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概要

本名トニー(アンソニー)・マスターズ。1980年に初登場して以降、アベンジャーズと戦ってきたスーパーヴィラン。原作コミックスでは上記画像のコスチュームを愛用しており、登場するメディアにより多少デザインに差はあるものの、ドクロを模したマスクとフードは共通する。


特定の組織やチームに属したり個人的な野望は持っておらず、純粋に金銭を目的にヴィランをしている。主に傭兵を生業としているが「Taskmaster(親方、実業家)」を名乗る通り非常に優れた育成能力を持っており、ヒドラやA.I.M.等の悪の組織に戦闘教官として招致されることも多い。基本的に金さえ手に入れば仕事は選ばないし遺恨も覚えていないタイプであり、時に政府やヒーロー側に雇われたりもする。

そういう性質上、同じように金で動くデッドプールやエージェントXといったヒーローとは交流がある(エージェントXは単独タイトル以外ほぼ見ないが)。また、かつて技を教えた弟子とも関係が深い…といっても、彼の場合殺し合ったり共闘したりする程度の仲という意味だが。


外見

基本となるのはドクロを模したマスクにフード付きの青いマントを被ったコスチュームで、サンタ・ムエルテ(メキシコの民族カトリック系のお祭り。死をテーマとし、ドクロがモチーフに多用される)に着想を得ているとのこと。このコスチュームはなんとあのレッドスカルを負かし、ベストスカルコスチュームを3年連続で受賞!ベストスカルコスチュームって何…?

また、マブカプ3アルティメットのDLCコスチュームとして販売されているのがカプコンのイラストレーター集団としても有名なUDON社のデザインによるもの。見た目はマイナーチェンジの一言では片付けられないほど異なっているが、どちらも同じ時代の同じ人物であり、初代や二代目や別アースバージョンではない。

他にも登場するメディアによりデザインは異なるものの、青系統の服にフード、大まかにドクロを模したマスクというのは共通する。


素顔は割と普通の白人のおじさんであるが、変装用具を色々と持っているため、マスクを外した顔が本当の素顔かどうか定かではない。


能力

タスクマスターはウルヴァリンストームのようなミュータントではなく、あくまでも普通の人間である。鍛錬によりその身体能力はトップアスリートと同等以上にまで高められているものの、カタログスペックではキャプテン・アメリカほど超人的と呼べるレベルにはない。

だが、彼は写真的反射(フォトグラフィック・リフレクシズ)という記憶能力を持っている。相手の技や身のこなしを見ただけで覚えることが出来るというもので、スーパーパワーにも対抗出来る、或いはそれ自体がスーパーパワーと見做されるほどの超絶技巧すら、早回しのビデオ映像程度の情報でもある程度は模倣出来る。更に訓練する時間があればオリジナルと同等以上にマスターしてしまうのである。写真記憶自体は現実にもある(実はMCU版のドクター・ストレンジも持っている)才能だが、タスクマスターの場合は後述の経緯によりこれが強化されている。

しかし、記憶習得が可能なのはあくまで生身の人間に再現出来る技であり、ミュータントのような特殊能力はコピーできない。ウルヴァリンの爪を模した武器があればウルヴァリンのように戦えるが、ウルヴァリンのように手から直接爪を出したり、ヒーリング・ファクターは使えないということである。

また、学問や知識の習得においても活用出来るため、戦闘以外でも声帯模写からギターの演奏まで、それが人間に可能な技能であれば覚えられる技術にはほぼ際限がない。

一方で自身の能力の特性を知るまでには苦労もあったらしく、幼少期には「泳ぎ」の前に「飛び込み」を覚えて実行してしまい、死にかけている。

スーパーパワーやミュータントパワーを模倣する力の持ち主はマーベル世界にそこそこいるので、技術しか覚えられないタスクマスターは地味といえば地味だが、こちらはどんな技術も模倣可能で、且つ自身が行使する際のリスクもない(少なくとも戦闘においては)、という利点がある。


