タイトルの英語表記は『Marvel's Spider-Man』だが、これはアニメ放映と同時期に発売されたPS4版のゲームソフトと同じタイトルになっている。
ゲーム作品については『PS4スパイダーマン』の記事を参照。
概要
『スパイダーマン』を原作としたディズニーのTVアニメシリーズ。
2017年に放送開始された。通称「マベスパ」
基本的に原作準拠ではあるものの、原作におけるホライゾン・ラボが元の、天才少年少女を集めた学校「ホライズン高校」が主な舞台になっており、マイルズやグウェンなども天才として描写されるなど設定が原作とは色々異なっている。
第1シーズンではスパイダーマンが原因のピーターとハリーの擦れ違いや確執、そして和解までの行程が、第2シーズンではオットー・オクタヴィアスの改心そして更生が物語の縦糸になる。
キャラクター
- スパイダーマン / ピーター・パーカー(岩中睦樹)本作の主人公。ミッドタウン高校に通っていたが、科学の才能をマックス・モデルに認められホライズンに転校。学費や学業とヒーロー活動の両立など様々な困難に悩み苦しみつつも、ベンおじさんの遺した言葉を胸に犯罪と戦っていく。
- ホブゴブリン / ハリー・オズボーン(佐藤愁貴)ピーターの無二の親友だがスパイダーマン嫌い。ホライズン高校に所属していたが、濡れ衣を着せられ父の経営するオズボーン・アカデミーに転校。本作ではピーター同様科学に精通した天才であり、自ら開発した様々な装備を武器に父の作ったアーマーを装着してホブゴブリンを名乗ってヒーローとしてデビュー、第2シーズンでは生死不明になった父に代わってオズコープの社長に就任する。
- スパイダーグウェン/ ゴーストスパイダー / グウェン・ステイシー(大平あひる)ホライズンにおけるピーターの友人の一人で、暗号解析に関する知識や技術は彼を上回る。蜘蛛人間になった当初はスパイダーグウェンを名乗り、素顔のまま活動してアイドル的人気を獲得するも、突然変異が進行して蜘蛛の怪物になってしまう。その後普通の人間に戻るも再び蜘蛛人間の能力を獲得、コードネームをゴーストスパイダーに改め、顔を隠して活動するようになった。
- アニャ・コラゾン/ スパイダーガール(沖佳苗)ホライズンにおけるピーターの友人の一人、ニューヨークの住民達がそろって蜘蛛人間化した際に能力を身につけるが、様々な理由から能力を保ち続け第2シーズンでヒーローデビュー。二代目スパイダーウーマンと同じ黒いコスチュームを着用している。
- マイルス・モラレス(鈴木晴久→地蔵堂武大)ホライズンの生徒でピーターの友人の一人、スペンサー教授が盗み出した遺伝子操作蜘蛛に咬まれて二人目のスパイダーマンになった。ピーターがスパイダーマンであることを知る数少ない人間の一人であり、彼がホライズンを退学してからも良き協力者として彼を支え続けた。
- メイ・パーカー(三沢明美)ピーターの母親代わり。経済的に苦労しつつも、ピーターの学業を応援する。
- マックス・モデル(佐々健太)ピーターが尊敬する天才科学者の一人で、ホライズン高校の校長。スパイダーマンに対して好意的で倫理感も強い良識的な人物だが、頑固な一面もある。
- Ms.マーベル(御沓優子)アベンジャーズの最年少メンバー。ある学園を潜入捜査した際スパイダーマンと知り合い、それ以来彼と友人になる。
- J・ジョナ・ジェイムソン(ボルケーノ太田)本作では第2シーズンから登場。ピーターは学費捻出のために、やむなく彼にスパイダーマンの動画を売る羽目に。原作同様スパイダーマン嫌いだが、スーペリア・スパイダーマンのことは社を挙げて応援していた。
- ジョン・ジェイムソン/マン・ウルフ (時永ヨウ)本作ではオズボーン・アカデミーの学生で、ハリーの研究パートナー。ムーン・クリスタルを研究する内にその影響で狼男マン・ウルフに変身してしまう。
- ハルク/ブルース・バナー(櫛田泰道)マン・ウルフを追跡する内にスパイダーマンに遭遇。ムーン・クリスタルにエネルギーを吸収されバナーの姿に戻ったり、ハルク状態のまま狼男化してしまう。なおブルース・バナーもピーターの尊敬する人物の一人。
- ノーマン・オズボーン/ グリーン・ゴブリン(花田光)本作最大の元凶の一人。息子のハリーを英雄にすることを目論んでおり、スパイダーマンとその誕生の経緯に強い興味を持つ。自らの野心のため多くの優れた科学者を自分の下に集め研究させていたが、彼らから反感を買った挙句造反されジャッカルの秘密研究所で行方不明になる。その後蜘蛛の能力を持つ怪物として生還、なんとか人間に戻るものの野心は消えておらず、ホブゴブリンになりすまして暗躍を繰り返す。
