グリッドマンとは以下の物を指す。
- 『電光超人グリッドマン』(実写版)に登場するヒーロー。
- 『SSSS.GRIDMAN』(アニメ版)に登場するヒーロー。→グリッドマン(SSSS.GRIDMAN)
- 『SSSS.GRIDMAN』の略称として。タイトルの読みがそのままグリッドマンの為。
- 『戦国グリッドマン』(漫画版)に登場するヒーロー。→グリッドマン(戦国グリッドマン)
- 『グリッドマン・ドグマ』(漫画版)に登場するヒロイン。→グリッドマン・ドグマ(キャラクター)
ここでは実写版(項目の1)の解説を行う物とする。
概要
CV:緑川光
スーツアクター:岡野弘之、遠藤城利、大橋明(21話)(TV本編)、大久保洸成(グリッドナイトファイト)
身長 | ミクロ〜70m |
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体重 | 0〜6万t |
飛行速度 | マッハ25 |
走力 | 555km/h |
ジャンプ力 | 200m |
備考 | 上記のスペックは現実世界に出た場合の数値 |
家族構成 | 弟(グリッドマンシグマ) |
出身地 | ハイパーワールド |
元々実体を持たないハイパーエージェントだったが、馬場一平の描いたCGと合体して二次元の存在となった。
普段は翔直人たちが作った手作りパソコン「ジャンク」の中に待機しているが、怪獣が出現したときは、直人が「アクセス・フラッシュ」の掛け声と共に変身ブレスアクセプターのボタンを押し、アクセスフラッシュの光を浴びることで強化服の形態に変身。さらにアクセスコード「GRIDMAN」の入力と共にコンピューターワールドの中に突入し、グリッドマンと合体することで三次元の存在となる(一度だけ間違えて“GRIDOMAN”と入力してしまい、コンピューターワールド内に入れなかったことがあった)。
コンピューターワールド内突入時は人間サイズで出現し、巨大化プログラムを体にインストールすることによって巨大化する。このくだりは途中から省略することもある。
アクセプターは変身後、グラン=アクセプターという特殊なものになる。
直人とは一心同体のため、直人の戦意喪失はグリッドマンの戦意喪失にあたる。
コンピューターワールドでの活動限界は10分間で、それ以上の合体は直人の肉体に大きな負担をかけてしまう。また、ジャンクと連動している関係上、ジャンク本体がパワーダウン(シャットダウン)を起こすと内部のグリッドマンも消去される危険性がある。
合体前にエネルギーを使用する状況になった場合(たとえば屋外にいる直人を呼び寄せて合体する場合など)は活動時間が短くなり、数分でエネルギーランプが点滅する状況に陥ることもあった。
グリッドマン自身は感が鈍い(もしくは慎重すぎる)のか、事件が発生して直人がカーンデジファーの仕業ではないかと疑ったときに初めて、アクセプターにGコールを送るという局面が非常に多い。
加えて怪獣が絡まない出来事には非常に疎いらしく、外部からの不正アクセスをてっきり直人達のものと思いこんでスルーしたり、ジャンクの部屋で一平が危機に陥っていてもそれに気づかなかったりと、割とシャレにならないミスも犯している(部屋への不法侵入者を自分の手で撃退するカーンデジファーとは大違いである)。もっともすぐに察知してしまったら物語が進行しないため仕方ないのだが。
またデジファーから武史に話しかけるシーンは多いが、グリッドマンが直人たちに話しかける場面は少ない。
なお、ハイパーエージェント・グリッドマンと名乗っているが、前述の通りグリッドマンはもともと一平の描いたCGイラストであるため、本来の姿や名前は不明である。
容姿
胸や肩など部分的にロボットの記号があるため、ロボットと間違える人も多い。
全身を覆う装甲テクタリオンアーマーは地球上のあらゆる合金を凌ぐ強度を持つ。
胸にある3つの青い部分はトライジャスターと呼ばれており、そこから後述のフィクサービームを放射する。
