※ここでは実写版グリッドマンの怪獣を中心に説明する。
概要
藤堂武史がパソコンで描いたイラストがカーンデジファーの悪のエネルギーを受けることによって実体化したもの。
所謂コンピューターウイルスのようなものであり、実体化後に武史が狙いをつけた施設や機器の中にあるコンピューターワールド(CW)に送り込まれて暴れ回る。(基本は有線接続された機器に送り込まれるが、アンテナなどの中継物があれば無線機器に送り込むも可能なようで、劇中では移動中のコンピューター制御の自動車に送り込まれるケースもあった)。
この怪獣達によってCW内のメインプログラムを壊されたり、あるいは一部の怪獣が持つ「システム組み換え光線」でそれが改変されたりすると現実世界でもそのCWに対応するコンピューターは異常を来し、暴走を始め人間社会を大混乱に陥れる。
また現実的な障害だけでなく、イギリスにあるグリニッジ天文台のコンピューターを操作し世界中の時間を狂わせる、司法省のコンピューターの内容を書き換えて、法律制度そのものを作り変えると言う非現実的な被害も存在する。
中にはAIが搭載された事で人格を持ち、言葉を話す怪獣も居る。
基本的にCWで活動することを前提に生み出されるが、カーンデジファーが空間を捻じ曲げれば現実世界に出現することも可能である。
純粋な生物ではない為か、身体の一部が破壊されるとその断面部は基盤状だったり機械的だったりする他、倒されると爆発はせず雲散霧消するように消滅する。
3クール目からは超獣の名を冠したものも登場した。
ちなみに武史が描いた実体化する前のCG状態の怪獣のデザインは、あの有名なシュールアニメ『ウゴウゴルーガ』のCGデザイナーだった、秋元きつねが担当している。
武史の作画はキーボードで行われており、タブレットや紙作画をスキャンする等の手法は取られていない。作画が難しいキーボード作画で、これだけの画力を持つ武史は天才絵師だろう。
メカ怪獣
第14話から以前に倒された怪獣に、機械のパーツを埋めんでサイボーグとなって復活すると言う発想が、テコ入れとして出された。
例として以前の戦いで頭部を破損したものは兜を装着し、両腕を失ったものはマニピュレーターが付くと言った、前に出現したエピソードを多少意識したデザインとなっている。
これらのメカパーツは黒や灰色と言った無骨な色だけでなく、赤や橙色等コンピューターの基盤を意識したカラーリングがなされている。
一覧
結晶怪獣ギラルス
弾力怪獣バモラ
火山怪獣ボルカドン
透明怪獣ステルガン
裂刀怪獣バギラ
裂刀怪獣改造バギラ
電子アニマルアノシラス/音波怪獣アノシラス
火炎怪獣フレムラー
冷凍怪獣ブリザラー
忍者怪獣シノビラー
地底怪獣テラガイヤー
鋼鉄怪獣メタラス
磁力怪獣マグネガウス
電気怪獣ジェネレドン
結晶怪獣メカギラルス
忍者怪獣再生シノビラー
弾力怪獣メカバモラ
超音波怪獣ニセアノシラス
裂刀怪獣メカバギラ
火炎怪獣メカフレムラー
透明怪獣メカステルガン
幻覚怪獣ダズルバ
超鋼鉄怪獣ネオメタラス
暗殺怪獣メカジェネレドン
植物怪獣プランドン
毒煙怪獣ベノラ
電波怪獣ボランガ
透視怪獣アイガンガー
魔力超獣ジュバゴン
いたずら怪獣テレボーズ
吸引怪獣ギュルンバ
怨念鬼獣チドゲラー
時空魔神亜武丸
ツッパリ怪獣ゴロマキング
暴君超獣デビルフェイザー
毒蜘蛛超獣カーンジョルジョ
悪臭怪獣スカボーン
魔王カーンデジファー
魔王の逆襲登場
深海怪獣グラバス
灼熱怪獣マグマギラス
魔眼獣デビライト
ガンマン怪獣マッドテキサス
要塞超獣ゴルゴベロス
本編未登場
最終回に登場予定だった合体怪獣。
スーツの改造
今作に登場した怪獣の中で新規にスーツが製作されたのは第13話分までしかなく、残りは全て改造したもの。特にフレムラーは4回も改造されている。
その為、スーツアクターは「ゴム臭くて堪らなかった」らしい。
ギラルス→メカギラルス→ボランガ→カーンジョルジョ
バモラ→メカバモラ→ギュルンバ
ボルカドン→ベノラ→ボランガ(尻尾)→スカボーン(腕)
ステルガン→メカステルガン→プランドン
バギラ→改造バギラ→メカバギラ→カーンジョルジョ(尻尾)
アノシラス→ニセアノシラス→テレボーズ
フレムラー→メカフレムラー→ジュバゴン→チドゲラー→デビルフェイザー
ブリザラー→ゴロマキング
シノビラー→再生シノビラー→カンフーシノビラー→亜武丸
テラガイヤー→ダズルバ→カーンジョルジョ(頭)→スカボーン
メタラス→ネオメタラス
マグネガウス→アイガンガー
ジェネレドン→メカジェネレドン
アニメ版
詳しくはこちらを参照
立体物
定番のソフビ人形は、放送当時にタカラから「電光ヒーローコレクション」のレーベルで、カーンデジファーとギラルスからジェネレドンまでの14体がラインナップされた……のだが、スーツを作る前のデザイン画をベースにしている為、色が違っていたりと劇中の姿と似ていない場合が多い。
特に最初期に発売されたギラルスとバモラは、リカちゃん人形の原型師が制作した為、かなりデフォルメされたファンシーな出来になってしまっていた(前者は異様に縦に平べったく、後者は最大の外見特徴である、首に並ぶ角が鰭のように簡略化されている)。
食玩ではリアルグリッドマンキャンデー付属の塩ビ人形で、14話以降のキャラクターもラインナップされた。