トレギア「この怪獣はなんて名だ?」
戸井「スネークダークネス…『暗闇の蛇』って意味。」
トレギア「なかなかの中二病だ…素晴らしい。君は最強最悪のスーパースターだ!」
データ
別名: | 邪願獣 |
---|---|
身長: | 68m |
体重: | 8万5千t |
最大飛行速度: | マッハ3.8 |
最大走力: | マッハ0.6 |
水中潜航速度: | マッハ0.7 |
地中進行速度: | マッハ0.5 |
最大ジャンプ力: | 70m |
腕力: | 13万2千t |
握力: | 10万t |
概要
劇場版『ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル』に登場する怪獣。
戸井ゆきおがウルトラマントレギアの邪悪なエネルギーを受けて怪獣化した姿。
元々は彼がゲームで世に出そうとパソコンでデザインしてい
た怪獣であった。名前は「暗闇に巣食う蛇」を意味している。
右手に肥大化した巨大なカギ爪「シャドウシザーズ」を持ち、背中に巨大な羽のようなものが生えている。尻尾の先端も蛇の口のようになっており、相手を捕える事が可能。
また、空を自由に飛び回る飛行能力を持っている。
戦闘力は高く口からは破壊光線「トラジェディシャウト」を放ち、トレギアが暴走させた際には「トラジェディシャウト・ヘル」にパワーアップした。ハサミ状の尻尾で敵を締め上げる「ダークネスイーター」の他に右手のシャドウシザースを使った技にはそのままシャドウシザースを勢いよく振り回し敵をなぎ倒す「ギロチンジャッジ」、シャドウシザースを70万トンの破壊力で相手に叩き込む「デモンブラッドジャッジ」を持つ。皮膚は非常に強固な甲羅状になっていてミサイル攻撃を受けてもびくともしない。
小説版『ウルトラマンR/B』によると出現して2時間暴れ続けていたようなので、スパークドールズやルーブクリスタルなどを介した変身と違って活動時間に制限はないと思われる。肩や口から放つ破壊光線と飛行能力を利用した体当たり攻撃を合わせた「グレートエクスキューション」が最大の必殺技。
活躍
トレギアによってホスター21星系のピグモンの住む地球型惑星に飛ばされた湊カツミの前に戸井の姿で現れ、すぐさま怪獣の姿に変身。カツミが変身したロッソグランドを糾弾しつつ終始圧倒し変身解除に追い込むと、トレギアの作ったワームホールを通って地球に移動。ウルトラマンブルやウルトラマンジードと激闘を繰り広げ、2人のあらゆる攻撃を耐え抜き撃破、さらに湊アサヒが変身したグルジオレギーナも撃破する。その後政府によるミサイル攻撃を受けるも、大したダメージを受けていなかった。
そして湊ミオとペガッサ星人ペガの尽力でカツミが帰還、トレギアとのタッグでウルトラマンルーブ、ジード、グルジオレギーナとの戦闘となる。主にルーブ、グルジオレギーナと戦うが、2体の連携に徐々に追い詰められる。トレギアのギアギダージでルーブはロッソとブルの2人に分離、ジードもプリミティブに戻ってしまうが、グルジオレギーナから変身したウルトラウーマングリージョによってロッソとブルとジードのエネルギーを回復され戦闘は続行。ロッソ・ブル・グリージョ3兄妹の攻撃にも耐え抜き、その中で母親の幸江を危うく手にかけそうになるも、ジードが身を挺して盾になったことで幸江は助かり、変身解除したリクが「君のたった一人のお母さんだろ!」と叫んだことにより、正気を取り戻しかける。しかしトレギアが「今更親子の情がどうとか言うんじゃないだろうな?踏み潰せ」と言ったことで動きを止める。そこに友人であるカツミが「悪に飲まれるな!自分だけ心地のいい場所にいるな!たとえ傷ついても俺たちは先に進まないといけないんだよ!」と叱咤激励したことにより正気を取り戻しかけるが、それに不快感を露わにしたトレギアが「いつまで家族のみみっちい話を見せられないといけないんだよ!」とイスキュロス・ダイナミスを浴びせたことにより暴走させられてしまう。ロッソたちを圧倒し追い詰めるも、リクの言葉により奮起した3兄妹がウルトラマングルーブに合体変身、リクもウルティメイトファイナルに変身。トレギアがグルーブと戦う中、自らはジードと戦闘し、ウルティメイトファイナルのジードとも互角以上に渡り合うも、グルーブとの戦闘に移ると劣勢になっていき、最後はグルービング光線を受け倒され、無事戸井の姿に戻った。
イベントでの登場
ウルトラマンフェスティバル2019
ウルトラマントレギアがソウタ少年に忘れ去られたソフビ人形から実体化させた怪獣として登場。
相変わらずの戦闘力でタイガを苦戦させたが、ウルトラマンタロウの加勢で形成が逆転。
何気にトレギアに因縁のあるタイガやタロウと戦うのはこれが初となる。
しかし配信版ではカットされたその後では、ソフビに戻ってからもずっと忘れ去られたままで、トレギアから「役立たずが…」と呼ばれて踏みつけられていた。
余談
- デザインはオーソドックスな怪獣の体型としつつ、背部にボリューム感を与えることでラスボスらしさを表現している。
- 着ぐるみは『ウルトラマンXきたぞ!われらのウルトラマン』に登場したザイゴーグを改造したもので、左右非対称の腕がその名残である。劇場版の怪獣がまた別の劇場版の怪獣へ改造されるという珍しい事となった。
- 人間がヒーローと同じアイテムを使わずに変身する、平成シリーズ最後の純粋な人間怪獣であり、劇場版の敵キャラを務めるのは『ULTRAMAN』のビースト・ザ・ワン以来。
- グルーブに投げられるシーンでは、尾をCGで表現している。
- ソフビはウルトラ怪獣シリーズDXで商品化されており、2021年にガタノゾーア(新怪獣ではそのオマージュであるメガロゾーア)が新規造形で発売されるまで、DXでは最後のラインナップだった。
関連タグ
ギルバリス、ギャラクトロンMK2:前作の新怪獣。
ザイゴーグ:同じ様に右腕が肥大化して武器になっている。足の爪の金型や左腕の爪や肘のトゲ尻尾の先が武器になっているなど構造がかなり似通っている。デザインもザイゴーグの改造を前提にしているが、実際には着ぐるみの芯の部分が流用されるのみとなっている。
ガヴァドン、ゴンゴロス、ガゼラ、キングオブモンス、カイザーギラレス13世、グリッドマン怪獣、怪獣(SSSS.GRIDMAN):同じく人間がデザインした怪獣が本物の怪獣になってしまった存在。