武器としてはよく長剣、盾、弓を使っており、それぞれブラックナイトシルバーサムライソーズマンの剣術、キャプテン・アメリカのシールド投擲術並びに防御術、ホークアイの弓術ということになる。銃器はあまり携行しないが、一流の射手であるパニッシャーウィンターソルジャーから銃器やナイフ、近代兵器の扱いを覚えている。

武器がなくともスパイダーマンデアデビルブラックパンサーの身体動作や(デアデビルからは棒術も)、エレクトラアイアンフィストシャン・チーの体術を使えるし、そもそも爪楊枝を投げて人を殺せるブルズアイの投擲暗殺術を持っているので、その場にあるものは何でも武器に出来る。

最近は四代目ゴーストライダーのドライビング・テクニックも披露している(ゴルフ用カートで)。バイクにもよく乗っているので初代や二代目の技能も覚えているかもしれない。

例外的に精神が不安定で動きが予測出来ないデッドプール、人間の身体動作セオリーに当て嵌まらないジョキャスタ、それと理由は不明だがエージェントXの動きも習得出来なかった。また、ムーンナイトはあまりに痛々しい戦い方から「真似出来るけどしたくない」部類に入るそう。


一方、ただ相手の動きを覚えるだけでなく、その応用として戦った相手の動きを見切る事にも長けており、それまでに覚えた技術を複合的に使うことも出来るため、個人としての戦闘技術もトップクラスの技巧派である。

具体的にはパワーグリッド(各キャラクターの能力を6項目7段階で評価したマーベル編集部公式の能力表)において、戦闘技術の項目は最高値の7である。同じ項目でデアデビルとブラックパンサーは5、キャップが6で、7の領域にあるのは100年レベルで歴戦の戦士であるウルヴァリンぐらいのものである。ちなみに知能も4と地味に高い(征服者カーンやスパイダーマンと同じ、キャップより1つ上)。

結果、身体的に全くの常人であるにもかかわらず、これらの習得技能を活用したタスクマスターは、名もないモブキャラとはいえアスガーディアンの兵士2名を瞬殺出来るぐらい強くなっている。しかも片方は素手で。仮にも相手は神なのに…

他にも相手が油断していたとはいえハイペリオン(大雑把にいえばMarvel版スーパーマン。見た目も経歴も能力も)相手に食い下がったり、銃弾を鉄鎖で弾き返したりと、本当に常人か疑うような戦いをしている。


そして、彼の能力の真骨頂は“写真的反射”能力で覚えた技や技術を他人に教授出来ることにある。

元々ヒーロー稼業は金にならないという理由で雇われヴィランとして活動していたが、アベンジャーズとの戦いで収監された際に「直接戦うよりも人に教えた方が楽かも」と気付き、試しに同房の囚人達に自身の技を教えてみたところ、非常に上手くいってしまう。これに味をしめたらしく、優れた戦闘教官として悪の秘密組織の戦闘員育成にも携わっている。後にはその名も「タスクマスター・アカデミー」という教習所を複数開設、有名無名問わず多くの生徒を訓練した(目立ち過ぎたためかヒーロー等の襲撃で強制閉校したけど)。

更には人間であるタスクマスターには再現できない技術も教え子側が似たような能力の持ち主なら教えられるため、何度か自身の覚えた技を人に教えることで、アベンジャーズの偽物を作ったことがある(キャプテン・アメリカ、ホークアイ、スパイダーマン、アントマン等、のにせもの)。

その教官ぶりはアメリカ政府にも招致されるほどで、後にUSエージェントとなるジョン・ウォーカーはキャプテン・アメリカの代役を務めるに当たってタスクマスターからシールドの扱いを教わったとされている。現在のUSエージェントのシールド技能は本家本元に勝るとも劣らないレベルにあり、そのレクチャーの凄さがわかる。

シビルウォー期後のイニシアチブ時代には体制側に雇われて、キャンプ・ハモンドに勤務していた。


MVC3が出るまで日本での知名度は皆無に等しかったが、これらの功績によってMARVEL世界における評価は地味に高い。


主な活躍

上記の通り、主にアベンジャーズのヴィランとしてコンスタンスに登場しており、他にもスパイダーマンやキャプテン・アメリカ等の様々なタイトルに登場している。特別な主義主張がなく誰にでも雇われ、能力的にも何でも出来るため、メタ的にも使い勝手が良いキャラクターなのだろう。

