概要
別名は「ブラック・ウィドウ」。
かつてはロシアの女スパイだったがスーパーヒロインへと転身した。
(映画(MCU)版では情勢を考慮してか「敵国のスパイ」とされており、どこの出身だったかは明言されていない))
コミックのキャラクターとしてのデビューは1964年。
以降幾度かにわたって『過去の経歴』について語られてはいるものの、設定が改変されたり、劇中で『マインドコントロールによる記憶の改竄』の描写もあり、どの記憶が実際に起こった出来事であるのかはナターシャ本人でさえ把握できていないふしがある。
ファム・ファタールとして描かれている時もある。ブラックウィドウ(Black Widow)のWidowの通り未亡人。
元夫はレッド・ガーディアン。
クリント・バートン / ホークアイ、マット・マードック / デアデビル)、ハーキュリーズと恋愛関係(詳しくは本誌などを参照)を経て現在はバッキー・バーンズの相棒兼恋人のようだ。
更に詳しい内容については「アベンジャーズ」の項目を参照のこと。
ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ
CV:浅野まゆみ
S.H.I.E.L.D.(シールド)のエージェント。属性はファイト。
沈着冷静で頭脳明晰である。
両腕には各種装備が内蔵された武器を装備し、近接格闘術や銃火器の使用に長けている。
映画(MCU)版
演:スカーレット・ヨハンソン、日本語吹き替え:佐古真弓(『アイアンマン2』劇場公開版) / 冬馬由美(『アイアンマン2』日曜洋画劇場版) / 米倉涼子(『アベンジャーズ』以降) / 樋口あかり(『ホワット・イフ…?』)
KGBのスパイ養成プログラム“レッド・ルーム”で育成された腕利きのスパイ。それを脅威に思ったアメリカによって暗殺対象となったが、その暗殺者がクリント・バートン / ホークアイであり、「殺すよりも引き込んだ方が良い」と判断した彼によってS.H.I.E.L.D.にリクルートされた。
原作で親友&パートナーであることから、スティーブ・ロジャースと恋愛のフラグを立てたり、ブルース・バナーと懇意であったりしている。どちらともキスはしている。
その他、ホークアイとも昔、何かしらの関係があった事が示唆されている。
『アベンジャーズ』の日本公開時のキャッチコピーは「ありえないほど《妖艶》」。
他のメンバーがほぼ変わっていないのに対し、毎回、髪型(あるいは髪色)が変わっている。
『アイアンマン2』
ニック・フューリーの指示により、“スターク・インダストリーズ”の法務部の社員“ナタリー・ラッシュマン”と名乗ってトニーを秘密裏に調査していた。
『アベンジャーズ』
ロシアの悪党組織に潜入捜査をしている途中、クリントがロキに洗脳・誘拐されたと知り、任務を切り上げて、インドで隠れ潜んでいたブルース・バナーをリクルート。彼をヘリキャリアへ案内した。
終盤のニューヨーク決戦では、洗脳が解けたクリントとともに奮闘した。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』
自分自身が所属する「S.H.I.E.L.D.」がヒドラに乗っ取られている事にショックを受けながらみ、その打倒に向け、キャップやファルコンと一緒に奔走する。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
この作品では、僅かながらも、レッドルーム時代の過去にスポットが当たった。その中で、心配を一つなくすという理由で、子宮を摘出されたことが判明。
家庭を持っているクリントへの憧れもあり、『アベンジャーズ』で自分がリクルートしたブルースに恋人となることを申し出るが、ブルースはその思いを受け止めきれなかった。そして、最後にブルースが姿を消したことで、この話はうやむやになってしまった。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
ソコヴィア協定に賛成し、アイアンマンチームの側につく。だが、真に正しいのはスティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカだと翻意し、彼らの逃亡をほう助したがため、ソコヴィア協定に違反、国際指名手配されてしまう。
『マイティ・ソー/バトルロイヤル』
クインジェットに記録された映像(『エイジ・オブ・ウルトロン』のもの)のみの登場。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
『シビル・ウォー』でのアベンジャーズの内部分裂が原因でソコヴィア協定に違反し、キャップチームと共に逃亡生活を送っている。
ブルースとも『エイジ・オブ・ウルトロン』以来に再会したが、別れ際の流れがあっただけに、どこかぎこちなかった(サム・ウィルソンも「ちょっと変な空気」と評した)。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』
サノスの指パッチンで宇宙中の命が半分になり、混乱する時代で、スティーブ、ローディ、オコエら生き残りとともに、世界の安定に尽力している。「過去を振り切って前を向くべきかも(=アベンジャーズを解散する)」というスティーブの意見に反対するなど、ヒーローたちの結束を保っていたいという意識がある。
スコット・ラングの帰還と、彼の提案した「タイム泥棒作戦」に賛同、処刑人「ローニン」と化していたクリントを迎えに行く。
作戦ではクリントとともに、2014年のヴォーミアへ赴く。
以下、『エンドゲーム』のネタバレあり
ヴォーミアでソウルストーンの番人をしているレッドスカルから、大切な人を犠牲にしなければストーンは手に入らないことを告げられる。
奇しくも、ナターシャとクリントは数々の戦いで共闘してきた、かけがえのない親友であり、条件を満たしていた。
二人は自ら谷底へ落ちようとし、それを妨害し合う。
結果、ナターシャはクリントの手を振りほどき、谷底へ落ちていった。
「家族」「仲間」を渇望し続けた孤独な暗殺者は、大切な「家族」のために、その命を捧げた。
すべての戦いが終わったのち、ブルースはインフィニティストーンでナターシャを蘇らせようとしたが、成功しなかったと言っていた。
恐らく、「ナターシャの死」を代償に得たソウルストーンを用いて「ナターシャの命」を得ようとすること自体が矛盾するためだろう。
『ブラック・ウィドウ』
初の単独映画。
『シビル・ウォー』と『インフィニティ・ウォー』の間に起こった出来事が描かれる。
当初は2020年5月1日に日米同時公開予定であったが、コロナウイルス問題の影響で延期となり、最終的に2021年7月8日となった。
『ホワット・イフ...?』
原語版はレイク・ベル、日本語吹替は樋口あかりが担当。
第3話では、『アイアンマン2』におけるドーナツ屋でトニーにリアクター汚染を緩和させる注射をするシーンにおいて、なぜかトニーが死亡し、彼に対する殺人容疑でブロック・ラムロウ率いるストライクチームに拘束されてしまう。が、護送中に逃亡し、『インクレディブル・ハルク』におけるブルース・バナーとベティ・ロスが身を隠している大学に訪れ、彼らと出会う。ブルースがハルクとなり、しかも爆死してしまうという異常事態を経て、SHIELDのデータベースに「2年前に死亡した女性」からのアクセスがあったことを発見するも、謎の敵に殺されてしまう。彼女が死の間際に残した「すべては『希望』のため」という言葉が、ニック・フューリーが事態を解決する手掛かりとなった。
余談
ちなみに女性ならば文法的に「ナターシャ・ロマノワ」が正しいと思われるが、彼女の場合は「ロマノフ王朝の末裔」であることが売りのひとつなので、男名をそのまま用いているのだろう。
(なお、日本では別作品の登場人物の名前に使われてしまっている。上リンク先参照のこと)
関連イラスト
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S.H.I.E.L.D.
アベンジ夫婦
ブラックウィドウ / 蜘蛛
女スパイ
ナターシャ
(類似品にご注意ください)
アターシャ / スターシャ / ナスターシャ