この「戦い」――絶対に勝つ。
史上最強の敵 エレクトロ が世界を終わらせる
解説
2014年4月25日日本先行公開、同年5月2日全米公開。
『アメイジング・スパイダーマン』(2012年)の続編。
前作に引き続き、主演はアンドリュー・ガーフィールド、監督はマーク・ウェブ。
本作ではヴィランとしてライノ、グリーンゴブリンが登場するが、メインとなるヴィランはエレクトロ。
前シリーズのサム・ライミ版では描かれなかった、主人公ピーター・パーカー / スパイダーマンの両親(劇中時間ではすでに死去)が、物語に関わる。
あらすじ
さかのぼること数年前、ピーター・パーカーの両親は乗っていた飛行機がハイジャックされた挙句に墜落、帰らぬ人となる。
現代。スパイダーマンはロシアの過激派であるアレクセイの暴走を阻止したりとヒーロー活動に勤しんでいた。しかし、ピーターはリザードの一件以降、恋人グウェン・ステイシーの亡父との「グウェンと別れる」という約束を果たせないままでいた。そんな折、友人のハリー・オズボーンがニューヨークに帰郷。父ノーマンの病死に伴い、オズコープ社の新CEOに就任する。
社長の変わったオズコープ社に勤める、地味で冴えないが心優しい電気技師マックス・ディロンは、会社への出勤中、事故に巻き込まれそうになった所をスパイダーマンに助けられる。更に常日頃、周囲の人間から酷い扱いを受けている事で自信を失っていたマックスは、スパイダーマンに「君が必要だ。」と言われた事で精神的にも救われ、世界から注目される彼に強い憧れを抱く様になる。そんな中、自身の誕生日に上司からたった一人だけ無理矢理押し付けられた残業をしている際、感電事故で最強の電気人間「エレクトロ」となってしまう。その後、能力を制御出来ずにタイムズスクエアを停電させてしまう。そんな彼のもとにスパイダーマンが現れ、エレクトロは必死に助けを求める。彼が悪人では無い事を察したスパイダーマンもそれに応える為に警官達に指示を出すが、その指示を無視した警官が銃をエレクトロに発泡し、周囲にいた市民達はエレクトロに罵詈雑言を浴びせてしまう。その状況に不信感を抱いたエレクトロは、スパイダーマンが自分をヒーローとしての売名行為に利用したと誤解し、彼を恨んで、暴走を始める。
一方、父と同じ病気にさいなまれるハリーは父が残した研究データから、スパイダーマンの血液が病気克服に寄与することを突き止めるが、スパイダーマンから「危険だ」と拒否され、彼を恨む。
マックス、ハリー、アレクセイ・・・三人の人物から憎しみを向けられるスパイダーマンに、やがてとてつもない悲劇が訪れる――
キャラクター
- ピーター・パーカー / スパイダーマン
- グウェン・ステイシー
- マックス・ディロン / エレクトロ
- ハリー・オズボーン / グリーンゴブリン
- アレクセイ・シツェビッチ / ライノ
- メイ・パーカー
- リチャード・パーカー
- メアリー・パーカー
- ノーマン・オズボーン
- フェリシア・ハーディ
- ホルヘ
- グスタフ・フィアーズ
- 卒業式の老人
シリーズ完結
映画公開前にソニーは第3・4作目の制作計画を発表しており、『3』には『2』の最後に登場したライノが再登場する予定だった。
しかし、全米興収が製作費を下回ったことから、続編製作は無期延期となった。
2015年、ソニー・ピクチャーズとマーベル・スタジオのパートナーシップ締結が発表され、今後スパイダーマンはMCUに登場することとなった。
これに伴い、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズは事実上の打ち切りとなり、スピンオフとして計画されていた『ヴェノム』や『シニスター・シックス』も白紙となった。
その後、ピーター・パーカー役はトム・ホランドにリキャストされ、『ヴェノム』はソニーズ・スパイダーマン・ユニバースの作品として製作された。『シニスター・シックス』についてはSSUの一作品として構想されているようである。
しかし、2021年公開のMCU作品『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』には、ガーフィールド演じるスパイダーマンとエヴァンス演じるリザードとフォックス演じるエレクトロが、別のユニバースから訪れたとして再登場し、多くのファンが歓喜した。
余談
エンドクレジット後に『X-MEN:フューチャー&パスト』の1シーンが先行公開され、大きな話題となった(両作品は同じMARVEL原作の映画だが、配給会社が異なる)。
関連動画
関連タグ
Earth-21205:マルチバースの1つであり、バッドエンドを迎えた『アメイジング・スパイダーマン2』のIFとも言えるピーターが登場する世界。
アメイジング・スパイダーマン→アメイジング・スパイダーマン2