「我が名はカーンデジファー。次元を超えたすべての世界を支配する魔王である」
データ
概要
グリッドマンの故郷「ハイパーワールド」で「伝説の悪魔」の異名を持つ次元犯罪者。
自らを魔王と名乗り、ハイパーエージェントから逃走の果てに地球に侵入した際、偶然ハッキング行為を行っていた藤堂武史の邪な心に目をつけ、彼のパソコンに住み着く。
武史を洗脳して怪獣を作らせ、腕から放つ悪のエネルギー「ライフ・エネルギー・ビーム」で命を与えコンピューターワールドに侵入させて世界中を混乱させ、地球の支配を企んでいる。
一人称は「わし」だが、稀に「俺様」も用いる場合もある。
性格は傲慢でプライドが高く、ちょっとでも怒らせたり武史が作戦に失敗したりすると彼に電流を流してお仕置きをする。性格も残虐非道で、抑え気味な武史の作戦を「面白くない」といって過激なものにし、反発した武史を洗脳して強引に続行させる。
しかし戦況不利と判断すると作戦を断念し怪獣の撤退を指示したり、電子レンジがカーンデジファーの秘密を探る装置であるという武史のあからさまな嘘を信用したり、武史の家に怪盗マティが入った時には撃退して武史にセキュリティが甘いと忠告したり、妬みや逆恨みからくる武史の作戦を頭ごなしに否定せず力を貸す等、理想の上司な一面も見せる。
また武史がオカマにセクハラされたと知った時には腹を抱えて爆笑したり、テレボーズに武器を作らなかった遙キララに呆れたりと人間臭い一面も見せる。
容量を自在に変化させることが可能で、フロッピーディスクに収まることで移動するが、メディアが無くても移動することができる。だが本人はフロッピーに入ることは嫌がっていた。
以下テンプレ
1.武史が外で嫌な目に合う、または井上ゆかにアプローチして失敗する。
2.武史、帰宅
3.
4.武史「カーンデジファー様、奴らは僕をひどい目に合わせた悪人です!」または「あの女(井上ゆか)は僕の好意を無視した悪い女です!」と武史が泣きつく。
5.デジファー「それは酷い!武史よ、コンピューターワールドに怪獣を送り込んで仕返ししてやるのだ!」
大体こんな感じで悪さを続けるも、最後の怪獣であるスカボーンが敗北したことであまりの不甲斐なさについに武史に見切りをつけ、「能無し」と散々罵倒した挙句家から叩き出し、彼のパソコンをホストステーションに自ら地球征服に乗り出すのだった。
巨大魔王カーンデジファー
「覚悟するがいい!貴様達人間は全能なるカーンデジファー様に平伏す運命なのだ!」
身長 | 70m |
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体重 | 6万t |
スーツアクター | 三宅敏夫 |
第38話「危うし地球!」
第39話(最終話)「さらばグリッドマン」に登場。
失敗を繰り返す武史を見限り、自ら巨大化した姿。本作のラスボス。
マントから放つ突風「デッドスパイラル」と電撃、目から発射する「デジファービーム」、巨大剣「魔王剣デジファーソード」が武器。
武史のパソコンをホストステーションにして単独で世界中のコンピューターワールドに侵入できる装置に作り替え、最終的には現実世界に進出しようとした。力は非常に強力で、グリッドマンを一時撤退に追い込んだほど。
加えてホストステーションにされた武史のパソコンは周辺の空間が歪み、画面から触れた者に電流を流す蔦のような触手が伸びる不気味な物へと変貌し、一平と武史の干渉を妨害した。
再戦では直人達の挑発にのって「ジャンク」のコンピューターワールドに侵入。監禁プログラムに捕らえられフロッピーディスクへ封印されそうになるが力ずくで脱出し、ジャンクのプログラムを次々と破壊することでゴッドゼノンとダイナドラゴンを消滅させ、グリッドマンのエネルギーを消耗させて危機に陥れる。
武史のコンピューターを媒介に現実世界に進出しようとするが、グリッドマンが必死に抵抗したことでデジファーソードを壊され、さらに直人達に助けられたことで改心した武史が制作した破壊プログラムで形勢が逆転する。
プログラムの影響で武史のパソコンのコンピューターワールドが壊されていく中、グリッドマンを道連れに最後の攻撃をしようとするも全力で放たれたグリッドハイパービームを受け破壊の中心部に戻され断末魔の悲鳴とともに消滅した。
後に弟であるネオカーンデジファーも登場した。
余談
- 巨大化時のスーツは、通常時の頭部にアトラクション用のマグマ星人の体を流用したもの。当初はメタラス(ネオメタラス)のスーツを改造した鎧を纏った姿での登場が想定されていたが、怪獣と人型ではスーツの構造が異なる関係で使用できなかったらしい。小林晋一郎氏は「巨大ヤプールを洗練した趣」と評している。
- 海外版に当たる『スーパーヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド』ではキロカーンという名称になっている。
- CVを担当した佐藤氏は後にTDG三部作でも数多くの怪獣・宇宙人の声を担当している。
- 2018年4月1日にはSSSS.GRIDMANの公式サイトをジャックして乗っ取った。……しかし、時代についていけてないのか意地があるのか、妙にスタイルが古い。
- 前述した通り劇中で当時の最新メディアであった5インチフロッピーディスクに収納される描写がある事から「フロッピーディスクに収まる1.2MBしかないラスボス」と揶揄される事もあるが、辰巳出版から発売された『ウルトラマンAGE』Vol.9のグリッドマン特集の中のコラムでは「プログラムのカーネル部分……つまり「悪い指令を出す核の部分」だけを抽出して圧縮をかければ1.2MB程度に収まるのではないか」という一つの見解が出されている。現在の公式では容量は無限にあり自在に変更できるというものになっている。
- ちなみに参考として挙げると、初期のLinuxカーネル(1995年頃)がおおよそ1.5MBあった。それ以前のグリッドマン放送時はもう少し小さかったと思われるので、カーンデジファーもその頃のプログラムと考えれば、カーネル部分だけ抽出して圧縮をかければフロッピーディスクに収まるかも…というのも実はさほど現実離れしていないかもしれない。現在ではLinuxカーネルは100MBを超えるため、USBメモリやCD-Rクラスでなければ入らないが…
- 当時のアトラクションショーではカーンデジファーの指揮する戦闘員が登場しており、専用のマスクもデザインされていた(身体は黒タイツに黒の手袋とブーツ、オフロード用のプロテクター)。このマスクは後に『ウルトラマンダイナ』や『ウルトラマンデッカー』に登場するゾンボーグ兵のマスクとして流用されている。
関連タグ
アレクシス・ケリヴ:SSSS.GRIDMANにおけるカーンデジファー枠。