概要
MARVELコミック、特に『スパイダーマン』関係のヴィラン。「シニスター・シックス」の一員になったこともある。
本名:アレクセイ・シチェビッチ(Aleksei Mikhailovich Sytsevich)。ロシアからやってきた移民で、アメリカでの偽名は「アレックス・O・ハーン(Alexander O'Hirn)」。
金目的で人体実験を受け、サイを模した超人へと生まれ変わった。
ガンマ線照射によって増強された体力・スタミナ・耐久力を持ち、最大であのハルクと数日戦えるほど白兵戦も強い。そして何より着脱不能の外骨格(スーツ)。見かけによらずスピードも速く、突進を得意とする。
なお本来の性格は温厚で、特に子どもには優しい。
初登場は1966年7月の『Amazing Spider-Man #41』。
J・ジョナ・ジェイムソンの息子の宇宙飛行士ジョン・ジェイムソンを誘拐しようとニューヨークに現れるが、この手のキャラにありがちな「方向転換が苦手」という弱点をスパイダーマンに見抜かれ敗北。二度目の対決ではカート・コナーズ博士の協力で作った特殊な蜘蛛糸でスーツを融かされ敗北した。
しかし自身を改造した科学者に再び改造してもらい、耐酸性と倍の強度を手に入れたはいいが、その最初の任務はブルース・バナー博士の誘拐。ハルクに変身した彼に返り討ちにされてしまったものの、その戦いぶりを知ったザ・リーダーにさらに強化を受け、ブルースとベティ・ロスの結婚式を襲撃した。
この関係で、ハルクの宿敵としても知られる。
その後エッグヘッドやキングピンに雇われたり、サンタクロースに扮して子どもにお金を配ったり、裏社会の格闘技賭博でケインと戦ったり、実験で一時的に半人半獣の化け物になったり、ユリシーズ・クロウに雇われてワカンダへ攻め込んだりと活躍。
ある時銀行強盗の最中に誤って警備員を殺してしまったことでパニッシャーに狙われ、クレイヴン・ザ・ハンター(セルゲイではなく息子)に助けられた。直前にスパイダーマンが世間に正体を明かしたこともあり、引退を決意。自首したが、早期に仮釈放された。直後にセルゲイの妻アレクサンドラから復帰を提案されるも断ったため、別人が「ライノ」を名乗り活動。自身を襲い妻が亡くなったため復讐し、復帰した。
やがてニューヨーク市長になったキングピンの「サンダーボルツ」に加入したが、パープルマンの非道な作戦に反対しスパイダーマンに密告。それからしばらくは、誘拐された姪を助けようとスパイダーマンやキャプテン・アメリカと手を組んだり、タスクマスターとブラックアントに追い詰められたためスパイダーマンと共闘したりするも、やがてヴィランに戻り、キング・コブラ、スコーピオン、ヴァルチャーたちと「サヴェッジ・シックス」を結成した。
他メディア
アニメ
日本語版:松丸幸太郎
スーツを着るのではなく、犀の遺伝子を取り込んだことで体が変質した存在。
本編には未登場だが「バチ魂バット」にて商品化されている。属性はもちろんアニマル。
実写
演:ポール・ジアマッティ、吹替:楠見尚己
冒頭でオズコープ社からプルトニウムを盗み出して警察やスパイダーマンと壮絶なチェイスを繰り広げた末に御用となり、刑務所に入れられる。
その後ハリー・オズボーンの手引きによって脱獄、クライマックスでサイを模した巨大なロボットスーツを装着して出現。
コミックとは異なり本人はごく普通の人間のまま。ミサイル・両腕のマシンガンで武装し、普段は二足歩行だが四足歩行形態での突進も可能である。
スパイダーマンのいなくなったニューヨークで好き放題暴れていたが、復活したスパイダーマンが現場に到着したため戦闘になる。
続編『3』にも引き続き登場予定だったが、シリーズ自体が打ち切られてしまった。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』でもウェブバース・ピーターの口から彼の存在が語られたが、やはり決着については触れられていない。
演:アレッサンドロ・ニヴォラ
「スパイダーマン・ユニバース」の映画第6作に登場が予告されており、こちらも身体がサイのように変質したバージョン。
ゲーム
日本語版:山野井仁
続編『:Miles Morales』ともども登場。詳細は作品記事参照。
その他
ミステリオが作り出した幻影として登場。
関連タグ
仮面ライダーガイ:犀を模したアーマーを着た悪役。