アルドリッチ・キリアン
あるどりっちきりあん
フューチャーファーム・コーポレーションに所属する科学者で、自社の製作したエクストリミスという薬品をテロリストたちに横流しし、アイアンマンと戦わせることによって、薬の効力を示し、軍から資金を得ようと目論んでいた。
表向きはまともな人間としてA.I.M.を運営しているが、裏ではエクストリミス技術を代表とする非合法な技術を使い、西側諸国最高権力者とテロリストを手中に収め、戦争を誘発し、軍事産業で世界を支配しようとしている。
更に、トレヴァー・スラッタリーという役者を使い、『マンダリン率いるテロ組織「テン・リングス」』を作り上げ、各地でエクストリミスによる自爆テロを行っていた。
テン・リングスは、『アイアンマン』でスターク社副社長オバディア・ステインと結託し、トニーを拉致した組織である。
自身もエクストリミスで超人化しており、灼熱化した体で鉄骨やアイアンマンのスーツすら容易に焼き切ることができる他、手足が切断されてもすぐさま再生する超回復能力を有している。
経歴
1999年の大晦日にトニー・スタークに営業をかけたが、酔っ払っていた彼に「後で屋上で会おう」と言われ、素直に従い、すっぽかされた。
そのことから深く絶望し、トニーと世界を憎むようになった。
なお、99年のときは如何にも陰キャな科学オタクといった風貌だが、2013年にスターク社を訪れたときはすっかり垢抜けていた。
また、ペッパー・ポッツとは昔、仕事仲間として付き合いがあり、彼女に対して感情を持っている。
大統領の座を狙うロドリゲス副大統領(孫娘が下肢欠損しており、治療のためにエクストリミス技術を欲していたとも思われる)と結託し、マシュー・エリス大統領を拉致。
ジェームズ・ローズから奪ったアイアン・パトリオットをエリスに装着させ、フロリダ埠頭のクレーン工場に吊るし、公開処刑を行なおうとする。
またテン・リングスにトニーの自宅を破壊させた後、自分の部下であるマヤをかくまっていたペッパーを拉致し、無理やりエクストリミス化させ、エリスのいる工場の一室に幽閉する。
トニーにすべてを話し、ペッパーを人質としたうえで彼へ協力を申し出るが、断られたため交戦。更にペッパーはエクストリミス化の影響で超高熱を発してしまったため、金属製の床が溶け落ち、高所から墜落してしまった。
ペッパーの仇を取るため、「ホーム・パーティー・プロトコル」で自立稼働するアイアンマンスーツの数々を武器に戦うトニーに対し、エクストリミスの能力で立ち向かう。
最後はすべてのスーツを破壊し、「私がマンダリン(支配者)だ!」と勝ち誇りながらトニーを殺そうとするが、エクストリミス化のおかげで無事だったペッパーに鉄骨で殴られ、爆弾を投げつけられ爆死。因果応報の末路を辿った。
尚、騙っていた「テン・リングス」についてどこまで把握していたかは不明だが、逮捕後のトレヴァーの身に起きた事から察するに、本物からは「喧嘩を売られた」と受け取られていたらしく、仮にトニーを倒せていたとしても、その後に本物のテン・リングスと他のアベンジャーズのメンバー達の両方を敵に回す羽目になっていたのは間違い無く、トニーとの勝敗に関係なく既に詰んでいたのでは…?と言われることも。