概要
1992年10月5日〜1994年3月25日にかけて放送されていた伝説的な朝の子供向け?番組。
ウゴウゴくん(田嶋秀任)とルーガちゃん(小出由華)の2人の小学生とCGによる様々なキャラクターとのやりとり、短編アニメなどで構成されている。
子供向け番組ではあるが、朝から斬新かつシュールな内容の為当時の若者世代も視聴していたという。他局がニュース番組をやっている朝の時間帯(※)にブッ飛んだ内容をやるのも斬新で実験的であった。朝から下ネタはあたりまえ、末期はもはや暴走に近かった。
放送された時期はまだバブル崩壊が顕在化していないポストバブル期であり、現在では間違いなく子供向けやゴールデンでは絶対に不可能、深夜ですら危うい過激な番組である。
制作スタッフには田中秀幸(CGデザイナー)、秋元きつね、うるまでるびが参加。CGばかりかとおもいきや、「ももいろぞうさん」の様な人形劇も一時期あり1週間全て同じ内容だが、日替わりでセリフが各国語に吹き替えたものと実験的であった。
※……一応、1993年3月までは朝のニュース番組(FNN World Uplink)の前に、1993年4月以降は朝のニュース番組(FNN おはよう!サンライズ)の後に放送されていたが、「ひらけ!ポンキッキ」が「ポンキッキーズ」として7:30になってからはウゴウゴルーガは7:00開始になっていた。ウゴウゴルーガの放送時間帯上の後番組が現在も続く「めざましテレビ」であるが、「全国同時ネット義務のないローカル枠」という括りで見ればその直前の時間帯に一部地域で放送される「めざましテレビ全部見せ」が該当。
ネタ集
- そのCGアニメ(日替わり)が二択を迫るコーナーで、「question(フランス語風に) 横浜マリノスと横浜の愛の巣 あコレ危ないからやめましょうね」とか朝っぱらから本当に言う等、延々暴走している。
- みかん星人、あにき、しかとをはじめとするシュールなキャラクターが多数登場した。しかと ぶるたぶちゃんをデザインしたうるまでるびによれば、「子供は意味のないものが好きだから」ということで、シカがまっすぐ行ったり、子供が好きそうなものがものすごく画面いっぱいに出たりする。何回も言うけど朝っぱらから。
- 放送された短編アニメの中にはどう見ても子供向けとは思えない作品が多く(『おやじシリーズ』)、現在だと間違いなく公式が病気。特に『さかもとさんシリーズ』の『実写版きょうふのさかもとさん』はどう見ても通り魔の狂気にしか見えない。
- 「おしえて偉い人」のコーナーで飯島愛が完全にタレント活動する前(AV期)に出演した事がある。しかもそれが「男の子をドキドキさせる方法」なのだが、その内容が「ネグリジェを着た飯島愛が男の子を誘惑するテクニック」であり、映像的には一応ギリギリだったが・・・よくもクレーム来なかったな。
- 『ノンタンといっしょ』は数あるウゴウゴルーガ作品の中では比較的にマトモ。
終了
番組終了の背景には、スタッフが斬新さを追求する事が強迫観念に囚われていた事や技術を使い果たした事があったという。
なお、最終回前日の1994年3月24日は徹底して一切CGを使わないで着ぐるみ等を使用した完全実写の生放送で行った。CG主体である事を逆手に取った企画である。
そして、在京キー4局の平日早朝〜朝は情報番組のみになってしまい、一抹の寂しさを実感した人も多かったことだろう。この時代はテレビにもおおらかな風潮がまだ残っていたが、まもなく日本社会にも暗い影が…
おきらくごくらく!
CG技術の実験場
色々と伝説を残したウゴウゴルーガであるが、技術面でも先ゆくものがあった。
- 現在の拡張現実を番組としてバーチャルスタジオを利用して世界で初めて行った。
- アフレコに合わせてリアルタイムでCGのキャラクターを動かす技術(操作はスーパーファミコンのコントローラーを改造して行っている)。
- 当時CG製作に特化していたAmigaを使用。
なお、ウゴウゴルーガで費やしたCG技術はただの実験に決して終わらず、他番組におけるCG技術に継承されていった。
ウゴウゴルーガ2号
金曜日のみ19:00の枠に「ウゴウゴルーガ2号」が放送されていたが、こっちはゴールデンタイムではウゴウゴルーガのあのノリが通用しなかったのか視聴率が低く短命だった。ウゴウゴルーガはネット(同時・遅れ問わず)しているのに、2号はネットされない地域(関西テレビ、テレビ新広島、テレビ宮崎、沖縄テレビなど)もあった一方、逆にテレビ愛媛はウゴウゴルーガをネットしないまま何故か2号だけをネットしていた。
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ポプテピピック…アニメ版がコレの影響が少なからずあるらしい。