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マダム・ウェブ

まだむうぇぶ

"Madame Web"。MARVELコミックのキャラクター、および彼女を主人公とした作品タイトル。
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概要編集

MARVELコミックのキャラクター。1980年の『The Amazing Spider-Man #210』で初登場。

スパイダーマン、および歴代のスパイダーウーマンと関わりが深い。


※現在「マダム・ウェブ」として活動しているのは2代目を襲名したジュリア・カーペンター。この記事では初代についてを中心に記載する。


経歴編集

本名:カサンドラ・ウェッブ(Cassandra Webb)。邦訳版では「ウェブ」と表記されることもある。


オレゴン州出身の老婆。

生まれつき重症筋無力症に神経を侵され、さらに視力を失っており、現在は亡き夫が作った蜘蛛の巣のような形状の生命維持装置にその身体を接続されているミュータントであり、能力は

など多岐にわたる。ピーター・パーカー / スパイダーマンの助言者にして指導者。


1998年のストーリーにて、ノーマン・オズボーンが執り行った魔術儀式「五者の合(Gathering of the Five)」に参加。メンバーにランダムで「知識」「力」「不死性」「狂気」「死」が齎されるというもので、結果として「不死性」を得、容姿が若返り、視力は戻らなかったものの筋無力症も克服して自由に動き回れるようになった

なおノーマンは従来以上に深い「狂気」に陥り、マティ・フランクリンは新たなスパイダーウーマンとなる「力」を獲得した。


その翌年にデビューした孫娘のシャーロット・ウィッタードクター・オクトパスに改造され、ヴィランとして初代~三代目ウーマンのジェシカ・ドリュー、ジュリア、マティから能力を奪ったが、その3人を導き集結させ、勝利した。


2010年の『Grim Hunt』にてクラヴィノフ一族によって殺害されるが、紆余曲折を経てマダム・ウェブとしての能力(+盲目)をジュリアに譲渡。

以降は彼女が二代目マダムとなり、ジュリアが「アラクネ」として使用していたコスチュームはサイドキックのアーニャ・コラソンが「スパイダーガール」として引き続き使用している。


他メディア編集

アニメ編集

原語版:ジョン・リー / 日本語版:真山亜子


ビヨンダーの仲間。ピーターがスパイダーマンの引退を宣言する際、マダムが願いを叶えてマリアの家の近くに送り込んだ。


原語版:レイチェル・ドラッチ / 日本語版:不明


主人公マイルズ・モラレスの学校カウンセラーとして登場。

ただし少なくとも原語版の名前は「C. Weber」としか判明しておらず、前作の「EZ Ekiel」と同じくファンサービスの類と思われる。


実写編集

演:ダコタ・ジョンソン / 吹替:大島優子


スパイダーマンと関係が深いキャラをメインとする作品群「スパイダーマン・ユニバース」の第4作として、彼女が主人公の映画が2024年2月に公開。


大島優子はピクサー映画『メリダとおそろしの森』や『それいけ!アンパンマン ミージャと魔法のランプ』でアニメの出演経験はあるが、実写の吹き替えは本作が初。


名前は「キャシー・ウェブ」。正式なファーストネームはコミック同様「カサンドラ」だが、作中ではもっぱら"Cassandra"の愛称"Cassie"で呼ばれ、クレジットや各種メディアでもその表記。


30代と若く(劇中の時代が2003年)、ニューヨークで救命救急士として働いていたが、とある事故をきっかけに予知能力が開花した。しかし当初は能力のコントロールが全くできなかった上に、予知した未来の光景と現在の光景の区別ができず、彼女自身は「同じ時間を何度も繰り返している」ように感じていた。


母親は彼女を妊娠中、アマゾン奥地でとある特別な蜘蛛の研究調査中に重傷を負い、彼女を出産後にそのまま死亡。幼少期は里子として育てられた。

そのため母親に対して「お腹の中の子供よりも研究を優先した」と考えて複雑な思いを抱いており、それが影響して他人と深く関わることが得意ではなく、救助した人やその家族からお礼を言われても嬉しいとは思えない上、家族というものを良いものとして考えられない。


また二代目のジュリアも、コミックにおける結婚前の旧姓と同じジュリア・コーンウォールとして登場。キャシーはジュリア、アーニャ、マティら3人を、亡き母の同僚だったエゼキエル・シムズの魔の手から救うべく奔走する。


















以下、ネタバレあり


















とある事故での救助活動中に溺死しかけたことで予知能力に目覚め、ジュリア、アーニャ、マティがエゼキエルに殺される未来を予知したことで、彼女たちを守るために奔走する。

当初は、予知してしまったゆえに、一人の社会人として彼女たちを見捨てることができないという半ば義務感からの行動であったが、奔放なティーンエイジャーが各々家庭の問題を抱えており、孤独な境遇にあることを知ってからは、親のいない自分と重ねることもあり、次第に親身になっていく。


また、自分の出生と能力が、母の死とエゼキエルに関係していることも知る。

エゼキエル打倒の打開策を得るためにペルーへ向かったキャシーは、30年前の母の死に立ち会った、不思議な蜘蛛によって力を得た部族「ラス・アラニャス」の戦士サンティエゴの導きにより、生前の母に起こったことを知る。

母が身重の身体を押して研究をつづけたのは、生まれる前に難病だと診断された娘を救うため

そしてエゼキエルが研究成果を奪うために母を銃撃、その場に駆けつけたサンティエゴが瀕死の母に蜘蛛の力を与え、母はその力でキャシーを産んで命を落とした。

キャシーの健康な体、そして能力は、母の身体を通してキャシーに宿った蜘蛛の力によるものだった。


アメリカに戻ったキャシーは、同僚に匿われていた3人がエゼキエルに襲われている様子を予知し、その現場に駆け付ける。

能力の駆使、そして3人との協力によってエゼキエルを倒した。


しかし、勝利の代償なのか、飛来物によって失明した上、下半身不随となってしまう。

救命士としての道を断たれてしまったキャシーであったが、騒動を通じて絆を結んだ3人の少女と同居を始め、「家族」となる。

そして、スパイダーウーマンとなった3人と、彼女たちとともに赤いスパイダースーツに身を包んだ自分が並び立つ未来を予知する。


能力

当初は制御できない予知能力で断片的に未来を見る(それも、自身の周囲にいる人物の生死に関わるものばかり)程度であったが、ペルーでの経験を経て、自在に未来を見ることができるようになった。


さらに未来の自分が取りうる行動を複数同時に実現するという能力を得る。

分身というよりは幽体離脱に近く、劇中では別々の場所で同時にピンチになったジュリアたちを同時に救出した。


関連タグ編集

MARVEL

スパイダーマン

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