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CV:白石冬美


藤子・F・不二雄の漫画『パーマン』の登場人物。原作の旧設定および1960年代にTBS系で放送されたモノクロ版のアニメのみに登場。


1980年代に描かれた原作の新設定やテレビ朝日放送版には一切登場しないが、pixiv並びにネット上のパーマンフリーク界隈では二次創作の挿話に於いてメインレギュラーとして扱われている。


概要編集

本名は山田浩一神奈川県川崎市の団地に住む1歳半の赤ちゃん。周囲からは「コーちゃん」と呼ばれる。家族はサラリーマンの父親と専業主婦の母親との三人家族。『パーマン1号』こと須羽ミツ夫のママと母親は学生時代の同級生の関係にある。


ミツオが暑さからマスクを脱いだ所を偶然居合わせ素顔を見られるも、事情を聴き駆け付けたパーやんの機転からパーマン適性を受けさせたところ、心理分析カウンターで資格有りと判明。成り行きで「パーマン5号」に任命され、ミツ夫は命拾いする。口調は偏りが目立ち「バブー」か、カタカナで喋りイマイチ定まらない。


その実力は赤ん坊であるからか、悪人達らは格段に油断しており、隙を見ては反撃するパーやん以上の頭脳と2号並みの行動の持ち主。ミツ夫も近隣にいる為に公私ともに破天荒な彼の行動に振り舞わされる羽目になる。


TBS版放送当時に発売されたソノシートのジャケットでヘルメットは黄色、バッジとマントはピンク色に設定されている。藤子作品では赤ん坊キャラは定番だが、優秀で万能過ぎる能力故に作者すら扱いづらく、活躍の場を自由に与えられなかったと推察される。


前述の通り、1980年代にアニメがリメイクされた時に原作者とアニメ総監督の笹川ひろしが協議して旧作よりも対象年齢を引き下げ、ストーリーを簡素化する方針に基づいて実質リストラされた(パーマン2号も旧設定では動物園に飼われていたが、老夫婦のペットに変更されている)が、それを逆手にとり「誰が(正真正銘の)パーマン5号に成れるか?」を幾度もクローズアップされることになった(漫画の旧作でもパー坊の登場前にこの題材が取り上げられたことがある)。


単行本での扱い編集

上記の理由からパー坊の存在は一種の黒歴史扱いとなっているが、テレビ朝日版アニメが本放送されていた時期に刊行されたてんとう虫コミックス新装版3巻の「特大クリスマス」「わがはいの脱獄」でごく僅かに登場している。一方で、中央公論社から刊行されていた藤子不二雄ランド版(6巻から8巻)では放送中のアニメの方針に関わりなく、パー坊の登場回が全て収録されている。また、旧作の最終話「スーパー星への道」でパーマンチームの一員として登場しているが、新装版で「バード星への道」へ改題収録された時には登場コマの削除・書き換えが行われた。


2000年代以降ではMy First Big(コンビニ版)の第3集に初登場のエピソードが特別収録されており、同じように存在抹消されたキャラでも作者自身から明確に「失敗」の烙印を押されている『ドラえもん』のガチャ子に比べればまだ公式の扱いは良い方とも言える。藤子・F・不二雄大全集で旧設定の登場回が全て収録されており、特に第2巻の帯では「パーマン5号も大活躍するぞ!!」と大々的に“復活”アピールが行われた。


関連タグ編集

  • 大人の事情
  • きてよパーマン - テレビ朝日版アニメの主題歌。旧作の初登場回では町中でミツ夫の顔を見て主題歌「ぼくらのパーマン」を歌い出したが、My First Big版では浩一自身が登場しないにもかかわらず「きてよパーマン」の歌詞に書き換えられている。

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