"My version of a coonskin cap is basically me chewing on your skull."
俺で帽子を作ったらそのまま頭蓋骨に喰らいついてやる。
概要
初出は1976年刊行の『Marvel Preview #7』。
キーストーン・クアッドラントにある惑星ハーフワールドの出身。
ここでは知性を持つ動物とロボットが勢力を二分しており、遺伝子操作により誕生した。
見た目は二足歩行するアライグマ(アーティストによってはムキムキマッチョの人間ボディにアライグマの顔がついてたりする)だが、通常のアライグマ同様の嗅覚や視覚の他、銃火器や狙撃、宇宙船の操縦や戦略立案等、人間よりも優れたアビリティを複数もっている。
しかもアライグマ扱いされる事を嫌ううえに、粗暴で短気な性格をしている暴れん坊なのでタチが悪い。
自作の銃火器を手に賞金稼ぎや惑星調査隊として宇宙を駆け巡っていたが、スター・ロードと巡り会った事がきっかけとなって宇宙を守る「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」の一員となった。
ゲーム『ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3』
日本どころか本国でもまったく知名度の無いキャラクターだったが、本作にてMARVEL側追加キャラクターの1人に大抜擢。
まぁVSシリーズのカプコンといえばシュマゴラスを掘り出した事でも有名だし…
「Airstrike, Suckers! I love the smell of napalm in the morning!」
(空爆にかかりな、マヌケが!…朝っぱらの焼夷弾の匂いは最高だぜ)
「I'LL KILL YOU, YOU SON OF A-!!」
(野郎、いつかブッ殺してやる!ッキショウ!)
……こんな感じに凶暴で口が非常に悪いアライグマは、ラスカルのイメージが刷り込まれていた大抵の日本人に相当なショックを与えたことは間違いない。
性能面
作中でも屈指の小さな身体と各種トラップを駆使するトリッキーなキャラクターで、HPも防御力も低く、空中コンボも安定しないといったネタキャラ的な強さにされていた。
しかし、通称「丸太」と呼ばれている振り子状に動く丸太を出現させる必殺技/アシスト技「ペンデュラム」の有用性が発見され、特に格闘ゲームプレイヤー「クソル」により、ペンデュラムはアシストにおいてバツグンの奇襲効果を持つ事が証明された。
その戦いぶりは「彼岸島」と言われている。\みんな丸太は持ったな!行くぞォ!/
それを知らしめたとある世界大会では、結果として世界レベルの格闘ゲームプレイヤー達がデータ上HPの超少ないロケット・ラクーンを真っ先に倒そうとやっきになり、返り討ちに会うと言う迷シーンが展開。
これを受けた米国勢による丸太対策会議、通称「マルタ会談」が開かれたとか何とか。
特に1回戦ではロケット・ラクーン1体により3キャラ、しかもその内の1人は当時最強と言われていたフェニックスを逆に撃破するという大金星を挙げる。ちなみにこれは2ラウンド目の話で、1ラウンド目はフランク・ウェストによる全米驚愕の大技の公開となった。
(参考動画)
遂にはラクーンをメンバーに加えた、ピーキーにも程がある構成で優勝を果たしてしまった。
"Guardians of the Galaxy is NOTHING without me."
ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーは俺抜きでは語れないぜ。
MCU版
声:ブラッドリー・クーパー、モーションキャプチャー:ショーン・ガン(クラグリンと兼役)
2014年公開の映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』で初登場。
これにより、遂に劇場で動くラクーンが見られるようになったが、表現の問題などもあってかコミックと比べるとだいぶ口調や性格がマイルドになっている。
作中やメディアでは主に「ロケット」と呼ばれる。
『GotG』シリーズの監督・脚本を務めてきたジェームズ・ガンは第3作『VOLUME 3』公開に際し、ロケットを「ガーディアンズ全員の特徴を体現している」「自分にとっては裏主人公」と評している。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
初登場作品。
グルートとともに銀河を行動範囲に賞金稼ぎをしており、同作では唯一彼の言葉を解する(後の作品では他のメンバーもグルート語を理解している)。
ピーター・クイル / スター・ロードにかけられた賞金目当てに惑星ザンダーで彼を捕まえようとするが、騒乱罪でノヴァ軍にとらえられ、宇宙の刑務所に収監される。
クイル、ガモーラとともに脱獄を計画、刑務所を仕切っていたドラックスも含め、5人で脱獄し、クイルが手にしたパワー・ストーンを売りさばくべく、コレクターのいる惑星ノーウェアを訪れる。
