概要
ドラえもんと並んで当時アニメ放送により人気を得ていた藤子アニメ『忍者ハットリくん』と『パーマン』が夢の共演を果たした映画。(1984年公開)
当時はドラえもんも含めて「ドラ・ハッ・パー」と宣伝されており、藤子不二雄両名がコンビ解消以前であったため、藤子不二雄名義として発表されている。
原作は合作ではなく、藤子不二雄Aが担当。
「+パーマン」のタイトル通り、どちらかというと日常面も含めてハットリくん達の方が主で、パーマン達は活躍はするもののサポート役といった面が強い。
同時上映は『ドラえもん のび太の魔界大冒険』と、(ドラえもんのカラーをグリーンにした)グリーンドラとのび太が出演した短編広告アニメ(詳細不明)。
第2弾として『忍者ハットリくん+パーマン忍者怪獣ジッポウVSミラクル卵』が翌年公開された。
VHSビデオ及びLD化されたものの、現在はコンビ解消後の版権の都合もあってかdvdとBlu-ray化はされておらず、同時上映のグリーンドラや魔界大冒険のED(小泉今日子が歌う「風のマジカル」を使用したバージョン、契約上の関係でTVやその後のソフトには使用できず、近年のAmazon配信まで視聴不可能だった)も含めて幻の作品となりつつある。
あらすじ
ある日、ケン一達が川原でラジコン飛行機を飛ばして遊んでいると、謎の少女ユーリーが黒ずくめの男達から追われ助けを求めてくる。シンゾウからの救援要請で駆け付けたハットリくんが交戦するが、謎の怪人サイコマンが姿を現し、超能力で攻撃される。そこへパーマン一行も現れて応戦するが、まるで歯が立たず、シンゾウの涙パワーでサイコマン一味を追い払うことでその場を逃れた。
ケン一の家に連れてこられたユーリーは自身が超能力者であることを明かし、テレビ出演のために来日、祖国で母を亡くし、生き別れになった父と兄を探しているのだという。
翌日、ユーリーはハットリ・パーマン一行をボディーガードに、超能力特番の収録にテレビ局へと向かう。ところが収録中、ユーリーと他のゲストの超能力少年達、そしてシンゾウと獅子丸はサイコマンによって集団テレポートをしてどこかへ消え去ってしまった。そこでシノビノ博士が育てた超能力サボテン「トゲ次郎」の力を借りて探し出したところ、超能力研究家のゲラーが世界征服のため超能力を持った子ども達をニューヨークに集めていることが判明した。
ニューヨークを舞台にハットリ・パーマン一行の戦いが始まる!
登場人物
忍者ハットリくん
パーマン達とはすでに面識がある設定。空港で忍び道具が引っかかったため、パーマン達に持ってきてもらった。
- 三葉ケン一(CV:菅谷政子)
- ハットリシンゾウ(CV:三田ゆう子)
- 獅子丸(CV:緒方賢一)
- ケムマキケムゾウ(CV:肝付兼太)
- 影千代(CV:山田栄子)
- ケン一のパパ(CV:藤本譲)
- ケン一ママ(CV:梨羽由記子)
- 河合夢子(CV:あきやまひかり)
- ツバメ(CV:白石冬美)
- シノビノ博士(CV:野本礼三)
特番のゲストとして参加。
本邦初登場。モニターにサイコマン達の拠点を念写で念写する。
- ロボ丸
オヒメの付き添いやサイコマンの行き先をモニターで提示するのみの出番で、セリフは無し。
- 小池先生(CV:二又一成)
パーマン
この映画では須羽ミツ夫本人としての登場はなし。
- パーマン2号(ブービー)(CV:大竹宏)
犬である獅子丸とは特に諍いを起こしていない。
- パーマン3号(パー子)/星野スミレ(CV:増山江威子)
- パーマン4号(パーやん)(CV:肝付兼太)
パー子とパーやんは本作で銀幕デビュー。
- コピーロボットのミツ夫(CV:三輪勝恵)
特番の観客として他の面々と共に登場、超能力の被験者となる。彼とカバ夫とサブ以外はセリフ無し。
特番に歌手としてゲスト出演。
その他
- サイコマン(CV:神谷明)
仮面の超能力者で、ハットリくんとパーマン双方を相手に苦戦させる強敵だが、部下に「最高マン」と呼ばれて「最高マンじゃない、サイコマンだ!」とツッコむギャグシーンもある。
- ユーリー(CV:鶴ひろみ)
超能力特番出演のためと、生き別れの家族を探して来日してきた金髪の超能力少女。兄の写真が入ったペンダントを持っている。優れた念力を持つが、心優しい性格のために人を傷つけることには使えない。
- ゲラー(CV:内海賢二)
サイコマンの父でもある超能力研究家。世界中の超能力を持った子ども達を使って政治家を操り、世界征服を企てる。
- ユーリーの母(CV:鈴木弘子)
- タンモリ(CV:郷田ほづみ)
特番の司会でタモリそっくり。(TV放送後はただの「司会」名義になっている)
サイコマンに操られ、番組に出演した超能力少年少女の誘拐に加担させられた。
特番のゲストとして出演。A先生はお呼びがかかってもゴルフの真似事に講じてF先生に突っ込まれている。