キャラクターについては「ピーター・パーカー」を参照。
概要
MARVELコミック発祥のアメコミヒーロー、および彼を主人公とした作品の総称。
スタン・リーとスティーヴ・ディッコにより1960年代に創造された古参ヒーローであり、MARVELで最も人気があるヒーローでもある。
クモの糸を使い、高層ビルの合間を飛び回る姿で有名。(一部のゲームではビルが無いところでもウェブスイングができてしまう。)
その人気ゆえに大量の派生キャラクターやマルチバースでの設定を持つ。
登場キャラクター
「スパイダーマンの登場キャラクター一覧」を参照。
スパイダーマン本人について、その正体はコミックの正史世界【アース616】を始めほとんどの作品ではピーター・パーカー。
ただマルチバースの中には日本人も複数いるし、ベンおじさんもメイおばさんもグウェンもMJもピーターとMJの娘もスパイダーマン/ウーマン/ガールとなっているし、DCコミックの世界にもピーター・パーカーは存在する。中には闇堕ちしている者も...
これら派生キャラについては「スパイダーマン(キャラクター)」や、一大集合イベント『スパイダーバース』を参照。
なお正史でも時期によっては引退したり殺されていたりして、別の人間が中の人になっていることもある。
これは、長期化のせいでマンネリになることが多いアメコミでは良く使われる手なので、交代しても結局しばらくするとピーターに戻るようになっている。ただ殺されたぐらいでは作品からの退場にはならないのがアメコミなのである。
アニメ
テレビシリーズ
タイトル(通称含む) | 放送 |
---|---|
初代アニメ版スパイダーマン | 1967~1970年 |
東映アニメ版スパイダーマン | 1981年 |
スパイダーマン&アメイジング・フレンズ | 1981~1983年 |
平成アニメ版スパイダーマン | 1994~1998年 |
スパイダーマン・アンリミテッド | 1999年 |
スパイダーマン・新アニメシリーズ | 2003年 |
スペクタキュラー・スパイダーマン | 2008年 |
アルティメットスパイダーマン | 2012年 |
マーベル スパイダーマン | 2017年 |
映画
2018年公開。
コミックにおける【アース1610】の二代目であるマイルス・モラレスを主人公に、ピーターや他の様々なスパイダーマンが登場、活躍する。
2023年には続編『アクロス・ザ・スパイダーバース』が公開予定。
実写版
摩天楼を自由自在に飛び回るスパイダーマンの活躍を実写化するのは長らく不可能とされていたが、90年代に入ってCG技術が飛躍的に発達すると企画が上がるようになり、2000年代から製作され始めた。
しかし、他のMARVELヒーローと比べて権利関係が複雑であることや、製作上のゴタゴタが多いこともあって、円満な形でシリーズ完結を迎えることができたケースが少ないという負のジンクスもあったりする。
サム・ライミ版
トビー・マグワイアを主演に据え、カルト映画で人気を博したサム・ライミが監督した三部作。
- スパイダーマン(2002年)
超能力を手に入れたピーターがスパイダーマンとなり、緑の悪魔、グリーン・ゴブリンと戦う。
- スパイダーマン2(2004年)
スパイダーマンとしての使命に迷いを覚えたピーターと、悲劇の科学者、ドクター・オクトパスの戦い。スパイダーマンの正体がMJとハリーにばれてしまう。
- スパイダーマン3(2007年)
闇に堕ちてしまったピーターがベンおじさんを殺害した犯人のサンドマン、復讐に燃えるニュー・ゴブリン、シンビオートから生まれたヴェノムと戦う。
マーク・ウェブ版
2011年公開予定だったサム・ライミ版『4』を製作中止にして一から作り直したシリーズ。
- アメイジング・スパイダーマン(2012年)
登場するヴィランはリザード。2億5000万ドルにまで制作費が高騰した前シリーズに対し、1億ドル程度に予算が抑えられている。
- アメイジング・スパイダーマン2(2014年)
登場するヴィランはエレクトロとグリーン・ゴブリンとライノ。制作費は推定2億~2億9300万ドルと、前作とは打って変わって再び高騰。これをアメリカ国内で回収しきれなかったことが打ち切りの理由になったと思われる。
- シニスター・シックス(仮題)
ヴィラン6人組を主役としたスピンオフ映画。2016年11月11日公開を予定していたが、シリーズ自体の打ち切りに伴い企画凍結となった。
マーク・ウェブによれば、『2』で死去したノーマン・オズボーンの首から上だけが蘇生されて新たなゴブリンと化し、今作ならびに『3』で大暴れする予定だったとのこと。
MCU版
『アメイジング』シリーズが打ち切りになったところへMARVEL社が手を差し伸べ、マーベル・スタジオと二重契約し、キャラクターをシェアするという大胆な製作体制が新たに立ち上げられ、新シリーズが三度スタートした。
単独主役作品(ホーム三部作)だけでなく、他のヒーローの主役作品やアッセンブル作品にも登場している。
以下、登場する作品を列挙する。
- シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年):初登場
- スパイダーマン:ホームカミング(2017年):単独作第1弾。ヴィランはヴァルチャー。
- アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年)
- アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年)
- スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年):単独作第2弾。ヴィランはミステリオ。
- スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年):単独作第3弾。ヴィランはサム・ライミ版のグリーン・ゴブリン、ドクター・オクトパス、サンドマン、マーク・ウェブ版のリザード、エレクトロ。
