深淵の者(ダンダダン)
くる
※この記事は『ダンダダン』のネタバレを含みます。
セルポ星人によって命名された宇宙人の一種。
数多の星を侵略し食い潰してきた非常に好戦的かつ残虐な侵略者集団である。地球が所属している銀河系には666もの宇宙人がいるが彼らはそのどれにも該当せず、遥か彼方の外宇宙からやってきたと考えられている。見た目はタコのような軟体生物を連想させるもので、元ネタはクトゥルフと同神話をモチーフとした学園サバイバルホラー「…いる!」の合わせ技と思われ、先遣隊達の名前の由来はハスターを除き全員タコに因んだ料理名からとっている。
セルポ星人達の知識や技術のデータを略奪したため、地球の言語を理解使用したりセルポ星人の能力を使うことができる。彼らの本体は弱々しい軟体生物であり地球の重量に耐えられないため、特殊な保護スーツがないと長時間まともに活動できず、外宇宙と頻繁に行き来できる拠点が必要である。
先行部隊と本隊が組織されており、先行部隊は本隊を地球に送り込むためのエネルギー源を探しに派遣された。
ピラミッドをはじめとする宇宙人のための巨大な転移装置のうち、日本各地に残る古墳を媒介に長距離ワープして地球に侵入。略奪したセルポ星人のデータを元に理想的なエネルギー源として突き止めたオカルン達を強襲する。
最終的に先行部隊はモモ達の活躍によって撃破。直後に現れた本隊もある妖怪たった一人の手で殲滅され、深淵の者の地球侵略計画は潰えることとなった。
先行部隊
- ハスター
スマートな爬虫類を思わせるパワードスーツを着込んだ、先遣隊のリーダー格(メイン画像の個体)。
上記のセリフからも分かるようにとても傲慢な性格をしており、星を侵略する事になんの躊躇いもない。
空間を削り取る能力を持ち、絶大な戦闘能力を誇る。削り取った空間は自身の背中の異次元空間に収納している。
本体は火星人のような姿をしており現状唯一タコ型ではない。
自身のスーツが破壊された後もしぶとく生き残りバモラの怪獣スーツを乗っ取って暴れようとするが、最終的に坂田金太のナノスキン技術によってパワーボムを決められ撃沈。
名前の由来はクトゥルフ神話に登場する邪神ハスターから。
- タ・コメシ
先遣隊の一人であり、土偶「仮面の女神」そっくりな外見のパワードスーツを着ている。
背中に搭載されたロボットアームと、ヘソの反重力ビーム砲が武器。
ジジの「邪銃」を受けスダ・コ共々撃破された。
後に同型のスーツを着た個体が登場したが邪視にあっさり破壊された。
名前の由来はタコ飯から。
- タコノカ・ル・パッチョ
先遣隊の一人であり、遮光器土偶そっくりな外見のパワードスーツを着ている。「〜ネ」が口癖。
電撃を放つビットと全身から放つミサイル、至近距離の爆発に耐える頑強な装甲が武器。
愛羅の「ピルエット・おドリル」でスーツが貫通され撃破された。
名前の由来はタコのカルパッチョから。
- スダ・コ
先遣隊の一人であり、埴輪「踊る人々」そっくりな外見のパワードスーツを着ている。
身の丈以上に巨大なスナイパーライフルからレーザーを放って攻撃する。
一日一善を心がけている。
タ・コメシ共々ジジの「邪銃」で消し飛ばされた。
後に同型のスーツを着た個体が登場している。
名前の由来は酢だこから。
- タ・コワサ
先遣隊の一人であり、カメレオンのような外見のパワードスーツを着ている。
背中から生やした6本のロボットアームを操り、相手のエネルギーを吸い取って攻撃する。
ジジのエネルギーを吸収しようとするも想定をはるかに上回る量を送り込まれてしまい、スーツが破裂してそのまま死亡した。
名前の由来はタコワサから。
- タ・コシン・ジョー
