プロフィール
本名 | アンソニー・エドワード・スターク(Anthony Edward Stark) |
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通称 | トニー・スターク |
種族/人種 | 人間/アメリカ人 |
職業 | 世界的な軍需産業での大企業であったスターク・インダストリーの社長 |
能力 | 天才的な知能:創意工夫をする能力 |
技能 | 白兵戦闘の技術 |
概要
20歳で社長に就任した後、自身の天才的頭脳を使って数々の新技術を次々に開発し、一躍時の人となった。しかしながら、ベトナム戦争(映画(MCU)版ではアフガニスタンに変更されている)を視察に来た際、現地のゲリラに捕らえられてしまい、脱出の為にアーマーを製作。
この一連の出来事の中で、自身が開発した兵器がどのように使われているかについての現状を思い知り、兵器開発から退くことを決意。そして、自分自身はテロと闘うヒーローとして、「アイアンマン」となるに至る。
ヒーローチーム「アベンジャーズ」の創設メンバーの一人であり、ソー、キャプテン・アメリカとともに「ビッグ3」と呼ばれる。
また、プロフェッサーXやドクター・ストレンジといった各分野の頂点たるヒーローたちによる秘密結社「イルミナティ」に、アベンジャーズ代表として参画している。
パワードアーマー(アイアンスーツ)
アイアンマンの最大の特徴である、トニー・スタークが装着する、様々な機能を搭載したアーマースーツ。
多くの種類が存在するため、詳細は個別記事を参照。
映画(MCU)版
演者・キャラクター
日本語吹替:藤原啓治(劇場版・ソフト版『アイアンマン』~『エンドゲーム』)池田秀一(日曜洋画劇場版『アイアンマン』~『同2』) 、桐本拓哉(機内上映版『アイアンマン』) 、森川智之(『ホワット・イフ…?』)
専らの話し相手は、自らが設計した人工知能のJ.A.R.V.I.S.。
また、ダミー(Dum-E、字幕での表記である「不器用」、及び吹き替えでの「ぶきっちょ」は同じ発音の「Dummy」の意味に由来している)と名づけたアームロボには愛着があるようで、文句を言いながらもずっと側に置いている。またダミーの他にユー(U、こちらは「You」に由来している)というアームロボがいる。
どうしようもない女好きだが、秘書であるペッパー・ポッツ嬢にはたいへん一途な純愛を寄せている。
『1』でのオリジンで強い責任感が芽生えるものの、責任感とその手にもつ多くのものゆえ厄介な問題に頭を悩ませることが多い。
特に『アベンジャーズ』でのチタウリとの戦いは酷く尾を引き、『アイアンマン3』でのスーツ依存症に繋がる。
『エイジ・オブ・ウルトロン』においてワンダに見せられた悪夢が元で、自分が果たすべき役割を遂行せずに仲間たちを失うことを非常に恐れるようになり、フューリーに「本当に恐ろしいのは自分が死ぬことではなく、遺されること」と語っている。 その「地球と仲間を守る」という思いに焦りが生じ、仲間にも内緒でロキの杖セプターの研究を行い、結果的にウルトロンが生まれるきっかけに関わることとなった。
『シビル・ウォー』ではアベンジャーズを失わないために政府や世論、仲間達の板ばさみになりながら奔走する一方で、第三者の介入やキャプテン・アメリカの暴走などを要因として次々と仲間たちが離れていく。 事件の真相を知ってからはキャプテン・アメリカと和解するものの、その結末は……。
大富豪だがドーナツ(『アイアンマン2』ではしょっちゅう食べていた)、ピザ、ハンバーガー(『アイアンマン』でアフガニスタンから帰国したとき、チーズバーガーを真っ先に食べた)、ツナサンドといったファストフードが大好物。
また、原作同様に酒も好んでいる様子。アイアンマン一作目の冒頭部では、アフガニスタンに向かう専用ジェット内でローディとともに「日本酒の熱燗」を飲んでいた。
テーマ曲はAC/DCの「Back in Black」、ブラック・サバスの「Iron Man」。また、『アベンジャーズ』ではブラック・サバスのTシャツを着用している。
なお、トニーに扮するRDJことロバート・ダウニー・Jr.のはまり役ぶりも有名で、
「アイアンマンは映画なんかじゃない!あれはRDJのドキュメンタリーだ!」
と熱心に主張するファンも海外にはいるぐらいであり、現在は「トニー=RDJ」のイメージが世界中で定着しているため、pixivでも「トニーといえばRDJだよね」のイメージで描かれているファンアートが圧倒的に多い。
ちなみに、上述のTシャツなど、作中でトニーが着ている普段着はRDJの私服である。そして、RDJ本人も、世間から求められているイメージそのまんまの仕事を近年よくこなしている。
