概要
MARVELコミックを基にした作品群「マーベル・シネマティック・ユニバース」の映画第35作。
2025年2月14日に日米同時公開予定。
『キャプテン・アメリカ』シリーズ第4作にあたるが、主人公はこれまでのスティーブ・ロジャースから『アベンジャーズ/エンドゲーム』で指名され、ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(以下"F&WS")で正式にその称号を受け継いだサム・ウィルソンに交代。
また、これまで政府の要人として登場していたサディアス・ロスがアメリカ大統領に就任、さらにコミック同様レッドハルクに変身する。
作風は制作陣曰く「"善悪"をテーマにした陰謀スリラー」とのことで、特報では"白黒"を基調にした演出が特徴。シリーズ第2作『ウィンター・ソルジャー』に通じるシリアスとアクションの両立、という点で早くも往年のファンから好評を得ている。
キャラクター
- サム・ウィルソン / 三代目キャプテン・アメリカ
- ホアキン・トレス
『F&WS』で初登場した陸軍中尉。コミック同様に二代目ファルコンとして登場する模様。
演者は2022年3月に死去したウィリアム・ハートからハリソン・フォードに交代。
予告ではテロリストに狙撃されて倒れるシーンがあり、これがレッドハルクになるきっかけの可能性がある。
- サミュエル・スターンズ
第2作『インクレディブル・ハルク』以来16年ぶりの登場。
同作終盤にて、コミックでレッドハルクを生み出した張本人の「ザ・リーダー」への変貌が示唆されていた。
- ???
ジャンカルロ・エスポジート演じるヴィランの1人。
キャラクターについて、『ブレイキング・バッド』や『ザ・ボーイズ』などでの悪役ぶりが有名な彼のMCUへの参戦が発表された際はこの人やこの人など大物が予想に挙がったが、本人はそれらを否定しつつ「武闘派」「本物のワル(real badass)」と述べている。
- イザイア・ブラッドレー
- イーライ・ブラッドレー
『F&WS』にてサムと知り合った黒人の超人兵士とその孫。
サディアスの娘で、ブルース・バナー / ハルクの元パートナー。
こちらも『インクレディブル・ハルク』以来の登場予定。
- Ruth Bat-Seraph
シーラ・ハース演じる政府高官の女性。コミックでは『Incredible Hulk』誌で初登場したイスラエル出身のミュータントで、モサドに所属したこともあるスーパーヒーロー「サブラ(Sabra)」だが、昨今の世界情勢に配慮して元ブラック・ウィドウに変更された。
- Ozaki
日本の総理大臣。
『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』や『SHOGUN 将軍』など海外ドラマでも活躍する平岳大が演じる。
動画
こぼれ話
- タイトルについて
製作発表された当初の副題は『F&WS』の第1話と同じ"New World Order"「新世界秩序」。"Brave New World"「すばらしい新世界」に変更された理由は現状明かされていないが、やはり世界情勢を鑑みたという説が有力。
邦題は『マイティ・ソー』シリーズと同じく、第4作にして区切りがスラッシュ「/」ではなくコロン「:」に変更、原題に忠実になった。
- 権利関係
上記の通り、ロス親子を筆頭にハルク関係者が多く見られるため、元々映像化の権利を持っていたユニバーサル・ピクチャーズとマーベル・スタジオ=ディズニーとの間に一定の進展が見られたものと思われる。
- 現実とのリンク(?)
特報では大統領となったロスがイザイアに銃撃されるシーンがあるが、それが公開された時は大統領選挙の真っ只中であり、あろうことかその2日後に共和党の大統領候補であったドナルド・トランプ氏が銃撃されて負傷するという因縁めいた出来事まで起こってしまった(ただしこの犯人は保守系の白人だったが)。
また脚本の練り直しなどによる製作の遅れやMCU全体の公開予定見直しなどの"大人の事情"により「現実でアメリカ大統領がトランプ氏に交代した可能性が高い時期の直後」に公開される本作は「(共和党のシンボルカラーである)赤い怪人に変身する白人大統領が、アメリカの民主主義の象徴を次々と破壊。それを阻止しようとするのは(民主党のシンボルカラーの)青いコスチュームに身を包んだ有色人種のヒーロー」という、(無論偶然そうなっただけだが)一歩間違えば炎上の可能性がある内容になっている。
関連タグ
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デッドプール&ウルヴァリン | 発表順 | Thunderbolts* |
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ | シリーズ | |
ファルコン&ウィンター・ソルジャー | 時系列 |
『キャプテン・アメリカ』シリーズと『F&WS』の主要キャラであるバッキー・バーンズは『Thunderbolts*』にのみ登場することがサム役のアンソニー・マッキーから明かされており、『F&WS』で初登場したジョン・ウォーカー / U.S.エージェントも同様であることから、本作と『Thunderbolts*』は同時期、という考察がある。