概要
宿主はピーター・パーカーの友人フラッシュ・トンプソン。
イラク戦争で従軍した際に両足を失うも、その活躍をアメリカ政府に認められて、3代目宿主だったスコーピオンことマック・ガーガンから奪取された後政府の管理下にあったヴェノムのシンビオートの適合者に選ばれ、以降は「エージェント・ヴェノム」として活動している。
カーネイジが、戦争の起こっているマイクロバースで暴れた際には、スカーレット・スパイダーと協力し合って、撃退に成功しているが、スカーレット・スパイダーがカーネイジの宿主であるキャサディをロボトミー状態に追い込んでしまった結果、かえって手が付けられない状況に陥ってしまっている。
能力
ヴェノムのシンビオートの力によって、失った両足が補われており、再び歩行が可能になっている。
以前のヴェノムと同様、スパイダーマンの能力を全て使える他、軍隊仕込みの格闘術と火器類の扱いに長ける。
また、触手を伸ばす事ができ、これで直接相手を掴んだり、銃を持って一人で弾幕を張ったりも出来る。
しかし、ヴェノムのシンビオートが、宿主を凶暴化させる危険性から、シンビオートとの融合の固定化は認められておらず、1度の融合につき、48時間の制限時間が原則となっている。
もしもコントロールを失うことがあれば、軍が"キルスイッチ”を押し、フラッシュが命を落とすよう仕向けられている。
シンビオートを軍事利用する事については、キャプテン・アメリカから否定的態度をとられていたが、フラッシュは自身の行動によって彼から信頼を得ている。
その一方では、(不本意ではあるが)自身の一部からマニアを誕生させていた。
後にシンビオートはエディの元へと渡り、シンビオートを取り戻そうとしたフラッシュはシンビオートと再結合した初代ヴェノムのエディと対峙するが、シンビオートを殺そうとしたスパイダーマンがかけた血清がフラッシュに変化を起こし、エージェント・アンチ・ヴェノムに変身。
そのままエージェント・アンチ・ヴェノムとして活動するも、カーネイジシンビオートと結合しレッドゴブリンとなったノーマン・オズボーンにより殺害された。
後に大型イベント、キングインブラックにて復活を果たす。
別ユニバースでは、アン・ウェイングがエージェント・ヴェノムとなっている。
なお、炎と轟音が弱点の寄生生物を使った超人兵士というのは、どんだけチート能力が有ろうと、現代の一般的な戦場では運用に大きな制約が有るのでは無いか?というツッコミは勘弁してあげて下さい。
アルティメット・スパイダーマン
シーズン3で登場。
原作では軍人で足を失っていたのだが、今作では学生であり足も失っていない。
アメフトのアーマーを付けたまま変身したため体型は鎧のようになっている。また、初戦の相手であったビートルの武装を剥ぎとって吸収し、より原作に近い見た目になる。
フラッシュはスパイダーマンに憧れてヒーローを目指すあまり、ヴェノム化したスコーピオンに無謀に挑みかかるが、スパイダーマンに厳しく注意され、ヒーローの道を諦めかける。
そんなフラッシュにシンビオートが取り付いてしまい、彼もヴェノム化してしまう。
だが、フラッシュはこれで自分もヒーローになれると喜び、危険性を全く認識しない。
そのためヴェノム化して暴れる危険を恐れたスパイダーマンと一時は戦闘状態に陥るが、シンビオートと完全な共生状態を築いたフラッシュは暴走を抑えこみ、SHIELDにスカウトされエージェント・ヴェノムとなり、晴れて憧れのヒーローになった。
ちなみに、フラッシュは当初スカーレット・スパイダーを名乗っており、外見もほぼ同じだった。
関連イラスト