『千里眼』とは
概要
千里とはすなわち4000㎞(古代中国では500㎞)遠方であり、普通に考えれば絶対に見えるわけがない。千里眼とはそれほど離れた距離のモノを見る能力のことであり、仏教では「順風耳」という名前の地獄耳の鬼と共に二人一組の神の名に使われている。
そこから転じて超人的な視力(あるいはその持ち主)に対する比喩表現としても使われる。
クレヤボヤンス(仏:Clairvoyance)という呼称もある。語源はclair「明白な」+ voyant「見える」。
厳密には一里=3.92kmであるため千里=3920kmであるが、80kmの誤差で逃げ切れるかといえば疑問ではある。
ちなみに地球は丸いため人間の身長では地平線までの距離(約5Km)しか物理的に見れないため、上記のように千里先を見るには地面を透視するか、非常に高高度から見下ろさなければならない。
また現代では透視や未来視・過去視など目にまつわる超能力を複合的に持つ場合も「千里眼」と表される。
目安
北海道知床岬から沖縄県沖ノ鳥島の西端でも約3000km…の距離であるため
文字通り千里(約4000km)を見通せる人物がいれば、日本国内での逃げ場はほぼ無いと言っていい。