名字のひとつで、「しん」や「はた」と読ませる。中国や日本など東アジアで広くみられる。
古代豪族の秦(はた)氏は朝鮮半島からの渡来人で、機(はた)織り技術を伝えたとされる。下記の秦河勝はその一族。始皇帝の子孫を名乗ったと伝えられる。
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すべて見る撫で物 魏冉×白起
魏冉「これは断じてセクハラではない、アニマルセラピーだ。そう、例えば大型犬をモフるような」 白起「誰が犬ですか、誰が!」 超お久しぶりの更新となります。いつのまにやら大の男二人がいちゃついても暑苦しくない季節に。明治の文豪夏目漱石(だったかな)は猫を「撫で物」と呼んで、スランプの時になでなでしたそうです。 この前の古書祭りで絶版だった塚本先生の『白起』ゲットできたおかげで、創作意欲が盛り返してきました。しかしあの本は魏冉×白起好きには実に御馳走ですね。何せ初対面で魏冉を押し倒すのだから(※敵の矢から庇って)。…今回購入して該当箇所よく読んだら体当たりでした。いやそれでもまあいいけど。5,507文字pixiv小説作品匈奴と秦の戦い〜馬を使わぬ騎馬民の娘〜
紀元前3世紀頃、モンゴル高原に存在していた遊牧騎馬民族「匈奴」は、南方の大国「秦」と対峙する。騎馬民族でありながら馬に乗れない娘″熹嵋″は、仲間から馬鹿にされながらも、戦場で大きな活躍を見せる。19,947文字pixiv小説作品香 【魏冉×白起】
今非常に嵌っている戦国秦の魏冉と白起のお話です。白起視点で、「香」がキーワード。白起の魏冉に対する忠犬ぶりと范雎(応侯)に対する嫌悪の分かりやすさが好き。 白起というと四十万生き埋めとか戦闘マシーンのイメージが広まってそうですが、『戦国策』を読むとわりと人間味のある人だと思います。敵には容赦ないが部下の兵士たちには親切で、味方の死を悼む心もちゃんと持っている。一兵卒とも苦楽を共にして、彼らの気持ちを理解することで軍という組織の力を最大に発揮する。畏敬もされているでしょうが、それ以上に兵から親しまれている名将だと思います。ラストの台詞「破国は復た完うすべからず、死卒は復た生かすべからず」は『戦国策』秦策に載っていますが、『史記』には採られていません。孤高の将という白起のイメージに合わないと思った司馬遷がスルーしたのでしょうか。 彼に比べれば政敵の范雎の方が冷徹に感じます。彼の謀略は人の心の醜さとか浅ましさを徹底的に利用するのが多く、彼が今回提案している策略も戦国策に収録されています。確かに范雎の謀略は合理的だし、人死にが最小限ではあるけど。他人を利欲で操れる道具みたいに思ってて、才子ではあっても人らしい温かみを覚えなくて共感できないなー。 対して、魏冉は国王より自分を優先するし公私混同もする「悪い大人」ですが、そういう人間味のあるところが好き。彼が戦略を立てたおかげで、秦は諸国を圧倒して版図を広げ、他国も魏冉に縋るという最終手段を使って滅亡を免れた。自己中心的に見えて、より多くの人に利益を与えているじゃないですか。むしろこれだけ働いてる宰相様なんだから、車千乗分の財産蓄えるくらい何の問題があろうか。そもそも、魏冉の「悪い」部分というのは彼が秦の宰相でありながら秦国の思考(ex.法律と王命絶対・実力主義という名の弱肉強食)に染まっていない証だと思う。基本合従派の私が魏冉好きなのは、秦にも話が分かる人が居る、という意味の共感に近いかな。虎狼の森で人間に会えた、みたいな安心感。力ではなく礼という価値観が理解できる人だから、諸外国も彼とは話し合いという文化的な手段が(一応)通じるのです。…魏冉の機嫌次第だけど。 考えるに、魏冉の目標は天下統一ではなく秦を諸侯の中の盟主にすることじゃないのかな。あるいは、統一国家・秦の中に秦の酷法に縛られない独自の国を作ること。范雎に追い落とされなければ、陶は山東の国々の余韻ーー戦国の夢を封じ込めた国になったかも。商鞅の法に束縛されて国畜化してる秦人は政治について考えることが許されないから、有能な軍人は輩出しても優れた政治家を生まない。だから宰相はほぼ他国からの借り物。自由な外国があるおかげで秦は政治家を調達できるわけで、統一して天下が残らず秦に染められた時点で、名宰相を得る道を自ら潰したのですよ。法治国家って相当の賢君でないと制御できないものです。秦の場合、戦国期は在位短い王が居ても他国出身の名宰相がカバーして、国歩の衰退を免れました。魏冉もその一人です。しかし外国が無くなった時、早晩滅亡しました。反乱が無かったとしても腐敗堕落してきっと滅んだでしょう。秦の統一を遅らせて、列国を往来する自由な言論や生き方が出来た戦国時代の寿命を伸ばしてくれた。それこそが「魏冉の英風」だと思っています。4,474文字pixiv小説作品踰越の契約
戦国初期、秦の台頭のきっかけを作った孝公と商鞅主従のお話。太子の新法違反事件の直後くらいの時期。基本シリアスで最後少しダークな感じ。 うちの商鞅は范雎よりもさらに冷ややかなイメージ。范雎も冷徹ではあるけれど、彼は原動力が魏斉への復讐という情熱だから…。じゃあ商鞅の行動の原動力は何だろうと考えていくと、あえて言えば名誉欲かなぁ…。死んだ後さえ語られ続け、時代の流れを変えるほどの影響を歴史というものに刻み付けてやる、的な。 今回ちょっぴり名前が出てくる嬴疾(樗里疾)は史記の設定的に凄く美味しく、お気に入り。次は彼視点で太子駟(秦の恵文王)との絡みを書きたい。 訂正…孝公の正室は「王后」じゃなかったですね(^_^;) 王号を称したのは恵文王からですので、「夫人」でした。3,867文字pixiv小説作品