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ノー・ウェイ・ホーム

のーうぇいほーむ

MARVELコミックのスーパーヒーロー「スパイダーマン」を主役とした、2021年12月公開の映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』。MCUに含まれるホーム三部作の第3作(最終作)。
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全ての運命を見届けろ──


概要編集

2021年12月17日全米公開。日本では2022年1月7日公開。

MCUの映画第26作であり、フェイズ4では第4作。MCUでのスパイダーマンシリーズ、いわゆる「ホーム三部作」の第3作にして完結編。


アベンジャーズ/エンドゲーム』などのタイムライン/時間軸とは異なる、ドラマ『ロキ』やアニメ『ホワット・イフ...?』などで示唆されていたマルチバース展開を初めて本格的に描いた作品である。

MCU以前のスパイダーマンの実写映画(サム・ライミ版マーク・ウェブ版)のヴィランたち本人が全員オリジナルキャストで登場するため、鑑賞前にそれら過去シリーズの予習もできればしておきたい、一種のお祭り映画となっている。


エクステンデッド版編集

『The More Fun Stuff Version』と題して、日本では同年9月9日に公開。

直訳で「もっと楽しい版」の通り未公開もしくは新規映像として、主演であるトム・ホランドの弟ハリー・ホランドの出演シーンやベティの出番が追加されている。

現在は各種VODで配信中。


ストーリー編集

前作『ファー・フロム・ホーム』におけるミステリオの策略により、世間に正体を知られてしまったピーター・パーカー / スパイダーマンは、ミステリオ殺害容疑をかけられたうえ、連日野次馬に囲まれ、ミシェル・ジョーンズネッド・リーズを始めとした身近な人々にも迷惑が掛かっていた。

そんな状況を打破するため、ピーターはかつて共に戦ったドクター・ストレンジに相談を持ち掛ける。


ストレンジは魔術によって、世界中の人々から「ピーターがスパイダーマンである」という記憶を消し去る事を提案するが、その失敗により「ピーターの正体がスパイダーマンだと知っている」グリーン・ゴブリン、ドクター・オクトパス、サンドマン、リザード、エレクトロといった、別の世界のヴィラン達が次々とピーターの前に姿を現わし始める。


ストレンジは呪文を逆転させ、彼らをそれぞれの世界・時代に戻す準備を始めるが、その時にピーターは衝撃の事実を知る。

それは彼ら全員が「それぞれの世界でスパイダーマンと戦って敗北し、更にその戦いの中でグリーン・ゴブリン、ドクター・オクトパス、エレクトロの3人は命を落とす」運命にあること。


ピーターは彼らをその悲惨な運命から救うために、彼らの力を失わせ、本来の善人に戻してから元の世界に戻す事を提案するが…。


キャラクター編集






別アースのヴィランたち編集


※ライブラリ出演、声のみ新規収録。


特別ゲスト編集






















"想像しろ。超えてやる"





















全ての運命が、集結する

























評価編集

ホーム三部作のみならず『スパイダーマン』実写映画の約20年の集大成ともいうべき内容なだけあって、非常に高い。

その結果は数字にも表れており、米国では公開から3週間で歴代累計興行収入のTOP10入りを果たしている


結果、世界歴代興行収入第7位にランクイン。コロナ禍以降に公開された映画に限れば第2位である。また、MCUでは歴代第3位となった(いずれも2023年8月現在)。


余談編集

可能性の拡がり編集

直前に公開された『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のポストクレジットシーンでも、本作とリンクするシーンが挿入されており、本作のポスクレと合わせて、いよいよMCUとSSUの本格的なクロスオーバーが始まったことをファンに示している。

そして後に公開された『モービウス』でも、ポスクレで本作とのリンクが描かれた。

2023年公開のCGアニメ映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』においては、本作の出来事が言及されている。


