概要
原作設定
ステイン・インターナショナルの社長。
作中ではライバル企業であるスターク・インダストリーズを、トニー・スタークを追い詰めてアル中にさせた後に買収し、乗っ取ってしまった。
後に、アル中を克服したトニーとアイアンマンと対決。
しかしトニーが、かつて社内に残していた外骨格アーマーをベースに、パワードスーツ・アイアンモンガーを金に飽かして開発。それを身に纏ってトニー・スターク=アイアンマンと対決した。
幼少期は、極貧環境で生まれ育ち、幼くして母親を亡くしている。
父親はギャンブル依存症であり、ロシアンルーレットで自らの頭を銃で撃ち抜き死亡。それを目前で見ていたオバディアは、ストレスで髪の毛が抜け落ち禿頭になってしまった。それを学校でからかわれ、いじめに遭う。
が、そんな中でチェスに熱中。学校のチェス大会に参加するまでになる。
しかし、強敵の集中力を削ぐため、その愛犬を殺すような、残虐な一面を見せるように。
やがて彼は成長し、武器製造者の道に進む。競争本能と持ち前の冷酷さにより、次第に成功。さらに、独裁者向けに武器を作り販売。自らの会社、ステイン・インターナショナルは急成長し、その武器は世界に混乱と破壊をもたらすように。
アイアンモンガーアーマーでトニーと対決するも、トニーの新型アーマーの前に敗北。最後にアイアンモンガーのリパルサーで、自分の父親と同じように、トニーの目前で自殺する。
しかし、彼には息子がいた。息子のジーク・ステインは、己の身体をサイボーグ化しており、父の仇とトニーに挑戦するようになる。
MCU版
演:ジェフ・ブリッジス / 日本語吹替:土師孝也(劇場版・ソフト版)、壤晴彦(日曜洋画劇場)
実写映画『アイアンマン』の1作目で登場。
こちらはスターク・インダストリーズの副社長であり、社長のハワード・スタークの友人という設定になっている。
ハワード亡き後はCEOを務めていたが、ハワードの息子トニーが2代目社長になった後は副社長に戻っている。
実はスターク親子に対しては長年嫉妬心を抱いており、劇中では社長の座を奪うためにテロ組織テン・リングスと結託してトニーの暗殺を目論んだり、社内の兵器を密かにテロ組織に横流ししたりする等、メインヴィランとして暗躍していた。
トニーの暗殺は失敗に終わったものの、その過程で誕生したアイアンマンや小型アーク・リアクターの技術の奪取を画策、中盤では用済みとなったテン・リングスを皆殺しにしていた。
終盤ではペッパー・ポッツが自身の計画に感づいたことを受け、原作と同様にアイアンマンをコピーして作ったアイアンモンガーに搭乗。
ペッパーを口封じで始末しようとしたが、駆けつけたトニーとの応戦の末、トニーの指示でペッパーがオーバーロードさせた試作の大型アーク・リアクターのエネルギー波を浴びたことで気絶(直前にトニーに回線を引きちぎられたことでディスプレイごしでの視界が遮断されてしまい、アーマーから顔を出していたことも仇になった)、そのままアイアンモンガー共々リアクターに転落し、爆発に巻き込まれて死亡した。
その後、休暇中に起きた飛行機事故による事故死として処理された。
ちなみに未公開シーンでは死に際に「我々は世界にとてつもない贈り物をした」と口にしていたが、その不吉な言葉がステインの死後に最も最悪な形で現実のものとなってしまう…。
ホワット・イフ...?
MCUのIFの世界を描いたアニメシリーズでは、第6話に登場。
なお、原語版ではキッフ・バンデンホイベルが演じている(日本語吹替は土師のまま)。
『アイアンマン』同様、テン・リングスと結託してトニーをアフガニスタンで謀殺しようとするが、キルモンガーの活躍によって失敗。
しかも生還したトニーの記者会見の場で、企みを裏付けるいくつもの証拠をキルモンガーに提示されてしまったことで、あえなく逮捕となった。
映画と違って死ななかったのは、せめてもの救いだろうか。
余談
MCU版で小型アーク・リアクターの複製に難儀するシーンではトニーと比較する形で部下を叱責していたが、その部下がのちにある人物と手を組んでいた。
関連タグ
ダークサイド:中の人(日本語吹替)&アメコミ映画のヴィラン繋がり。
福添准:MCU版ステインと同じく社長ヒーローを補佐する副社長。ただし、こちらは当初こそ社長の座を狙う野心家であったものの、根は良心的な人物で最終的に社長の味方となっていた。