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解説編集

MARVELコミックのキャラクター「ハルク」を主人公にした実写映画。

MCUとしては2作目(日本では第1作『アイアンマン』に先んじて公開された)。

ハルク単独映画としては2作目だが、過去作品とはつながりのないリブート作品。


コミックのハルクはガンマ線の被爆によって超人化した設定になっているが、本作ではキャプテン・アメリカが投与された超人血清の再現実験によって超人化した設定になっている。

感情が高ぶると本能のままに暴れる「ハルク」になってしまった主人公ブルース・バナーの逃亡劇と、もう1人のハルクともいうべきアボミネーションとの戦いが描かれる。


主演はエドワート・ノートン、日本語吹き替えは当時人気俳優だった水嶋ヒロが演じた(ハルクは乃村健次が担当)。

しかしノートンは本作限りで降板したため、水嶋・乃村も交代となり、『アベンジャーズ』以降はマーク・ラファロ / 宮内敦士が演じている。


ストーリー編集

サンダーボルト・ロス将軍のもと、科学者のブルース・バナーは、将軍の娘であり自分の恋人のベティ・ロスとともに、超人血清の再現実験を行う。自ら被検体となったブルースだが、結成を投与された彼は、緑色の巨人「ハルク」となり、理性を失って暴走。軍から追われる身となり、アメリカから国外へ逃亡した。


ブラジル・リオデジャネイロで武道家から感情を制御するすべを学びながら、工員として生活しつつ、ネットで「ミスター・ブルー」と名乗る科学者とともにハルク化を治療する方策を探すブルースであったが、あるとき工場で作っているジュースの中に自分の血が混ざってしまう。それを飲んだアメリカの老人に異常が起こったことから、ロス将軍はブルースの居場所を知り、エミル・ブロンスキー率いる精鋭部隊を向かわせる…


キャラクター編集



  • レナード・サムソン

ブルース失踪後にベティが交際を始めた心理学者。


  • キャスリーン・スパー

ロス将軍の副官。


  • ジョー・グレラー

ロス将軍の同僚。


  • "computer nerd"「パソコンオタク」

ブルースに研究室のパソコンを貸した大学生。

名前はクレジットの表記で、ノベライズでは「アマデウス・チョ」と書かれていたがさすがに却下されたらしく、『スパイダーマン:ホームカミング』でピーター・パーカーたちの通う高校の先生として再登場した際に「ロジャー・ハリントン」と設定された。




評価編集

全世界興行収入は263,427,551ドル。

これは長らくMCU史上最低とされていたが、2023年公開の『マーベルズ』の世界興収が約2億500万ドルとなったため、歴代ワーストから脱することとなった。


余談編集

権利関係編集

ハルクの単独映画製作権がMCUを製作するマーベル・スタジオ(現・ディズニー傘下)ではなくユニバーサル・ピクチャーズにあっため、今日までハルクの単独作品は本作を最後に製作されていなかった。

また、ブルース・バナー以外のキャラクターはMCUと関わりがなかったが、

がそれぞれ登場し、キャプテン・アメリカの映画第4弾『ブレイブ・ニュー・ワールド』にも17年振りにサミュエルやベティが登場予定。

現在は単独映画化制作権がマーベル・スタジオに返還された為、今後制作される予定はあるかもしれない。


同じ理由で、マーベルの親会社であるディズニーの映像配信サービス「ディズニープラス」では配信されていなかったが、2022年6月より配信が開始した。(パラマウント制作の『アイアンマン』、ソニー制作の実写版スパイダーマン、Netflix制作のドラマ『ザ・ディフェンダーズ』も同月より配信)


関連タグ編集

MCU


※日本では本作が先に公開。

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