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概要(原作コミック)

ペッパー・ポッツとは、MARVEL原作のコミックである「アイアンマン」に登場するキャラクター。トニー・スタークの親友であり、専属秘書でもある。

赤毛と顔に残るそばかすがトレードマーク。本名はヴァージニアだがそばかす胡椒に見立て、トニーが「ペッパー・ポッツ(コショウ瓶)」と言うあだ名をつけた。

彼が会社を留守にしている時に経営を取り仕切っており、高い知能に美貌を兼ね備えている。一度ハッピー・ホーガンと結婚したものの、後に離婚している。

最近では、女性型アイアンマン・アーマーである「レスキュー」を装着するようになっている。

昔からずっとトニー・スターク恋愛感情を抱いているが……

映画(MCU)版

演:グウィネス・パルトロウ

吹替:岡廣恵(~『インフィニティ・ウォー』)、小林さやか(『エンドゲーム』~)

同じくやり手の美人秘書として第1作『アイアンマン』から活躍。

また『アベンジャーズ』シリーズや『スパイダーマン:ホームカミング』に登場している。

コミックで「レスキュー」を装着するようになったのを反映してか、『アイアンマン3』では彼女がスーツを着用して女性を助け出す場面がある。また同作ラストでの彼女の行動は、トニーや視聴者の度肝を抜くようなある種凄まじいものであった

日本語吹替は長らく岡が務めていたが、2019年2月に病気休業を発表し、以降は小林が演じている。

アイアンマン

メインヒロインとして登場。

奔放なトニーのふるまいに頭を抱えつつ、アフガニスタンから帰還した彼が始めたヒーロー活動を支える。

トニーがアフガニスタンで作った試作品の小型アークリアクターを、彼から捨てるよう言われたものの、「PROOF THAT TONY STARK HAS A HEART(トニー・スタークにもハートはある)」と添えたオブジェにして彼に贈ったが、それが結果として、終盤で彼を救った。

アイアンマン2

本格的に「アイアンマン」として活動し始めた彼からスターク社の社長に任命され、突然の辞令に混乱しながらも、兵器開発をやめて混迷しつつあった会社の舵を取る。

秘書としてナタリー・ラッシュマンという女性を雇うが、彼女の正体は、S.H.I.E.L.D.の命令でトニーを監視するために会社に潜伏していたナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウだった。

ラストでトニーのヒーロー活動に巻き込まれてあわや命を落としかけたため、「もうたくさん!」と社長を辞そうとしたが、トニーに引き留められて、続けることになる。

アベンジャーズ

本格的にエネルギー事業に乗り出したスターク社を、トニーとともに切り盛りしており、スターク・タワーの点灯を二人で祝うも、自分の功績をトニーに軽視されて目を吊り上げる。

その後、『1』で知り合ったフィル・コールソンがS.H.I.E.L.D.からの呼び出しを伝えに来たため、トニーを送り出す。その際、コールソンを「フィル」とファーストネームで呼んだため、トニーから焼きもちを焼かれた。

アイアンマン3

これまで以上に物語に関わるようになる。

トニーとは寝室を共にするほど親密になるが、同時に、『アベンジャーズ』の戦いを経てスーツ依存症になった彼を心配してもいる。

かつての仕事仲間でもあったアルドリッチ・キリアンがスターク社に訪れて売り込みを受けるが断る。しかしキリアンは、世間を騒がせているテロ集団「テン・リングス」の黒幕だった。

テン・リングスを挑発したトニーとともに、戦闘ヘリによる爆撃を受け、自身はアイアンマン・スーツを着せられて無事だったが、トニーは行方不明になってしまう。

その後、キリアンの部下によってさらわれ、エクストリミスという改造人間になってしまう薬を投与される。

ラストバトルではトニーに対する人質にされてしまい、不慮の事態により高所より落下。死んだと思われていたが、エクストリミス化によって身体が強化されて一命をとりとめており、その膂力とアイアンマンスーツのリパルサーでキリアンを倒した。