- スパイダーマン4(仮題)
- Spider-Man: Freshman Year(アニメ)
現在製作中。
スパイダーマン・ユニバース
当初は『アメイジング』シリーズのスピンオフとして発表されていた企画を、世界観を切り離して復活させた映画『ヴェノム』から始まったユニバース。
スパイダーマンに縁のあるヴィランを主軸としている(一応、ピーター・パーカーと思われる人物も『マダム・ウェブ』のクライマックスで登場しているが)。
しかし、スパイダーマンを抜きにスパイダーマンに関するユニバースを構築しようという試みにはやはり無理があり、ファンや批評家からも満足な評価を得ることができないまま、2024年12月に事実上の打ち切りが報じられた(これにより、ソニーのスパイダーマンの実写化シリーズは通算3度目の打ち切りの憂き目に遭うこととなった)。
ゲーム
Spider-Man: Web of Shadows
2008年発売。
Spider-Man: Shattered Dimensions
2010年発売。
Marvel'sSpider-Man
インソムニアックゲームズとマーベル・ゲームズ、ウォルト・ディズニー・カンパニーが開発し、ソニー・インタラクティブエンタテインメントより2018年9月7日に発売されたPlayStation 4用ゲームソフト。
アトラクション
アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド
1999年5月にアメリカのフロリダ州にあるユニバーサルスタジオのテーマパーク「アイランズ・オブ・アドベンチャー」にオープンし、2004年1月に「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」へ日本語版が導入された。
ゲストはデイリー・ビューグルの新型取材車両「スクープ号」に乗り、自由の女神を人質にニューヨークの支配を目論むシニスター・シンジゲートとそれを防ごうとするスパイダーマンの戦いを目撃する。屋内型ライドと3D映像を組み合わせた画期的な仕組みを持ち、登場から20年に渡って、日米共に大人気のアトラクション。
USJ版では、サム・ライミ版でピーターの吹替を演じた猪野学氏がスパイダーマンの声を当てた。
惜しくもUSJ版は、2024年1月22日をもって運営を終了した。
ウェブ・スリンガーズ:スパイダーマン・アドベンチャー
2021年6月に、アメリカのカリフォルニア州にあるディズニーのテーマパーク「カリフォルニア・アドベンチャー」にオープンした。
腕を振ることでウェブを発射できるライドに乗り、増殖が止まらなくなったピーターの発明品「スパイダーボット」を捕まえるというシューティングゲームの要素を持つアトラクション。
MCUのアベンジャーズをテーマとしているエリアにあるので、こちらではトム・ホランドが演じるスパイダーマンが登場する。
アトラクションの外では、実際に空を飛び回って壁を這うスパイダーマンを見ることができるショーが開かれている。
日本独自の作品
漫画
余談
ボリウッド、インド映画作品などでキャラクターが無断使用された作品が数多く存在するが、2008年にはオーストラリアで『イタリアンスパイダーマン』という自主制作映画が発表され、話題を呼んだ。
勿論MARVEL社からは非公認な上に権利の所在が曖昧なためソフト化などのメディア展開は困難とされているが、原作コミックでの一大イベント「スパイダーバース」では本気で出演が検討されていたという。
また、1977年には、サム・ライミ版に先駆けて映画化されている。
実写テレビドラマ版のパイロット作品として製作。1977年9月14日にCBSで初めて公開された。
監督はE・W・スワックハマー、脚本はアルビン・ボレッツ。ピーター・パーカー/スパイダーマンは、ニコラス・ハモンドが演じている。
日本でも、1978年に「溶解人間」と二本立てで公開した。しかし一部の地方公開のみにとどまり、大都市圏では公開されなかった。そのためか、ヒットはしなかったらしい。
ただし後に、日本のTVでも洋画劇場にて放送されている。
アメリカ本国では、ドラマは製作されなかったが、続編が製作され公開している。
それらは日本では劇場未公開だったが、
「スパイダーマン プルトニウムを追え(78年)」
「スパイダーマン ドラゴンの挑戦(81年)」
というタイトルで地上波で放送し、後にビデオが一作目を含め日本でも発売されている。
かつて、MARVELが経営危機に陥った際に、キャラクターの権利をソニーグループに売却し、現在もその状態が続いている(映画などの映像作品に関しては、「製作費は折半・ディズニー側の利益の取り分は5%のみ」という条件で制作されている)ため、MARVELがディズニーに買収された後もスパイダーマンは「MARVELのキャラクターである一方、ディズニーのキャラクターとは言い切れない」という何とも微妙な位置づけのキャラとなっている。
実際、ディズニーハロウィンの告知ページにおいても、わざわざ「スパイダーマンの仮装はご遠慮下さい」と名指しで表記していることや、お笑い芸人の江頭2:50がウォルト・ディズニー・ジャパンの本社を訪問した際(リンク)、大多数のキャラクターの撮影や名前の言及が禁止された中、唯一スパイダーマンのみはそれらが許可されたこと等もこれを裏付けていると言える。
関連タグ
カテゴリ | 漫画 / ゲーム / アニメ映画 / アニメ |
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ジャンル | アメコミ / 海外コミック / ヒーロー |
英題 | spiderman/spider-man(表記ゆれ) |
海外表記 | |
セリフ | すり替えておいたのさ! 大いなる力には、大いなる責任が伴う |
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