空中を自在に飛ぶことが出来る。

バッジ編集

パーマンのPを象ったバッジ。通信機能の他、1か月分の酸素が蓄えられており、水中などで咥えることで呼吸が出来る。


設定の変遷編集

1960年代版では、パーマンたちを任命した司令はスーパーマンその人であったが、1980年代版では著作権・商標権上の問題からバードマンと改名された。この為、作中におけるパーマンのネーミングの由来が曖昧になっている。

なお、1980年代版のED主題歌「パーマンはそこにいる」では「実は欠陥スーパーマン」「スーがスーっと消えて、パーマンさ」とダジャレを含めた符丁で語源を説明している。


正体を知られたペナルティも、ごく初期の設定では「ばれたら死ぬ」という非常に即物的な設定になる予定であったが、シリアスすぎるということで脳細胞破壊銃でクルクルパーにされてしまうことに変更された。

更に1980年代版ではこのクルクルパー設定が表現規制に引っかかり、細胞変換銃で動物にされる設定に変更された(2号も例外ではなく、チンパンジー以外の動物に変えられてしまうペナルティが課せられる)。


また、近年では社会通念上不適切とされる描写も新装版以降は軒並みカット・修正されている(例:第1話の「おじさんは精神病院から脱走してきたんだね」という台詞や、人間を発狂させる犯罪者が登場するエピソード等)。


ところで『パーマン』を知ってるか?編集

「…おまえ『パーマン』知らねーのか? グレート!

『パーマン』知らねーやつがよぉー この日本にいたのかよォー

本当かよ信じられねーやつだぜ… こんなやつと会話したくねーって感じだな!

ガキのころ何TV見て育ったんだ? 育った文化がちがうっつつーかよ」


(『ジョジョの奇妙な冒険』31巻より、間田敏和)


ゲーム作品編集

1990年12月14日にファミリーコンピュータで『パーマン』、1991年12月20日に同じくファミリーコンピュータで『パーマンPART2 秘密結社マドー団をたおせ!』が発売された(両作品ともアイレムから発売)。


関連イラスト編集

パーマン出動!パーマン


関連動画編集

【HD】 二宮慶多(パーマン) 安藤美優(パー子) リクルートカード「チェックイン」篇 CM(15秒)

※カテゴリ:リクルートカード CM動画

【HD】 二宮慶多(パーマン) 安藤美優(パー子) リクルートカード「お買い物」篇 CM(15秒)

※カテゴリ:リクルートカード CM動画


関連タグ編集

藤子・F・不二雄

忍者ハットリくん:映画でコラボ

パーマン25users入りパーマン50users入りパーマン100users入り:評価タグ

登場人物編集

※名前の後に(A)が付いたキャラクターは、1966年開始の連載(旧作)で安孫子が作画を担当。






  • 怪人ネタボール
  • ドンガラガッチャ共和国の科学者
  • くるわせ屋
  • ボム博士




劇場版編集


その他編集

キン肉マン:同じく素顔を見られたら死ななければならない掟を課せられたヒーロー。

新快速:特別料金無しで乗れる130km/hで有名な列車。最高速度で比較対象にされやすい。

TGV:同じく速度比較で挙がりやすい。こっちは500km/h以上を2度叩き出し、パータッチ3人分(476km/h)を軽く超える。

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