戦いの後、エクストリミスから元に戻る手術を施され、普通の人間に戻る。

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

登場はしないが、アベンジャーズ・タワーでのパーティーにて、ジェーン・フォスターを自慢するソーに対し、トニーが「ペッパーは素晴らしい」と張り合った。

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

なんとトニーとの仲が冷え込み、距離を取っていることが示唆された。

『エイジ・オブ・ウルトロン』の時点では特に変化は無かったようなので、おそらく『3』でトニーが結んだ約束が結果的に守られず、その後もアイアンマンとして活動することが多かったからだと思われるが……

スパイダーマン:ホームカミング

ラストで久々に登場。

ピーター・パーカー / スパイダーマンのアベンジャーズ加入を発表するための記者会見を準備していたが、ピーター本人が断ったので、トニー共々、時間稼ぎをすることになった。

この時までにはトニーとヨリを戻したらしく、仲睦まじい様子を見せていた。

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

冒頭にて、トニーと晴れて結婚したことが語られた。

しかし、サノスの手下がインフィニティ・ストーンを狙って地球に迫りつつあることをドクター・ストレンジに告げられ、そこでトニーと別れる。

そしてトニーは戦いの流れで宇宙へ行ってしまい、彼との十数秒の通信が、最後の出番となる。

アベンジャーズ/エンドゲーム

サノスとの戦いに敗北し、数週間の宇宙漂流ですっかりやつれてしまったトニーを、アベンジャーズ基地で迎える。

そして5年後、戦いから離れたトニーとともにニューヨーク郊外のロッジハウスに住んでおり、彼との間にモーガンという一人娘を儲けていた(『インフィニティ・ウォー』冒頭で話していた通り、名前はペッパーの叔父からつけたようだ)。

その後、スティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカたちが提唱した「タイム泥棒作戦」で消えた人々を取り戻す可能性を見つけたトニーに対し、作戦に加わるよう促す。

終盤、過去からタイムスリップしてきたサノス軍の前に敗北しかけたアベンジャーズのもとに、復活した他のヒーローたちとともに参戦。

その体には、トニーが秘密に開発していたペッパー専用アーマー「レスキュー」が装着されていた。

夫婦そろってリパルサービームを放ったり、女性ヒーローとともにピーター・パーカー / スパイダーマンをサポートするなど奮闘する。

そして最後、命を賭してサノス軍を消し去ったトニーの一番近くに寄り添い、「もう安心して」と声をかけ、その命の灯が消えるのを看取った。

トニーの葬儀では、『1』でトニーに贈ったアークリアクターのオブジェを川へ流し、その死を悼んだ。

ホワット・イフ...?

原語版:ベス・ホイト

MCUのIFの世界を描いたアニメシリーズには、第6話に登場。

『アイアンマン』と同じくトニーの秘書だが、正史と異なり、キルモンガーがスターク社の副社長兼警備部長に就任し、悪事のためにトニーを謀殺。

ペッパーは最初からキルモンガーが怪しいと思っていたが、決定的な証拠をつかめず、トニーを失ってしまったうえ、キルモンガーの策略に乗せられたアメリカ軍によりスターク社を接収されてしまう。

まんまとワカンダの中枢にもぐりこんだペッパーは悔しがることしかできなかったが、同じくキルモンガーを怪しむ王女シュリが彼女に協力を申し出るところでストーリーは終わる。

余談

MCUでペッパーを演じたパルトローは、『エンドゲーム』でトニー役を卒業したロバート・ダウニー・Jr.同様、ペッパー役からの卒業を表明しており、今後MCUの実写作品でペッパーが登場することはないと思われる。

その一方で1日から2日で撮影が終わる程度の出演なら出ても良いらしく、また俳優のハリー・スタイルズがMCUに出演するなら共演したいとも述べており、ペッパーがMCUに帰って来る可能性はまだあるかもしれない。

『インフィニティ・ウォー』までのMCUでの日本語吹替を担当した岡は、サム・ライミ版『スパイダーマン』シリーズのMJや、映画版『デアデビル』のエレクトラなど、マーベル原作映画のヒロインを演じてきた。

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