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概要編集

MARVELコミックのキャラクター。

1976年の『Marvel Preview #4』で初登場し、2008年からは主に宇宙で活躍するヒーローチーム「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー(GotG)」の第2期以降のリーダーを務めている。


来歴編集

本名:ピーター・クイル(Peter Quil)。

地球人の母とスパルタクス星出身の父との間に生まれたハーフで、父は後に星間帝国の皇帝になったため本来は皇子。父の顔を知らずに育ち、また10歳の時に自身の血筋を恐れた異星人に母が殺されたため、孤児として育つ。


成長後はNASAに就職。宇宙ステーションで宇宙飛行士の訓練中に会った異星人マスター・オブ・ザ・サンから、惑星間警察官の印であるマントを与えられ「スター・ロード」として活動し始めた。

しかしギャラクタスのヘラルド(尖兵)であるフォールン・ワンとの戦いにおいて、結果的にコロニー1つを犠牲にしたため、大量虐殺の汚名を着させられノヴァ・コァによって逮捕、クリー星の刑務所に収監された。


そんな中発生したアニヒラスによる侵攻『Annihilation』では、ノヴァの1人であるリチャード・ライダーの副官として勝利に貢献。クリー軍の防衛参謀に就任していたが、続く『Annihilation: Conquest』では侵攻してきたファランクスの大軍を呼び寄せてしまい、再び収監。そこで出会ったロケット・ラクーングルートマンティスらをチームとして束ね、敵の本拠地を破壊。

この功績から再び「スター・ロード」を名乗り、また起こるであろう宇宙規模の危機に対処するためにGotGを結成、そのリーダーとなった。


2015年の第4期では父の後を継いで皇帝への即位を決意したため、それまでの地位をキティ・プライドに譲る。

2020年の第6期からリーダーに復帰。


人物編集

ひと言でいえば「やるときはやる男」。

コミックにおいては、別の意味でもやるときはやる男

普段はジョークばっかり言っており、トニー・スターク / アイアンマンから「ピーター・パーカーを3人まとめたよりもアホ」と評されるほど。

だが緊急時は仲間思いで責任感のある一面を見せる。

なお、その手法はやや強引。GotGの結成時は仲間たちがチームを組みたくなるよう、テレパスであるマンティスに命じてテレパシーで"説得"させており、後々それが発覚した際は当然ながら関係が悪化している。


アニメ版編集

ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ編集

CV:井上剛


属性はファイト。武器は空気や炎や水など発射できる「エレメンタル・ガン」。


単独TVシリーズ編集

CV:武内駿輔


MCU編集

演:クリス・プラット、日本語吹替:山寺宏一


地球出身のトレジャーハンターにして、(一応)宇宙海賊「ラヴェジャーズ」の一員(または元メンバー)。

単独で活動していたが、成り行きからガモーラドラックスロケット・ラクーングルートとともにヒーローチーム「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を結成する。


幼い頃(1988年)、母が病死したときに病院を飛び出したところ、ヨンドゥ・ウドンタにさらわれ、ラヴェジャーズの一員になるが、いちいち「仲間が食おうとしたのを俺が止めてやった」と恩着せがましく言われるため、ラヴェジャーズから離れた。


光線銃や爆薬、物体を引き寄せるアイテムなど、様々な道具を駆使する。宇宙空間や戦闘時には、頭が露出した仮面を装着することで、無酸素空間や攻撃・破片などから身を守る。『リミックス』の描写からすると、体の方も見えないバリヤーのようなもので完全に包み込んで保護している様子。

愛用の宇宙船は「ミラノ号」だが、『GotG2』で大破したため、『IW』では「ベネター号」に乗り換えている。

1970年代・80年代の洋楽が大好きで、生前の母親から贈られたカセットテープを今でも聞くために、ウォークマンを持ち歩き、宇宙船にもカセットデッキを取り付けている。


ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー編集

「俺の別名なら知ってるかも……スター・ロード」

「……誰……?」

「ほら、スター・ロード。伝説のアウトロー」

「……」


惑星モラグでオーブ(インフィニティ・ストーンの1つ、パワー・ストーン)を発見し、売りさばこうとしたことでクリー人のロナン一派に目を付けられる。その後、ザンダー星で売りさばこうとするも、ロナンに狙われていることを明かすと拒否され、途方に暮れる。