先遣隊の一人であり、メタルギアのような外見の巨大なパワードスーツを着ている。
「力こそパワー」の哲学で大量の重火器が搭載されている。
駆けつけたバモラによって粉砕された。
名前の由来はしんじょう料理の一つ、たこしんじょうから。
- イモータコ
先遣隊の一人であり、クローン兵のディスマンを連れてモモがバイトするメイド喫茶を急襲した。
4本足のタコの様なスーツを着て、天井に張り付いてディスマンを操作してくる。異空間に存在するため直接の物理攻撃は当たらない。
しかしモモの「次元を超越する超能力」を攻撃に転じた技「モエモエ気功砲」を受け撃破された。
名前の由来は四国地方のご当地料理、芋たこから。そこにイモータルも掛け合わせているものと思われる。
- 巨大カマキリ風の先遣隊員
先遣隊の一人であり、カマキリのような外見のパワードスーツを着ている。水中ではタガメ型に変形し、100倍強くなる。
最後はシャコの「ジェットパンチ」を超至近距離で食らい爆散した。
- 小型飛行メカ風の先遣隊員
先遣隊の一人であり、ドローンのような外見のパワードスーツを着ている。一番最初にオカルンに倒され、スーツが破損したことにより死亡する。死体はシャコ達によってモモの家へと収集された。
後に同型のスーツを着た個体が複数体登場している。
- 八極拳の達人風の先遣隊員
先遣隊の一人であり、ゼノモーフのような外見のパワードスーツを着ている。
宇宙人八極拳のスペシャリストらしく、接近戦を得意とする。
ハスターとよくセットでいた事から先遣隊のNo.2と思われるが、オカルンの攻撃でビルに吹き飛ばされた後出てこない事から恐らくそのまま倒されたと思われる。
- ディスマン
先遣隊と共にモモの前に姿を現した、あのミームのような濃い眉毛の男たち。セルポ星人の技術を利用して作り出されたクローン兵のようなもので、メイド喫茶の店員や客を模した姿でモモとセルポ六郎の前に立ちはだかる。
本隊
- ビッグママ
深淵の者達の特殊スーツや兵器を作っている宇宙人。巨大なナメクジのような見た目をしている。
人間を食って養分にすることで彼らのスーツや兵器を生み出している。ビッグママが生み出した兵器は強力かつ頑丈で、生半可な攻撃は通用しない。スーツの外見は養分にした人の影響を受けるらしい。
バモラが来ている怪獣風スーツもこのビッグママが彼女と同じ宇宙人達、シュメール人を食い殺して生み出した物であり、シュメール人の怨念が篭っているのか非常に性能が良いらしい。深淵の者達はこのスーツを盗んで逃げたとされるバモラを捕らえて処刑しようとしている。
上記の他にもエレキングやギエロン星獣などのウルトラ怪獣に酷似したスーツや、昆虫型のスーツを着た個体など多種多様なスーツを着た個体が登場している。
この先、更なるネタバレ注意
全てが終わったあと、ターボババアはセルポ星人の小型通信機を発見。何の気なしに額に貼り付けた途端、ある映像が彼女の脳内に流れ込む。
それはセルポ星人達がハスターのスーツの残骸を解析していた場面であった。
そして彼らはこの侵略者たちに「深淵の者(クル)」と命名し他の星人に情報を共有することを決定…したのだが、彼等はそれ以上の問題に戦慄していた。
「それよりも重要な問題がありますね」
「ええ、これは非常に問題です」
「なぜ“サンジェルマン伯爵”が、彼らと一緒にいるのかということです。」
- サンジェルマン伯爵
深淵の者達と同行を共にしていた存在。
一見すると刀を帯刀した普通の青年のように見えるが、セルポ達は彼の存在を確認しただけで強く警戒していた。
更にこれを見たターボババアはいつもの招き猫状態で本来の姿の目になり、凄まじい形相で睨みつけていた。
なお、彼が何故深淵の者達に同行していたかは現状不明。