概要
MARVELコミックのキャラクター。
ピーター・パーカー / スパイダーマンの高校時代の同級生であり、初登場も同じ『Amazing Fantasy #15』と関連人物の中では最古参。
良くも悪くも体育会系な白人でピーターを何かといじめていたが、後に和解して親友の間柄となった。恋人のリズ・アランと共にピーターの叔母メイの見舞いにきた事からもわかるとおり、根は善良な、いわゆるジャイアンタイプのガキ大将。
ピーター=スパイダーマンという事実は知らなかったが、スパイダーマンの大ファンであり、ファンクラブを結成した事もある程。また、当時はフットボールのスタープレイヤーでもあった。
高校卒業後は大学時代に軍にスカウトされて入隊し、ベトナム戦争に従軍。戦後は体育教師を務めていたが、イラク戦争が始まった事で再び軍に戻る。しかし、イラク戦争に参加した際、仲間を救う為に行動した結果、両足を失う事になった。
なお「デッドプール」誌において学生時代に、障害者用の駐車スペースに車を停めた事をピーターに注意されて「障害者がうらやましいぜ」と逆切れする、というデッドプールらしいにも程が有る不謹慎極まりないエピソードが描かれた事も。
戦争後はその活躍をアメリカ政府に認められて、スコーピオンから奪取された後に政府の管理下にあったヴェノムのシンビオートの適合者に選ばれ、以降は「エージェント・ヴェノム」として活動している。
メディア展開
実写
演:ジョー・マンガニエロ、吹替:大森はじめ
概ねコミック準拠だが、名前は「フラッシュ・トンプソン」。ひ弱なピーターを馬鹿にして、虐める嫌な奴として描かれる。
メインヒロインであるMJと高校時代に付き合っており、買ってもらった新車でドライブに行ったりしていた。
しかし蜘蛛の力を得たピーターに叩きのめされ、卒業式では粗暴な彼に嫌気が差したMJに別れを切り出され、フェードアウト。3作目では、ハリーの葬儀に参列している様子が確認された。
演:クリス・ジルカ、吹替:石上裕一
ピーターに「ユージーン」と呼ばれていたため、おそらくコミックと同じ名前。
1作目のみ登場で、当初はいじめっ子でピーターの事をからかったり、暴力を振るったりしていたが、蜘蛛の力を得たピーターに鼻っ柱を折られる。のちに改心して、ピーターの叔父ベンが亡くなった時にはピーターを心配していた。
- MCU版
演:トニー・レヴォロリ、吹替:畠中祐
打って変わってヒスパニック系の嫌味な、いわゆるスネ夫タイプのお坊っちゃんという設定。
ピーターを「ペ○ス・パーカー」と呼ぶなど嫌がらせをしたが、彼の代わりに出場した学力コンテストの決勝大会では緊張から1問も解答できないなど、同級生の中でもネッド・リーズと並ぶコメディ枠であった。
描写はなかったがピーターたち共々指パッチンで消滅しており、2作目『ファー・フロム・ホーム』にも同級生として登場。
スパイダーマンのファンとなっており、ブラッド・デイヴィスが憎まれ役であったこともあり嫌味な部分が鳴りを潜めている。またSNSの配信に凝る一面も見せた。
続く3作目『ノー・ウェイ・ホーム』では髪を金色に染めてイメチェン。世間に正体がばれたピーター、およびその関係者とされたネッド、MJが揃って落とされたMITの推薦入試に合格しており、一部ファンの間では今後この人と絡むのではないかと予想されている。
また自伝『フラッシュポイント』を発売していたが、これと同名タイトルがMARVELと並ぶアメコミの二大巨頭・DCコミックにあり、その内容が今作を想起させるものだったりする。
アニメ
原語版:マット・ランター、日本語版:後藤光祐
コミックと同じくピーターのクラスメイトでスパイダーマンのファン。いじめっ子だったがとある事件がきっかけで改心した。
ヴェノムに寄生されたものの、遺伝子レベルで融合を果たして共存するようになり能力を獲得。エージェント・ヴェノムとしてニュー・ウォーリアーズに加入した。
ホワット・イフ...?
文字通り"もしも"の世界を描いた『WHAT IF...?』では、ピーターの代わりに蜘蛛に噛まれてスパイダーマンとなった彼の活躍を描いたものがある。
2018年発表されたエピソード、乱暴者のスパイダーマンことフラッシュと彼を追うカメラマンのピーター・パーカーの物語。
正史世界ではピーターが見逃した強盗をフラッシュが退治したおかげでパーカー家の悲劇は免れた。
フラッシュは有頂天となり学校を中退。しかし芸能人としての仕事も減り落ちぶれヒーローとしての活動も非難の声をあびる。
そんな中、ピーター・パーカーに正体を突きとめられてしまう中口論の果てに…