ロナンの命で現れたガモーラ、ヨンドゥがクイルにかけた賞金を狙うロケットとグルートと三つ巴の騒動になり、ノバ警察に逮捕され、キルン刑務所に投獄される。

そこで出会ったドラックスを含めた5人で脱獄、闇市のある星ノーウェアでコレクターにオーブを売ろうとするが、危険なエネルギーを秘めていることが発覚。同時にロナンが攻めてきたため、彼にオーブを奪われる。直後、ラヴェジャーズに捕まったクイルは、ロナンを倒さないと銀河が滅びると主張してヨンドゥを説得し、ラヴェジャーズとノバ軍と協力して、ロナンをザンダーで迎え撃つ。

決戦のクライマックス、ロナンの前で、好きな洋楽を流しながらダンスを踊って彼の気を引き、その隙にオーブを奪取。素手でオーブを握りしめ、消滅するかと思いきや、その負担をガーディアンズのメンバーと手を繋ぐことで軽減し、オーブのエネルギーでロナンを消滅させた。


決戦後、ノバ警察による身体検査の結果、純粋な地球人ではなく、何かしらの宇宙人との混血であり、そのせいでオーブによる消滅を免れたことが発覚した。


ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス編集

惑星ソヴリンから怪物討伐を依頼されて成功するも、ロケットがソヴリン製のアニュラクス・バッテリーをこっそり盗んだことでソヴリン軍から狙われる羽目になり、その最中セレスティアル(天界人)のエゴと遭遇する。エゴは自らをクイルの父だといい、彼の住む星に招かれたクイルはガモーラ、ドラックスとともに行く。

エゴはクイルの母メレディスとの馴れ初めを語り、クイルは長年求めていた父親との邂逅に心を震わせる。


だがエゴは、その長命ゆえに同族を望んでおり、様々な惑星の種族と子をなし、素質のない子を殺していたことが判明。さらにメレディスも、クイルを生んだ後は不要のため、エゴが腫瘍を植え付けて殺していた。真実を知ったクイルはガーディアンズとともにエゴを打倒するが、同時にエゴから自分を守っていた(エゴに依頼されてクイルを地球から誘拐したが、エゴのやり口を知ってクイルを渡さなかった)ヨンドゥを失うことになる。本当の「父親」であるヨンドゥの死を、クイルはガーディアンズやラヴェジャーズとともに悼む。


アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー編集

サノスに攻撃されたソー率いる宇宙船の救難信号を受けて、唯一の生き残りである彼を保護する。サノスに関することをソーとガモーラから聞いたクイルは、ガモーラ、ドラックス、マンティスとともに、コレクターに預けられたリアリティ・ストーン(『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』)のあるノーウェアに赴くが逆に倒され、ガモーラを攫われてしまう。


ガモーラを取り戻すため、サノスの故郷のタイタン星に行くと、トニー・スターク / アイアンマンピーター・パーカー / スパイダーマン、スティーブン・ストレンジ / ドクター・ストレンジと出会い、共闘することになる。

が、既に4つのストーンを手にしたサノスには勝てず、さらにガモーラがサノスに殺されたことを知ってパニックになり、敗北のきっかけを作ってしまい、タイム・ストーンを奪われる。

そして、地球へ行ったサノスがマインド・ストーンを入手し、指パッチンをしたことで、ドラックスらとともに消滅してしまう。


アベンジャーズ/エンドゲーム編集

終盤、他のヒーローとともに復活し、ドクター・ストレンジの力で地球に降り立つ。

戦いの中、2014年からタイムスリップしたガモーラと出会い、抱きしめそうになるが、彼女はクイルと出会う前であるため股間を蹴られて悶絶。

最後には、生き残ったガーディアンズ、そしてソーとともに宇宙へ旅立つ。


ホワット・イフ...?編集

MCUと似て非なるマルチバースを描いた本作では、クイルではなくティ・チャラがスター・ロードとなっている

クイルはラヴェジャーズにさらわれることなく地球で育ち、青年期にはファストフード店で働いていた。しかし、そこにエゴが現れ…


ソー:ラブ&サンダー編集

『エンドゲーム』後、ソーを加えたガーディアンズとともに、再び宇宙の流れ者として活動。

とある星の争いを解決した直後、宇宙中の神々からの救難信号を受け、彼らを助けることを決める。しかしソーは、昔の仲間であるシフを優先することを選んだため、その場で別れることになった。

ドラックスを超えるソーの天然な振る舞いに呆れつつも、彼を仲間としては認めていたようである。


ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル編集

ガモーラを失って傷心だった自分を励ますために、仲間がクリスマス会を企画。

ドラックスとマンティスからはケヴィン・ベーコンをもらう。

そしてマンティスがエゴの娘、つまり自分の異母妹であることが判明し、新しい家族と年末を過ごすのだった。


また冒頭と終盤の回想はヨンドゥとの幼少期で、彼との親子のような間柄だったことが改めて描かれている。


関連タグ編集

MARVEL ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

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