特に2000年代以降の展開では政府やヒーロー側による雇用、活躍が増えている。基本的にはフリーランスなのでチームを組むことはないが、金さえ貰えれば正義と悪のどちらに肩入れしても恥じることは無い。


以下、ネタバレ注意!

















































欠点

最近の個人誌ミニシリーズの中で、フォトグラフィック・リフレクシズで技を覚えるとそれに応じて過去の記憶が失われていくというデメリットが後付…もとい発覚した。

元々優れた記憶能力を持つS.H.I.E.L.Dエージェントだったが、ナチス残党との戦いで敵の作った薬品を取り込んだ結果、現在のレベルまで能力が増大し、代償として慢性的な記憶喪失障害(ある種の健忘症)を負うことになってしまった。描写を見る限りでは新しい記憶ほど喪失する可能性が高いらしく、技能を覚えた際には別の技能を忘れるのではなく自身の人生の記憶を忘れていくようである。

これによって彼は自身の生い立ちや経歴、結婚歴、その日に何時に起床し朝食に何を食べたかさえも忘れてしまっており(前述の幼少期のエピソードも今となっては覚えているかどうか…)、常に自分が何者かわからない感覚の中で生きていることになる。

この事実はごく一部の人間にしか知られておらず、その中に本人は含まれていない。というより、仮に知らされても忘れてしまう。

タスクマスターとしてはある組織の指示に従っているとされたが、この指令は専属のエージェントを介してある人物により下されており、この組織は存在しない。即ちこれまでのヴィランとしての振る舞いは、ほぼ全てその人物の指令に従って行動した結果だったのである。

現在この人物は地球外だか別次元だかへ引退したわけだが、ちゃんと引き継ぎ出来たのか(メタ的に言えばこの設定がちゃんと生きているのか)は不明である。


交友関係

登場してから長い上に登場頻度も高いため、交友関係自体は非常に幅広い。但し、基本的にはビジネスライクな関係で友人と呼べる人間は少ない…前述の事情も鑑みれば中々作りようもないのかもしれないが。

数少ない友人らしい友人といえば元シールドエージェントのコンストリクターぐらいだったが、残念ながら死去。息子である二代目とは特に絡みはない。

イニシアチブ展開で登場したフィネスは、殆ど同じような写真的反射能力を持つことから、タスクマスターの実子と目されており、実際主義主張より利益を取るちゃっかり者な性格もよく似ている。タスクマスターが記憶を失っているせいで認知こそされなかったが、流石に思うところがあったのか自身の弱点ともいえる秘密を明かした上で「娘かもしれないけど本当に覚えていないし、今後も覚えていられるかわからない」と吐露した。

デッドプールとはヴィラン出身のお金大好き傭兵ということで、一緒に仕事をしたり殺し合ったりと腐れ縁のような間柄。一時期は同じ事務所に所属するという形でチームを組んでいたこともあり、タスキーというあだ名も付けられた…まぁ、ウェイドは色んな人をあだ名で呼ぶけど。

近年では三代目アントマンことブラックアントと行動を共にすることが多い。これは彼がアントマンとなるに当たって、先代アントマンの技を教えたことが縁になっている。割と双方友情を感じてはいるらしいのだが、「スパイダーマン以外にも動物系の超人捕まえたい」とか言い出したクレイヴン・ザ・ハンターに報酬目当てで身柄を売ったりしている(一応後で助けはした)上、「お前も立場が逆なら俺を売ったろ?」と開き直っていてどうしようもない。それでも友好関係が続いているのは…似た者同士ではあるためか。


複数の女性とロマンスがあったりするのだが、やはり前述の記憶障害がネックになっているのか、特定の相手と長続きはしないらしい。


MARVELvsCAPCOM3』での活躍


割とマイナーなキャラであったためか日本での知名度はさっぱり無かったが、対戦型格闘ゲーム『MARVELvsCAPCOM3』(以下:マヴカプ3)に参戦したため一気に知名度がアップ。空中での特殊移動を持たず、コンボが比較的高火力であり、ある程度使いやすい。