- ジャッカル/ レイモンド・ウォーレン()グエンのおじであり、ピーターをスパイダーマンにした遺伝子操作蜘蛛を開発した張本人。自らの体を遺伝子操作しており、ジャッカルを名乗って暗躍、第1シーズン終盤ではニューヨークの住民をほぼ全員、蜘蛛人間に変えてしまう。
- ドクター・オクトパス/オットー・オクタヴィアス (菅原雅芳)19歳の若さでホライズン高校の教師を務めていた天才科学者。オクトパスになった当初はヒーローとして活動していたが、ノーマンの策略や傲慢な性格が相まって悪の道に。第2シーズンではピーターの肉体を乗っ取ることに成功するが、彼の記憶に影響されスーペリア・スパイダーマンとして正義のために活動するようになる。ピーターに肉体を返した後は、自分のためにホライズンを退学、半ば孤立した状態の彼を遠隔操作のロボットを駆使してサポートしていく。
- レディー・オクトパス / キャロリン・トレーナー(小島幸子)オクタヴィアスを熱狂的に崇拝する若き女性科学者。ロボットアームやオクトボットを作り上げるほどの科学知識の持ち主だが、迂闊で良識に欠けている。
- ヴァルチャー / エイドリアン・トゥームス(佐々木啓夫)劇中でスパイダーマンが最初に戦ったヴィラン、原作では老人だが本作では中年の男性。ノーマンにオズボーン・アカデミーの講師として雇われる一方、彼の配下としてその陰謀に加担する。だがノーマンと決裂したドクター・オクトパスに洗脳され、シニスターグループの一員にされてしまう。その後更生を試みるも結局悪の道に戻り、秘密組織ゴブリン・ネーションを結成して全世界を危機に陥れる。
- ライノ / アレクセイ・シチェビッチ(堀総士郎)ホライゾンの生徒の一人で特に犯罪者気質はなかったが、レイモンドに注射された遺伝子操作薬でライノに変身、他のヴィラン達にいいように使われる羽目に。
- ブラック・ウィドウ(木下紗華)ニューヨークで暗躍するヒドラを追跡中にスパイダーマンとスパイダーグウェンに遭遇しそのまま共闘、本作では彼女も蜘蛛人間の能力を身につけてしまう。
- スペンサー・スマイス()ミッドタウン高校で教鞭をとる一方、ノーマンの命令でハリーがホライズンを退学するきっかけを作った人物。ノーマンとの関係に亀裂が生じた後はレイモンドと結託、主にロボット兵器スパイダー・スレイヤーを悪事に用いる。
- アリステア・スマイス(笠原雄介)スペンサー・スマイスの息子の嫌味な性格の少年。ミッドタウン高校に通っていたが、オズボーン・アカデミーに転校、ノーマンに心酔するようになり父親と対立するようになる。後に退学になったピーターと入れ替わる形でホライズンに入学する一方、ゴブリン・ネーションにも参加する。
- クレイブン()TV番組「クレイブンの『狩りは最高』」のホストを務める凄腕の狩人。ノーマンと契約してスパイダーマン捕獲を目論むが、失敗してからは個人的にスパイダーマンを狙い続ける。
- ブラックキャット(佐竹海莉)他人に不幸をもたらす能力を持つ女怪盗、原作ではスパイダーマンの相棒兼恋人だったが、本作ではそのような描写はない。
- スクリーム(高瀬友)
- リズ・アレン(北原沙弥香)ミッドタウン高校におけるピーターの友人の一人、スクリューボールを名乗って悪徳企業などを糾弾する動画を配信している。
- アイアンマン/トニー・スターク(川原慶久)スターク・インダストリーズの社長にしてアベンジャーズの中核メンバー、そして地球有数の天才頭脳の持ち主。マックス校長とも懇意にしており、ピーターが特に尊敬する人物の一人である。
- ヴェノム/ エディ・ブロック(笠原雄介)ビューグルの報道カメラマン兼記者だが、スパイダーマンの特ダネ映像をものにし続けるピーターのため立場が揺らいでしまう。違法取材した先に保管されていたV252に取り憑かれ、ヴェノムと化してピーターやジェイムソンに復讐を目論む。
- フラッシュ・トンプソン(鈴木佑治)ミッドタウン高校時代のピーターの同級生でスパイダーマンのファン。ピーターのことをいじめていたが、V252に寄生された事件を経て彼と和解、良き友人の一人になる。
- シルバー・セーブル()パラディン・ピューマ・バトルスターで構成された傭兵チーム、「ワイルド・パック」を率いる美女。原作ではスパイダーマンと協力することも多いが、本作では完全にヴィラン扱い。
- アンナ・マリア・マルコーニ()ミッドタウン高校で教授の助手を務めている、背の低い若き女性科学者。ピーターの肉体を乗っ取っていた頃のオットーと知り合い、互いに心惹かれ合うようになる。その気持ちはオットーが元の肉体に戻ってからも続き、彼と共にスパイダーマン達の活動を支援するようになる。
関連タグ
アルティメットスパイダーマン、スパイダーマン:スパイダーバース…同じく近年に放送されたスパイダーマンのアニメ作品。