概要
バードマン(初期設定ではスーパーマン)の母星・スーパー/バード星で作られた変身アイテム。マスク、マント、バッジの三点セット。これにコピーロボットを加えることで選定基準対象者をパーマンとして認定する。その資格は『パーマンの正体を誰にも明かさない』『その力を悪用しない事』の2点のみ。カバ夫やサブ、晴三らはそれらを全く知らない為に些細な機会や騒動を起こして無駄な努力を続ける(当然規定資格どころか寧ろ前科を次々犯しており採用されはしない)。
脱いで一か所に置いておくと自動的にくるまって消しゴムくらいのサイズになり、保有者の意思で元のサイズに戻すことが可能。ブービーは尊敬する孫悟空の真似か、耳の穴に詰め込んでいた。
原作ではドンガラガッチャ共和国の科学者がスパイとしてカバ夫とサブを騙してセットを奪い、その一端を用いて複製を母国で製作しており、地球の現代科学でも限りなく近い素材と製造施設があれば量産可能である(単行本では前編部分『はじめまして、パー子です』のみ、後編『さばくのジン魔人』はFFランドや全集、復刻本でないと見られない)。
但し、チラッと見ただけなので伸縮する事は知らず、笑う感情や、くしゃみ等のチョッとした生理的現象でコントロール出来ずに力を失う模倣欠陥品である。
また、バッジの有効性も同様に気が付かず局地でも自由に行動ができると予測しなかった。これだけでもスーパー/バード星の科学力が緻密で繊細な技術を保有するアドバンテージが多分に有ると推測される。それでも宇宙中に支部を設置、日本だけでなく世界中にもパーマンメンバーを任命する事情も有り大量生産には踏み切れず、時間と予算が必要だとバードマンは1号に語っている。
パーマンマスク
パーマンの力の源であるヘルメット。これを被ることでパーマロゲンという新物質が瞬間的に作られ、被った対象は筋力が6600倍にまで増強され、骨はダイヤモンド以上の硬度になる。顎紐を締めなくても載せるだけで効果があり、象やゴリラもパーゾウやパーゴリラになっていた。
マスク単体はナイフが刺さるくらい脆く、拳銃に当たっても大怪我を負い、被ると被った当人は同じパーマン同士で殴り合っても平気なまでに頑丈になっても、木の棒で殴打されただけで気絶する、蜘蛛の糸が混入しただけで本調子が出ないなど頭部に関しては例外のようである。新リブート版ではバードマンの不注意で特集薬品をマスクに零して機能停止させ、野球ボールを後頭部に直撃、些細な力加減が解らずに制御不能にさせている(一応は不測の事態に備えスペアは有る)。また、体温調節が可能な服装と酸素さえ吸入できれば深海の水圧や大気圏内外の気圧や宇宙空間でも長時間の活動は可能になる。
耳のような部分はダイヤルを回すことで自動的に(地球の)多言語を翻訳する。ほんやくコンニャクとは異なり文字列も普通に解読できるが流石に書くのは無理。
色は1号が青、2号が橙、3号が赤、4号が緑、5号が黄色、バードマンは黒で先端が長いものを使用している(使用なのかオプションなのかは不明だがリブート版で1号が仮免バードマンとなった際は彼のマスクに先端部を後付けしている)。
前述の科学者による複製品はよく見ると耳の部分が縦に垂直に真っ直ぐなデザインになっている。
なお、余談ではあるが、読切版では連載版よりはるかにダサいデザインになっている。
パーマンマント
特殊繊維パーマロン製のマント。自身の身体にかかる重力ベクトルを自在に捻じ曲げたり伸ばしたりすることで、浮遊、飛行を可能とする。飛行速度は119㎞/h(初期設定および白黒版アニメでは91㎞/h)とそんなに速くもないため遠出する際には新幹線の屋根の上にただ乗り(パーマンじゃないと死にますから絶対に真似しないでね)することもある。
但しパータッチと言う機能が存在し、パーマンマントを付けている者同士で体をくっつけると飛行速度は倍化する。つまり4人なら8倍の952㎞/h、5人なら1904km/h(マッハ1.55)になる。抗生物質の搬送時、偶発的に重ね合わせ速度が増した事から、これ以降は現場に急行する場合に使用する。
槍が簡単に貫通するほど脆い上、肩の留め具は以外と簡単に外れてしまうようだ。
一部設定と異なるが逆さまにつけることで「飛べ!」という意思を逆に読み取り地面にめり込むという機能(?)があり、これを用いて悪人を退治したこともある。これとは別にひったくり知能犯の目を欺く為に千面相と協力した際は服の下に身に付ける様に指示されており、布1枚からでも浮遊や飛行も可能である。
前述の科学者による複製品はよく見るとマントの模様が異なる。
パーマンバッジ
アルファベットのPに似たバッジ。ブービーが普通に肌に付けている辺り、安全ピンは無いと思われる。包丁で刺してもビクともしない。
通信機として使用される(起動時に目玉が回転する)ほか、持ち手部分を口に咥えれば酸素ボンベの働きもする。前述はシグナル音の大きさで発信源を特定可能で、後述は固形酸素により一ヶ月分呼吸が出来るが、砂が詰まって作動出来ない場合もある。
アニメではその発信音が特徴となっている(シグナル音は熱血最強ゴウザウラーのザウラーブレスでも流用)。殆どの悪者はマスクとマントの有用性ばかりに気を取られ、能力を知らず蔑ろにする傾向があり逆転の一手になるケースが多々ある(例えば『ガン子誘拐事件』に登場する誘拐犯コンビはバッジの有用性がわからず、適当に押してウッカリ発信させてしまい、仲間割れをしているスキを突かれパーマン達に捕らえられるが、リブート版では孤島に誘い出した科学者は、ブービーのセット一式を奪い、後から駆けつけたパー子達からの通信を盗聴している)。
原作では腹を下したときの音に似ているようで何度か腹痛を心配されている(同作者のT・Pぼんのタイムシーバーと共通する)