クイルたちがコレクターと話している間に、酒に酔ってドラックスと大喧嘩。その際、今の姿は改造手術の結果であり、望んでいないことを吐露する。
その後、ロナン・ジ・アキューザーの襲撃を受けてクイルらともども敗北。危ういところをヨンドゥ・ウドンタ率いるラヴェジャーズに救われ、彼らやクイルらとともにロナンによるザンダー侵攻を食い止めるべく行動する。
激しい戦いの末、無二の相棒であるグルートを失い、彼が残した小さな苗木を鉢に植えて、クイルらとともに「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」として当てのない旅に出る。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
シリーズ2作目。
ガーディアンズの一員として惑星ソヴリンの怪物退治に加わるが、依頼完了後にソヴリンのエネルギー媒体であるアニュラックス・バッテリーをこっそりくすねていたがために、ガーディアンズがソヴリンから狙われる原因を作ってしまう。
ソヴリンの部隊に追われる中、エゴに助けられるが、生き別れの父であるエゴについていきたいクイルと仲たがい、自身はグルートとともに名もなき惑星で破損した宇宙船を修理することを選ぶ。だが、ソヴリンの依頼を受けたラヴェジャーズと、ガモーラを狙うネビュラに捕まり、テイザーフェイス率いる反ヨンドゥ派に裏切られたヨンドゥやグルート諸共、ラヴェジャーズの艦内で投獄されてしまう。
その後、親ヨンドゥ派のクラグリンの助けで脱獄、3人チームで裏切者たちを皆殺しにするとともに、エゴが自分の息子たちを殺して回っており、次はクイルの番と思われるため、彼を助けに惑星エゴへ向かう。
そして惑星エゴでクイルたちと合流、共にエゴを打倒し、戦死したヨンドゥを弔った。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
『リミックス』から4年後、成長して思春期になったグルートに苛立つ日々の中、『マイティ・ソー バトルロイヤル』終盤でサノスに襲撃されたソーの救難信号を受け、宇宙を漂っていた彼を救出。
彼から(本来のリーダーであるスターロードを差し置いて)「リーダーとしての風格がありそうだ」と言われており、これがきっかけで彼とはすっかり意気投合することになる。
サノスを倒す新たな武器を作るために伝説の惑星ニダベリアに行くというソーに、グルートともについていく。
ニダベリアでは鍛冶師のエイトリの協力を得てストームブレイカーを製作。同武器に秘められた力で地球へ高速移動し、サノス軍とワカンダ軍が激突する戦地に参入した。
戦いの中では、バッキー・バーンズ / ウィンター・ソルジャーの左腕(ビブラニウム製の義手)に興味を示し、「くれよ」「いくらなら売る?」と申し出るがすげなく断られ、「絶対盗んでやる」とほくそ笑んでいた。
だが戦いの末、サノスによる指パッチンが行われ、目の前でグルートが消えてしまい、悲しみとともに途方に暮れてしまう。
アベンジャーズ/エンドゲーム
同じく指パッチンを生き残ったネビュラと合流。
そのまま残ったアベンジャーズを連れてサノスの元に向かうが、インフィニティ・ストーンはすでに破壊されており、仲間を取り戻すことは叶わなかった。
5年間はネビュラと宇宙で活動しており、ストーンを過去から借りる「タイム泥棒」作戦にも参加。
ソーと2人で『ダーク・ワールド』時代のアスガルドに向かい、不摂生な生活から復帰したばかりの彼を𠮟咤しつつ、リアリティー・ストーンとムジョルニアを回収した。
ストーンが集まった後はトニー・スターク、ブルース・バナーの2人とナノ・ガントレットを完成させ、消滅した仲間を取り戻し、それを察知して攻めてきた過去のサノス軍を迎撃。主にグルート、バッキーと行動した。
アッセンブルシーンにてアイアンパトリオットの肩で銃を構える姿も印象的と評判。
決着後は、再結集したガーディアンズとソーとともに旅立って行った。
ソー:ラブ&サンダー
ガーディアンズの一員として登場。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル
クリスマスプレゼントとしてネビュラからバッキーの義手をもらった。
『インフィニティ・ウォー』の伏線回収…なのだろうか。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3
シリーズ3作目にして完結編。そして同作品の事実上の主人公。アダム・ウォーロックの襲撃によって重症を負ったことから、ガーディアンズのメンバーは彼を救うために奔走することに。そして、ハイ・エボリューショナリーの非道な実験を受けていたという壮絶な過去が明らかに…
識別番号「89P13」は第1作にてノバ軍から呼ばれる形で既出。
また共に改造されたカワウソのライラ、セイウチのティーフ、ウサギのフロアはコミックでも同郷で、名前も同じライラは恋人だったりする。
関連タグ
「人語を話す」「機械の扱いに長ける」と何かと共通点の多いロケット繋がりのキャラクター。