概要
『スパイダーマン』の登場人物。
フルネームは"Benjamin Franklin Ben Parker"。通称「ベンおじさん(Uncle Ben)」。
主人公ピーター・パーカーの叔父であり、ピーターの両親が亡くなった後は妻のメイ・パーカーと共にピーターを実の息子のように育てた。
スパイダーマンが誕生する場面で命を落とすものの、生前に後述の名言をピーターに遺していた。
その後はピーターの記憶や幻覚として現れたり、メイとの思い出などで登場し彼を度々奮起させる形で登場する。
大いなる力には、大いなる責任が伴う
ベンが亡くなる前に残した言葉であり、スパイダーマンの長い歴史で有名なフレーズである。
ピーターにとっては、ヒーローとして人々を守っていくための原動力となっている。
詳細はリンク先を参照。
他メディア展開
実写
演:クリフ・ロバートソン、吹替:勝部演之
1作目で上記の名言を語った後に強盗に撃たれて死亡。
この強盗は逃走後、ピーターに追跡されている最中に事故という形で窓から転落して死亡したが、3作目では意外な事実が明かされた。
演:マーティン・シーン、吹替:佐々木敏
「人のためになる行いができるなら、それをやるのが道徳的な義務だとな。」
「選ぶことはできない。それが責任だ。」
ピーターとの口論の中で、彼の父リチャードの信念という形で上記の名言に似た台詞で叱りつけるも、リチャードの失踪について語らなかったことにピーターが怒り、家を飛び出した後に彼を探していた最中、運悪く強盗に出会ってもみ合いになった末に銃で撃たれて死亡。
サム・ライミ版と異なり、強盗は現場から逃走するシーンを最後にフェードアウトしており、早い段階でピーターが復讐から人助けへと意識を変えたのもあるが、その後は不明のままとなっている。
- MCU版
既に故人であるため、直接登場していない。
上記の名言は代わりにトニー・スタークがアレンジする形でピーターに語った。
また『ノー・ウェイ・ホーム』でも、ある人物がこの台詞を語るシーンがある。
- SSU版
演 - アダム・スコット、日本語吹替 - 萩原聖人
『マダム・ウェブ』に登場。
マダム・ウェブことキャシー・ウェブの同僚である救命士。
年齢は不明(演じるスコットは公開年の2024年時点で50歳)。
人付き合いの苦手なキャシーの、数少ない理解者の一人。
長らく恋人がいなかったが、最近良い女性と巡り合えたらしい。
妹のメアリーにもうすぐ子どもが生まれるのを楽しみにしている。
アニメ
CV:長克巳
主人公マイルス・モラレスがいる世界の住人であるが、既に故人であるため、回想シーンのみの登場。
サム・ライミ版やマーク・ウェブ版と同様にピーターが見逃した強盗に撃たれて死亡するが、作中の強盗はピーターに叩きのめされた直後に警察に逮捕されて懲役25年の刑を受けていた。
並行世界のベン
ピーターが自分の力に向き合うスパイダーマンのオリジンであるため前述の他メディア展開のように多くの世界観で死亡している。
死ななかった平行世界では
- ハウス・オブ・M:現実世界改変の結果
- アイデンティティ・ウォー:デッドプール/スパイダーマン/ハルク:ベンとピーターがそろって悪堕ち
- アース6160(2020年代以降のアルティメット・ユニバース):あるヒーローの「悪堕ちした平行世界バージョン」による歴史改変によって出来た「ヒーローが居ない世界」。ベンが生きている代りに、(表向きは)トニー・スタークが起こしたとされるテロによりメイが命を落としている。なお、この世界のベンはジャーナリストで、J・ジョナ・ジェイムソンの仕事上のパートナー。
など、なぜかロクデモない事が起きてしまうことも。
『スパイダーバース』で登場した【アース3145】ではピーターの代わりにスパイダーマンとなっている(通称「スパイダーベン」)が、代わりにメイとピーターが死に、地球が死の星と化している。
もっとも、
- アニメ『アルティメットスパイダーマン』のウェブスリンガー
- 『ホワット・イフ...?』のピーターがスパイダーマンを倒すことになる話
- スパイダーマムの出身である【アース3123】
など作品によっては生存して悲劇とは特に関りはないケースもある。