曖昧さ回避
- 『アイアンマン』のヴィランの一人。
- 『太陽戦隊サンバルカン』に登場する機械帝国ブラックマグマの怪人・機械生命体モンガーの一体。→アイアンモンガー(サンバルカン)
1の概要
演:ジェフ・ブリッジス(劇場版)
トニー・スタークの父ハワード・スタークの友人であり、ライバルだったオバディア・ステインが、トニーから一度はスターク・インダストリーズを掌握したものの、奪還されることを危惧してアイアンマンの技術を盗んでかねてから製作していた大型パワードスーツを装着してヴィランとなった姿。
アイアンマンのスーツMARK-Iがベースのため、新型のアイアンマンのスーツよりも大型だが、互角レベルの戦いを演じることができるほど。
オバディア自身はスーツの運用に関してはド素人であるため、外部から遠隔操作による補助を行う機能をつけることで補っている。
が、同時にこれが弱点でもある。
MCU版
実写版『アイアンマン』にてメインヴィランとして登場。
アイアンマンMark.1より大柄な図体と、それに伴う高い馬力に加え、右腕にガトリングガン、左腕にロケットランチャーと火力面に充実している。
鈍重な見た目とは裏腹に飛行能力も完備。
しかし、一定高度まで上昇すると凍結して機能不全に陥る弱点を抱えている。
劇中終盤にて登場し、テン・リングスから提供された雛形となるMark.1を元にスーツを既に組み上げていたところに、オバディアがトニーから盗み出したアークリアクターを組み込むことで完成した。
事件の真相を探りに来たペッパーとS.H.I.E.L.D構成員数名を蹴散らし、(旧式リアクターでの使用を強いられたこともあり)トニーを圧倒的性能差で圧倒する。
しかし、ペッパーが起動した大型アークリアクターの暴走に巻き込まれ気絶、転落してリアクター共々爆発四散した。
トニーの決死の覚悟の前に、オバディアの野望は潰えたのだった。
また、胸部装甲を開いてオバディアが顔を見せるシーンがあるが、着るには大きすぎ、乗るには小さすぎるサイズであったため、どうやってスーツを装備しているのか逆に不明瞭になってしまった。
原作版
※画像左。
1985年「IRON MAN」♯200に初登場。
(着用者のオバディア・ステインの初登場は、1982年「IRON MAN」♯163)。
原作もまた、オバディア・ステインが装着者。こちらはステイン・インターナショナルの社長。武器・兵器を製造・販売し、独裁者たちに売り出して莫大な富を得ていた。
様々な企業と提携して権力拡大を狙っていたオバディアだったが、トニー・スタークのみがそれを拒否。そのため、ボディガードに襲わせたり、色仕掛けや営業妨害などを繰り返し、トニーを疲弊させ、彼をアルコール中毒にさせてしまう。
そしてスターク・インダストリー社を、シールドも味方につけて買収し、乗っ取ってしまう。
だが、アル中を克服してトニーは復活。さらに、新型アーマーを開発し、アイアンマンとしても復活する。
その事を知ったオバディアは、トニーの親しい人間を人質にして誘き出し、対決する。
アーマーとしては、元はトニーがスターク・インダストリー社に残していた、アイアンマンアーマーがベース。オバティアは自社の優秀なエンジニアたちと、数百万ドルの資産を投じ、「アイアンモンガー」と呼ばれるオムニアム・スーツを開発した。
最大50tの重量を持ち上げられるパワーの他
:レーザーユニビーム
:リパルサー・レイ
:ミニロータリーキャノン
:赤外線誘導式ミサイル
といった、アイアンマンアーマーとほぼ同等の武装を内蔵している。
当初はアイアンマンアーマーを凌駕すると思われていたが、トニーがこの時に着用したのは、新型アーマー・マークⅧ「シルバーセンチュリオン」で、それまでのアーマーよりもパワーアップしていた。
全ての攻撃を跳ね返され、オバディアは敗北。彼は最後にトニーの目前で、アイアンモンガーのリパルサーを自身の頭部に向けて放ち、自殺した。
トニーはこの後で会社を取り戻し、スターク・エンタープライズ社として新たなスタートを切る。
オバディアの死後、アイアンモンガー・アーマーは米国政府に徴用。ルイス・ヘイワース将軍の部下が装着し、U.S.エージェントの戦闘テストに用いられたりした。
他にも、実業家サイモン・スティールにより、新たなアイアンモンガー・アーマーが作られ、冒険家ドミニク・フォーチュンと戦っていたりする。
また、オバディアの死後には、彼の息子であるジーク・ステインが登場する。彼は己の身体をサイボーグ化しており、アップグレードとパワーアップを行っては、たびたび父の仇を撃つべく、トニーに挑戦している。