胸の中央にあるクリスタルコンバーターにはグリッドマンのエネルギーが溜まっている。
エネルギー残量が少なくなった場合は額のエネルギーランプが点滅し危険を知らせる。
アシストウェポンと合体することで、サンダーグリッドマン・キンググリッドマンに合体が可能。
必殺技
グリッドマンの最も得意とする必殺技で、グラン=アクセプターの膨大なエネルギーを一気に打ち出す光線。使用時には多大なエネルギーを放出する関係上、「溜め」が必要となる。
多くの怪獣を撃退したが、バギラには防がれた。
スパークビーム
グラン=アクセプターから発射する火球のような光線。連射が可能で、主に怪獣の部位を一点に集中して攻撃するときに使用する。
夢の中での戦いではこれでカーンデジファーを撃退した。
トライジャスターから放射される粒子状の光線で、怪獣によって破壊されたプログラムを復活させる効果を持つ。
設定上は現実世界の修復や人の心の浄化もできるらしく第17話では田宮シゲルが自分の足で立てるよう勇気づけるために使用したこともある。
左腕にためたエネルギーを引き延ばして細長い光の剣を作り、敵に向かって発射して十文字に切り裂く。
セイバーという名前だが、直接敵を切り裂くことはなかった。
超電導キック
機動力の高さを生かして繰り出すキック技
超伝導ではなく、超電導なので間違えないように注意。
ネオ超雷導キック
超電導キックのパワーアップ版。回転しながら赤熱化した両足で繰り出す技。
超電磁ビーム
ステルガンの衝撃波を相殺した光線。
実体化ビーム
目から発射するサポートメカを実体化させる光線。
グリッドキネシス
グリッドマンの精神力をエネルギーに変換し、アクセプターから発射する。
アクセプター装着者に異常事態が起きている時に干渉できる数少ない手段であるが、使用には大量のエネルギーが必要なため、通常よりも早くパワーダウンしてしまう。
グリッドハイパービーム
最終回で武史が送り込んだ破壊プログラムで強化されたグリッドビーム。
武史のコンピュータごとカーンデジファーを倒した。
ディグレサンダー
全身のエネルギーを左腕に集中し、虎の形のエネルギーとして打ち出す。
『魔王の逆襲』にて使用し、再生ネオメタラスを倒した。
ブレッドスクリュー
ゴッドゼノン、ダイナドラゴンとの合体技。両ロボットの発射したビームの上を回りながら体当たりする。
余談
演じた緑川光は放送当時25歳の新人声優であり、本役が初めての特撮出演である。
『SSSS.GRIDMAN ~Past & Future~』で語った所、当時本作のナレーターをしていた真地勇志氏から特撮の掛け声は喉を潰しやすいから気を付けるようにアドバイスを受けたらしい。
緑川氏はグリッドマンの事を「あまり深い事を考えていない無垢なイメージ」「ピュアでカッコいいヒーロー」と語っている。
またアニメで再度演じるうえで原作での演技を確認せずに演じている。
というのも当時新人で話数によって演技が変わっていたので、確認する事で現在自分の中に残っているイメージが崩れないように、あえて今の自分で演技をする事にしたとの事。
そのほか当時は素で高いトーンだったが今では無理なので、意識して高めに演じているとの事。
デザイナーはタカラの赤松和光が担当。
玩具同様、眼と胸の電飾のための単一電池は背中に入っている。
巨大化シーンのパースモデルはウルトラマン80の改造で、ぐんぐんカットの場面は映像を反転させ、下からドライアイスの煙を送っているという手法が使われている。
『SSSS.GRIDMAN』のプロモーションや『UNION』のMV、『ウルトラマンフェスティバル2015』のライブステージ第二部等では放送当時のスーツを補修して使用していたが、放送30年の節目を迎えた2023年に新造のスーツが登場した。
当時品との違いとして、電飾が電球からLEDに変わり、腹部にあるトライジャスターの一基が小さく造形されている。
『ロックマンエグゼ3』に登場するフットマンの海外名はグリッドマンである。