アイアンマン(映画)
あいあんまん
装着せよ、強き自分
2008年4月14日全豪公開、5月2日全米公開、9月27日日本公開。
MARVELのスーパーヒーロー「アイアンマン」を主役としたシリーズ第1作にして、マーベルコミックを原作とした実写映画作品群「マーベル・シネマティック・ユニバース」の第1作でもある。
当時、先行して映画化されていたスパイダーマンなどと比べて無名のヒーローだったことに加え、度重なる薬物騒動でマイナスイメージがついていたロバート・ダウニー・Jr.が主演ということで前評判は芳しくなかったが、公開後はそれをひっくり返し、批評・興行収入の両方で成功を収めた。
多くのMCU作品が公開された現在でも、一番のお気に入りに挙げるファンは少なくない。
ダウニー・Jrにとって、アイアンマン/トニー・スタークが彼の代名詞になった作品でもある。
また、ラストにはニック・フューリーが登場。彼の口から「アベンジャーズ」についての計画が明かされたことで、ファンはこの映画がアイアンマンの物語だけでなく、より大きな物語を始めるためのものだったことを悟った。
先にも述べた通り、本作はMCU第1作でもあるが、日本では第2作『インクレディブル・ハルク』が先に公開されるという逆転現象が起こっている。
2008年当時は日本ではX-MENやスパイダーマンの方が知名度が高く、アイアンマンはかなりマイナーなキャラクターであり一部のギークが知る程度の存在だったのだが、この映画の大ヒットとMCUの成功に伴って一気に知名度が上がり、一躍アメコミヒーローのスターダムにのし上がり、今では知らない人はいないアメコミヒーローになっている。
続編となる第2作『アイアンマン2』が2010年5月7日、第3作(最終作)『アイアンマン3』が2013年5月3日に公開された。
またコミックでも登場する、アイアンマンの後継者であるアイアンハートを主役としたドラマシリーズが2023年秋に配信予定。
スターク・インダストリーズの社長であるトニー・スタークは、自身が開発した兵器のプレゼンテーションの為に、アフガニスタンにいるアメリカ空軍を訪問する。その帰路の途中で、テロリスト組織「テン・リングス」がトニーを襲撃。爆風の中、意識が薄れるトニーが見たのは、テロリストが撃ったミサイルに刻まれた自分の会社のロゴマークだった……
トニーが目を覚ますと、現地のゲリラの本拠地である洞窟に拉致されており、胸には車載用バッテリーに繋がった電磁石が取り付けられていた。爆発の際、飛び散ったミサイルの破片がトニーの心臓周辺に突き刺さり、電磁石で破片を引き留めておかなければ、1週間で命を落とすという状態にトニーは陥っていた。
トニーは解放の条件である、ミサイルの開発に仕方なく取り組む傍ら、同じく捕虜となったインセン博士と共に、エネルギーを生み出す熱プラズマ反応炉であり、自身の生命維持を可能にする「アーク・リアクター」の小型版、そしてそれに接続するパワードスーツであるマーク1を、ゲリラの目を欺きながら開発する。
自らの命を賭したインセン博士のおかげもあって、マーク1でトニーは脱出に成功する。その後、マーク1が壊れてアフガニスタン辺境の砂漠に墜落したトニーは、米軍の捜索隊に保護されてアメリカに帰還した。
自社製品がゲリラの手に渡り、それが人の命を目の前で奪った場面を目の当たりにしたトニーは、記者会見で軍需産業からの撤退を宣言する一方、犯罪者やテロリストと戦うために私費を投じて新たなアーマーの開発に着手。試作品であるマーク2を経て、マーク3を完成させたトニーは、正体を明かさず1人で犯罪者やテロリストとの戦いを始める。
一方で、会社の重役であるオバディア・ステインは暗躍を始め……
- トニー・スターク / アイアンマン
- ジェームズ・“ローディ”・ローズ
- オバディア・“オビー”・ステイン/アイアンモンガー
- ヴァージニア・“ペッパー”・ポッツ
- クリスティン・エヴァーハート
- ホー・インセン
- ラザ・ハミドゥミ・アル=ワザール
- フィル・コールソン
- ガブリエル
- アブ・バカール
- ハロルド・“ハッピー”・ホーガン
- アレン
- スタン・リー
- ニック・フューリー