データ
身長 | 70m |
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体重 | 8万4千トン |
別名 | 毒煙怪獣 |
出現地 | 工業地帯のコンピューターワールド |
概要
第25話「決戦!ヒーローの最期(前篇)」
第26話「決戦!ヒーローの最期(後篇)」に登場。
藤堂武史が、歩いている途中でトラックに轢かれそうになった挙句、運転手に罵声と排煙を浴びせられた事と、公害の危険を訴えながらも大気汚染を辞めようとしない人類に怒り、工業地帯のコンピューターワールドに送り込んだ怪獣。
工場の煙突から出る煙を有毒ガスに変えて大量に吐き出させ、桜ヶ丘町を黒い雲で覆い尽くした。
両肩の突起にある気門から毒ガスを放ち、口からは火炎弾を発射する。
特に毒ガスにはグリッドマンの中枢神経をマヒさせる特殊な物質が含まれており、これを吸ったグリッドマンは過去に倒した怪獣達の幻影に苦しめられることになった。この毒ガスと火炎弾と併用した連続攻撃でグリッドマンを死の一歩手前までに追い込んだ。
救援に駆けつけたダイナドラゴンも火炎弾で圧倒し、グリッドマンと共に撤退に追い込んだ。
また、戦いが長引いたことによって有毒ガスは東京中に広まり始めた。
邪魔者が消えたことによって、その後もカーンデジファーの命令を受けて暴れ続け有毒ガスを東京から関東地方一円にまで広げ、政府が非常事態宣言を出すほどの大混乱に陥れた。
グリッドマンとの再戦では激しい高速攻撃に苦戦しつつも一瞬のスキをついて火炎弾でダメージを与え、再び毒ガス攻撃で苦しめる。
しかし、キングジェットと合体したキンググリッドマンには前回の戦いの教訓から顔をすべて覆い尽くしたことで毒ガスが通用せず、連続攻撃で毒ガス発射口を破壊され、最後はキンググリッドランチャーとキンググリッドビームを浴びて消滅した。
全ての戦いは映像を通して全世界に中継され、コンピューターワールドとグリッドマンの存在を人々が知ることとなり、カーンデジファーも映像を通して自ら現実世界に現れ、正式に人類に宣戦布告することとなった。
アニメ版
TVアニメ『SSSS.GRIDMAN』にもこのベノラによく似た姿していた怪獣が登場。
テイザービジュアルなどでも大きくその後ろ姿が映されていた。
余談
スーツはボルカドンの改造。
尻尾は次の回に登場したボランガ、手は最後の怪獣スカボーンに流用された。
幻覚として現れた怪獣は、25話ではジェネレドン、テラガイヤー、フレムラー、ステルガン、メカバモラ、ニセアノシラス、マグネガウス、メタラス、シノビラー、メカフレムラー、メカバギラ。26話では再生シノビラー、メカバギラ、ジェネレドン、メカギラルス。前後編ながら、総集編も完備しているにくい怪獣である。
本来『電光超人グリッドマン』は2クール(24~26話)で終わる予定だったところを、予想以上の人気を博してさらに1クール延期された経緯がある。その節目が丁度このベノラが登場した25,26話に当たる。
つまり『ウルトラシリーズ』で言えばゼットンや円盤生物等の、ラスボスを飾る強大な怪獣として想定されていた可能性もあるキャラクターで、上記の無数のグリッドマン怪獣の幻覚もそのための演出の名残とも考えられる。なにより放送回を二度に分けたうえ、タイトルがいかにも最終回らしい仕上がりなのがそれを窺わせる。
「毒煙怪獣」と言われても強そうな印象を受けにくいが、「肉弾戦・火炎弾⇔毒ガス」の往復コンボという的確な戦法とグリッドマンを毒ガスの幻覚で封殺し瀕死に追いやった実力から、今なお「グリッドマン怪獣では最強の一角」として数えられる。
製作者曰くゴモラを少し意識してデザインされたらしく、角の形や腹部の棘、前後編に登場等から感じ取ることができる。また初期デザイン段階では名前は「ベノラー」であったが、前述の通りゴモラ寄りのデザインしたことで名前も現在のものとなった。