今作の「他の次元からキャラクターが集結する」という展開は、コミック「スパイダーバース」を意識したと思われる。

また今後も、同じキャラクターを演じた異なる複数の俳優たちの共演の可能性があるかもしれない。例を挙げると、


小ネタ編集

  • 本作で使われた劇伴の曲名および本作に出て来た架空の本の書名である『フラッシュポイント』はDCコミックに同名タイトルがあるが、その内容は「過去に起きた悲劇を無かった事にしようとした結果、予想外の影響が起きてしまい……」と本作の内容を連想させるもの。
    • 『エターナルズ』でもDCネタがある。
    • DCコミックの方の『フラッシュポイント』も映画化されている。
  • 本作で共演したある2人の登場人物は、コミックでは結婚しかけた事が有り、それを念頭に置いて本作を観るとまた面白いかもしれない。
  • サプライズ出演したアンドリュー・ガーフィールドは、元カノにしてかつての共演者にまで「出演する訳ないだろう」と言っていた為、当然ながら、本作公開後にその元カノから「アンタは嫌なヤツね。」と言われる羽目になった。
    • そして、あるTV番組に出演した際に、この話をした結果、司会者から「あんた、元カノまで騙してたのか?」とツッコミを入れられる事になった。
    • ちなみに、アンドリュー・ガーフィールドはこの本作公開前に同じ番組で「出演しない」と言い切っていた為、公開後に再出演した時の最初の一言が「弁明の機会を与えてくれて、ありがとう」だった。
    • この影響か、MCUをはじめとするMARVEL映画に出演経験のある俳優陣の一部では「今後のMCUに自分が持ち役で再登場するという噂を否定したが、実際は登場した」ことを「アンドリュー・ガーフィールドする(do an Andrew Garfield)」と表現するのが半ば定着しているらしい(参考)。なお、この3年後には、ダフネ・キーンが『デッドプール&ウルヴァリン』でまったく同じことをやらかしている(ちなみに、本人もガーフィールドの当時のやり方にインスパイアされたことを公言している(参考)。曰く「彼はこの分野の達人だから」とのこと)。
  • 「ネタバレ王子」の異名を持つ主演のトム・ホランドは、たまたま、隣のスタジオで撮影中だった『ミズ・マーベル』の主演のイマン・ヴェラーニに「『スパイダーマン』はどんな調子なの?」と聞かれて、この時点で出演する事が秘密にされていたある俳優と一緒に写っている写真を見せてしまった。無論、MARVELオタクとしても有名なイマン・ヴェラーニがその写真が何を意味しているかを一瞬で理解してしまった事は言うまでもない

国内では編集


※批判的な意見を含むので注意

アメコミ4コマ漫画劇場76 『親愛なる心配』

日本では全米公開から3週間遅れての公開だが、実は世界中のほとんどの国は同時公開。日程が発表されると国内ファンは海外からのネタバレを警戒し、SNS断ちなど対策を各自始めた。

しかし公開後、海外では一部の心無い観客が上映中の盗撮動画を蔓延させたり、公式がTwitterで試写会の募集やネタバレすれすれの宣伝を行ったり、と日本のファンにとっては素直に喜べない年越しとなった。


日本より遅いのはフィリピンだけで、こちらは理由が明言されているが、日本で遅れた理由は現時点で明らかにされていない(恐らく、本作とは逆に日本先行公開となったこれや公開日が作中でも重要な日であるこれとの兼ね合いだが、これ関連という噂もある。どちらにしろ大人の事情である。)。

しかし、奇しくも遅かったことによってスパイダーマン誕生60周年と実写化20周年いう節目の年に映画が公開される運びとなった。


またエンドクレジットでは今作で重要な役割を果たしたドクター・ストレンジある人物を訪れる場面が描かれるのだが、

  • その映像がストレンジが主役を務めるMCU次回作特報とほぼ同じであったこと
  • 特報の発表が全米公開日の1週間後だったため、もちろんネタバレ要素はなかったものの、日本のファンには結果的にフライングになってしまったこと
  • その次回作の日本公開日が全米より2日早いことで、今作の3週間遅れが目立ってしまったこと

さらに「もっと楽しい版」についても

  • 上映館が当初は東京と大阪の2館だけで、さすがに少ないと署名活動が起こり、札幌・名古屋・福岡の1館ずつが追加されたが、依然追加を求める声も多い

など、何かと話題が尽きない1作となった。


そして2023年11月10日、金曜ロードショーで前作『ファー・フロム・ホーム』と2週連続で地上波初放送。

この日はドラマ『ロキ シーズン2』最終話の配信日、かつ映画『マーベルズ』の公開日でもある。


関連動画編集

予告編


エクステンデッド版


関連タグ編集

MARVEL スパイダーマン


MCU ホーム三部作 スパイダーマン(映画) アメイジング・スパイダーマン


スパイダーマン:スパイダーバース:ある意味先駆けと呼べるアニメ映画。


ゴーストバスターズ:本作中にて、とある台詞が引用されている。


ザ・フラッシュDCコミックのヒーロー。単独実写映画にて、過去にバットマンを演じた複数の俳優が、再度バットマンとして登場することが噂されている。


ダークナイトライジング:DCコミックの映画であるが、三部作の完結作であり、前作のヴィランが原因でヒーローが悪人の汚名を背負うといった展開が共通している。


グリッドマンユニバースマルチバースの交錯とその住人同士の交流・共闘という似たストーリー展開となっている(本作のピーターのような並行世界の同一人物と言える存在も登場する)。また、ピーターの吹き替えを担当した榎木淳弥声の出演をしている

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