フォトグラフィック・リフレクシズの再現として、彼は持ち技の多くが他キャラを見て覚えたものになっている(立弱・屈中がリュウ、屈弱がキャプテン・アメリカ、等々)。ゲーム中は未登場である弓の達人ホークアイの弓術、同じく剣の達人であるブラック・ナイトの剣術もコピー済み(ホークアイはアルティメット版で登場している。流石にブラック・ナイトは出なかった)。

アレンジコスチュームは前述の通りUDON版。シールドがエネルギー式になっている他、矢やロープが固形エネルギーになっているなど、微妙に芸が細かい。そこまでするなら剣も日本刀に変えてやればいいのに。

勝利メッセージではしきりに弟子入り(有料)を薦めたり商売敵のデッドプールに毒づいたりと商魂たくましい様を拝むことが出来る。

あと、何故か一人称が我輩で、妙に尊大な口調(~である!みたいな)でしゃべる。この口調は前述の個人紙の邦訳版にて部分的に逆輸入された(自覚的にタスクマスターというヴィランを演じている時に使う。逆に素の時は普通の口調)。


テレビアニメ『アルティメット・スパイダーマン』での活躍

日本語版声優:斉藤次郎

第1シーズン第6話「体育教師の正体」にて初登場を果たした際、ピーターたちの高校に体育教師として潜入した。なお、体育教師としてふるまう際は変装用のマスクをしていたことが話の終盤で判明しており、最後まで素顔は明かされなかった。

その後、第2シーズン第41話「アルティメット・デッドプール」にて再び登場し、第3シーズンでは有能な人材を集めるべく暗躍した。

口調はマヴカプ3とは異なる。


MCUでの活躍

タスクマスター


24作目『ブラック・ウィドウ』にてナターシャ・ロマノフの前に立ちはだかるヴィランとして登場する。ナターシャの古巣であるレッドルームの教官として君臨しているとされる。

予告トレーラーを見るだけでもキャプテン・アメリカのシールド投擲術、ホークアイの弓術、ブラックパンサーの体捌きらしき動きを見せており、片手剣も携行している。

MCUキャラの例に漏れずコスチュームのデザインにアレンジが加えられており、特にマスクがドクロを模しているのは同じだが、目の部分がワンピース・レンズのゴーグルとなっており、表情が窺えない。更に素顔も声も公開されていないため、ある種不気味で異様な存在感を放っている。


以下、ネタバレ注意!


















































演:オルガ・キュリレンコ

その正体はナターシャに課せられたシールドへの入隊テストの最終試験「ドレイコフの殺害」を達成するためにやむなく爆発の巻き添えとしてしまった、レッドルームの支配者であり物語の黒幕ドレイコフの娘、アントニア・ドレイコフその人である。

爆発の影響により顔面の皮膚は引き攣ってしまっており、右目の虹彩は白濁化している。生命維持のために埋め込められたチップによって他のウィドウ部隊同様ドレイコフの命令に従う殺人兵器と化しており、人間らしい感情を抑制されている。

フォトグラフィック・リフレックス(写真的反射能力)」を駆使し、アベンジャーズメンバーを始めとした様々なヒーローの能力を会得している。

劇中で確認できた限り、

  • ブラック・ウィドウの体術
  • キャプテン・アメリカのシールド投擲術
  • ホークアイの弓術
  • ブラックパンサーの体術

を模倣しているほか、

  • スパイダーマンのスイング
  • ウィンター・ソルジャーのナイフ捌き

を模倣しているらしきシーンも見られる。また、アイアンマンの能力もコピーしているという意見もある(マスクのインターフェイスと降下姿勢)。

ただし、この写真的反射能力が先天的なものなのか、怪我の影響によるものなのか劇中では語られていない。


関連イラスト

タスクマスタさんセンシティブな作品

タスマス

タスクマスター(TASKMASTER)

関連タグ

メタルヒーロー:MCU版のデザインが酷似していると一部で話題になった。特にマスクのデザインはナイトファイヤージャンパーソンに酷似。

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