「こんにちは、女のヒト。我々はセルポ星人。惑星セルポから来たのでそう名乗ってマス」
「そこの男のヒト。あなたの進入は許可していません。ただちに出て行きなさい。そうでなければ……性器(バナナ)をください」
概要
普段は顔がでかい七三分けの髪をした成人男性のような姿に擬態し、常に不気味な笑みを浮かべたまま会話をするが、本来の姿はペガッサ星人とダダを合わせて唇を生やしたような見るからに宇宙人とわかる姿をしており、地球人に対しては敬語で話す。目は個体によって色が異なり、擬態時には黒目が色づき発光する。
アニメ版での声優は中井和哉氏一人が担当しているが、各個体によって声色を使い分けている。
セルポ星人はオスしか存在せず、クローン技術で個体を増やしている。
これにより近親交配が進んでしまい、感情が欠落してしまった。その解決手段として生殖機能を取り戻すため、地球人の男女を攫って性器を研究しようと計画している。
女性に対してはサイコキネシスで相手の性欲を高めた上で拷問器じみたメカニカルな性器(バナナ)を女性器に挿入して子宮を摘出するという方法での研究を行っている。
なお、この拷問器じみたメカニカルな性器が鋏になっている個体もおり、こちらは男性器の摘出に使われるようだ。
この他にもエネルギー剤の注射針や他者との合体にも使われる通身ケーブルなど様々な道具としても用いられる。
なお体内もメカニカルな機構でできており、後述する念力を発動する際には発射痕のような生物としては不自然な穴が開き、本来の姿も人工皮膚でコーティングされたサイボーグじみた肉体の可能性がある。
このような鬼畜行為に及んでいながら、地球人とは友好関係を結んでいるという認識であり、そのくせ凶暴と看做した対象とは仲良くできないと発言するなど感情が欠落した種族というだけあって倫理観は人間のそれとは異なる。
「六根」という念力を操ったり腕をTの字に組んで放つ「セルポ式測量法」という技術で相手を捉えるなど、ある程度の対抗手段を持っているが、宇宙人の中では戦闘力は低め。
しかしその代わりに、高い技術力と頭脳を持っており、月に擬態できるUFOなど様々な装置を操ったり、宇宙人やUMAを改造することもできる。
また、3人揃うことで発動する「すごいゾーン」は凄まじく、オカルンや愛羅の変身を強制的に解かせてしまう程の念力を発する。ただし発動中は自身らも動けない為、第三者に攻撃してもらう他ない。
また、彼らには科学の範疇を超えた「呪い」という概念がなんなのか理解できないらしく、オカルンの能力が元から備わったものではないと説明されても性器(バナナ)の種類か何かだと思い込んでいた。
一方で「UMA」の概念を知っていたり、アニメ版では「勇気のしるし ~リゲインのテーマ~」を歌っていたりと妙なところで地球の文化に詳しい所がある。
作中で初めて登場した宇宙人であり、宇宙人の存在を信じていなかった綾瀬桃が廃病院で3人組(A、B、C:穏やかな声のピンクの目の個体、ややダミ声の黄色の目の個体、低い声の青色の目の個体)と遭遇、実験台にされかけるも、ターボババアに憑かれたオカルンと自分たちが脳を刺激したせいで超能力に覚醒した桃に撃退された。
「やっと会えたね、男のヒト」
「我々はあなたの性器(バナナ)が欲しくて来たのです」
その後、学校内にて別個体の3人組(D、E、F:妙に甲高い声の緑色の目の個体、嫌味っぽい声の赤い目の個体、太ったような声の紫色の目の個体)が登場。今回はドーバーデーモンとカミッシーの2体を連れ、虚空に閉じ込めたオカルンのバナナを回収し妖怪達に太刀打ちできる力を得ようと襲いかかる。
途中、アクさらの力に覚醒し変身したアイラもターゲットに定めるも、カミッシーにより緑目と紫目の2体がやられ、残る赤目の個体もドーバーデーモンとカミッシーと合体するも最後には腕を粉砕され、オカルンの本気の体当たりをくらい撃破された。
深淵の者編では、また別個体の3人組が自身らのテリトリーに現れたハスターにより全滅させられ、道具一式やクローンを奪われてしまう。
全てが終わったあと、破壊されたハスターのスーツを解析し、他の星にも警戒するよう情報を共有。しかしそれ以上に深淵の者達と行動を共にしていたある青年の存在に戦慄しており、重要な問題だと強く警戒していた。
セルポ6郎
「返してください。我々の商品を」
地球に侵略しに来た宇宙人集団「深淵の者」に襲撃された際に生き残ったセルポ星人の一個体。成り行きでモモに“セルポ6郎”と名付けられる。
「深淵の者」討伐のためにモモ達人間側に協力するが、その体験を通じて個別の自我を持ったことにより同族から追放され、地球で生活するためにコンビニでバイトを始めた。
以降もモモ達に宇宙人や怪異の知識を持って度々協力してくれるように。
詳しくは当該項目を参照。
元ネタ
ダンダダンオリジナルの宇宙人ではなく、アメリカの都市伝説「プロジェクト・セルポ」が由来なのではないかと考えられている。
外部リンク
余談
CVを担当する中井和哉は『ONEPIECE』でロロノア・ゾロ役を担当しているため、本作でターボババア役、『ONEPIECE』ではモンキー・D・ルフィ役を担当する田中真弓共々「麦わらの一味からの刺客」とネタにされている。
本作は、ターボババアの「イチモツしゃぶらせろやあ」発言を大御所声優の田中に言わせるというインパクトの強さに隠れがちだが、こちらもこちらで作中でバナナ(もちろんアレのこと)を欲しがる発言をしたりと、爆弾発言が多いうえに危険な存在であることも描写されており、この作品がなんたるかを読者やアニメ版の視聴者に刻みつけた。
まさしく本作の宇宙人サイドの顔とも呼べる存在だといえよう。
ちなみに、上記のように三体を一人で演じきったものの、見事なアフレコとアニメの画のギャップにより現場ではシリアスな笑いが巻き起こったという。後にアニメ8,9話のセルポ3人組(D,E,F)が1話の3人組(A,B,C)とは別個体であると知った時、中井氏は「これ別なんですか!!?」と狼狽えていたとのこと。しかし劇中では見事に演じ分けており演技力の凄さを改めて見せつけた。
関連イラスト
外見の元ネタキャラと掛け合わせたイラストもある。