※東方ロストワードのメインストーリーのネタバレを多分に含みます。
概要
東方ロストワードにおける「汎異記号(はんいきごう)」によって分けられた世界線の分類で、メインストーリーでは第4章に登場する『怪獣』の出身世界にあたる世界線。
H世界団は「H系列の世界団」と記されているが、”H”は『過剰修正(ハイパーコレクション)』の頭文字から来ている。
「H〇〇」の数字の部分は、通常は逸脱度といって(原作と比べた時の)例外的な要素の多さを表すものである。
『怪獣』
風見幽香……現在の怪獣博士こと「融合細胞怪獣」の研究によって生まれた「新妖怪」。小さな純狐が唱える定義とはまた定義が異なり、記憶と能力の移植が成功することによって生み出すことができる。
例えば、幽香の場合は『花を操る能力』と『旧時代の弾幕』『究極の魔法に関する記憶』を併せ持っている(ただし"『風見』幽香"と強調していることから、特殊な弾幕と長い髪は旧作幽香の記憶と能力を自分に移植したことからその特徴が表れるようになったと思われる)。
かつて外の世界においては『恐れられるべき存在』として生まれ、時代的な『災い』が仮託されていたこともあってか人間にとっては恐怖の象徴だったが、時代の経過に伴い英雄性を帯びる傾向も見られるようになったとされる。しかしそれらは所詮『写された世界』としてのみ存在していた……という、人間を襲う従来の妖怪に似た性質を持つ。
本来の姿から大きく変貌したようなその姿は、H世界団のアルファベットの由来である「過剰修正」にどこか通ずるものがある。
二つ名の元ネタは『SSSS.GRIDMAN』の「怪獣」と思われる。
該当するキャラクター群
怪獣博士
怪獣たちが蔓延る世界の怪獣たちを統率する研究者。怪獣研究の際に「多次元神経網」に触れたことをきっかけに、別世界の"風見幽香"と今はもう隠居しているはずの別世界の"幽香"の二つの能力を得て自らを「怪獣」へと変異させた。
ファーストロットの怪獣
バクタイプの一対の曲がった角を持つバクの怪獣。境界を操る能力、そして『夢』と言われる能力を授かった。ハクタクタイプと能力を組み合わせることで、特別製のリモコンを手に入れた。
ハクタクタイプの一対の上に伸びた角を持つウシの怪獣。求聞持と判読眼、そして『幻』とも言われる能力を授かった。バクタイプと能力を組み合わせることで、専用の特別なビデオテープを手に入れた。
セカンドロットの怪獣
ヨスズメタイプの青竹色の服のスズメガの怪獣。竜宮の使い由来の電気を身に纏っている。「音」で市民の心を掴み惑わす。
ホタルタイプの手足に赤い装甲を纏うホタルの怪獣。甲斐の驪駒由来の比類なき脚力を持つ。「光」で市民を魅了する。
第零怪獣/ゼロスロットの怪獣
- ???
メインストーリー「本当の怪獣 第3話」で幽香が言及した存在。博士の幽香でさえ封印しようとしていたが、楽園『怪獣島』の到達に必要な存在(主人公)を手に入れるために動かすことを決めたらしい。怪獣が生きるために必要なはずの「恐怖」を必要としない、単体で完結した『特例』とも言われる個体生命。
余談
登場キャラ的に、モチーフはSSSS.GRIDMANの舞台である『ツツジ台』やSSSS.DYNAZENONの舞台である『フジヨキ台』と思われる。
ちなみに東方ロストワードには当の上田麗奈氏や若山詩音氏も参加しているがこの世界線のキャラは担当していない。
二つ名の命名法則は「二字熟語+二字熟語+怪獣」、ラストワードの名前はモチーフになったと思わしき植物や生物の学名となっている。