シネマティック・ユニバースの第1作目の主人公を務め、以降シリーズでは度々登場するため、作中・現実世界問わず、名実ともにMCUの顔であり、フェイズ1~3までの作品群『インフィニティ・サーガ』の主人公と言える存在である。
- 『1』(2008年)の日本公開時のキャッチコピーは「装着せよ、強き自分」であった。
- 『2』(2010年)のキャッチコピーは、「ヒーローになった男、トニー・スターク。次なる試練。」であった。
- 『3』(2013年)のキャッチコピーは、「さらば――アイアンマン。」であった。
- 『アベンジャーズ』の日本公開時のキャッチコピーは、「ありえないほど《天才》」であった。
アイアンマン
アメリカをはじめとする欧米各国に兵器を売っており、武器商人と揶揄されても、自分の武器が正しく使われ、平和をもたらしていると豪語する。
だが自身を拉致したテン・リングスがスターク社の兵器を保有していることを知り、自分が殺りくに加担していたことに気づき、監禁されていた間に開発した小型アークリアクターと、それを動力源とするパワードスーツ「アイアンマン」を用いて秘密裏にヒーロー活動を始める。
その後、誘拐が、会社の実権を狙う役員オバティア・ステインの策略によるものと発覚し、彼と対決。
その戦いが世間に知れることとなり、マスコミに質問され、「私がアイアンマンだ」と宣言する。
この言葉が、更に大きな戦いへとつながるきっかけとなる。
アイアンマン2
リアクターの影響で体が蝕まれており、自分の命が残り少ないとして、自身の功績を自慢するための「スターク・エキスポ」を開催したり、セレブを招いて滅茶苦茶な豪遊を繰り返し、果てはスターク社の社長の座を無理やりペッパーに譲ってしまう。
だが、父ハワードからのメッセージ、ウィップラッシュとの対決を通じて、ちゃんとしたヒーローとしてやり直すことを決意する。(体の不調は、S.H.I.E.L.D.から提供された薬で、とりあえずは何とかなった)
前作の最後でニック・フューリーからアベンジャーズに誘われていたが、本作での行いから「不適格」とされてしまう。
アベンジャーズ
アベンジャーズ不合格となってからもソロのヒーローかつ実業家として活動しており、元は新エネルギーとして開発されたアーク・リアクターの実用化に成功、ニューヨークのスターク・タワーを完成させる。
そんなトニーの下に、四次元キューブをロキに奪われたS.H.I.E.L.D.が接触、ガンマ線の専門家であるブルース・バナーとともにキューブ探索を依頼される。
S.H.I.E.L.D.の飛行空母ヘリキャリアではスティーブ・ロジャースと初対面。父ハワードの戦友でもあったスティーブとは、性格の面でそりが合わず、事あるごとに衝突する。
だが、S.H.I.E.L.D.のエージェント・フィル・コールソンがロキに殺害されたことをきっかけにスティーブと「ロキを倒す」という意見が合致。ロキ率いるチタウリ軍を迎え撃つべく、ブルース、ソー、ナターシャ、クリントとともにニューヨークに出撃した。
終盤、ニューヨークを犠牲にしてチタウリを倒すために世界安全保障委員会が発射させた核ミサイルを担ぎ、次元の向こうにあるチタウリ軍の本拠にぶち込むも、その衝撃によって気絶・地上へ墜落。スティーブらはトニーの死を考えたが、ただ気絶していただけであり、ブルース(ハルク)の咆哮を受けて蘇った。
戦闘終結後、半壊したスターク・タワーからは外壁に飾ったネオンの「ST」と「RK」がなくなり、「A」のみとなっていた。
アイアンマン3
『アベンジャーズ』で大いなる脅威を知ってしまった恐怖から、不眠症に加え、スーツを作り続ける「スーツ依存症」に陥る。そんな中、『1』で自分を拉致したテロ集団「テン・リングス」のせいで重傷を負い、組織を挑発したせいで自宅を木っ端微塵にされ、スーツもAIサポートもない中、自前の天才的頭脳だけを武器に状況を打破していく。
最後にはペッパーに「ヒーローをやめる」と告げ、すべてのスーツを破棄。胸のリアクターも、リアクターをつけていた理由である弾丸の破片も取り除き、ただの人間になるが…。
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
『3』でヒーロー引退宣言したものの、結局ヒーロー活動を続けており、基地や移動手段の提供、装備開発を担うなど、アベンジャーズを経済的な柱となっている。現地でメンバーをサポートする人型ドローン「アイアン・レギオン」や、ハルクが暴走したときの鎮圧用アーマー「ハルク・バスター」も開発した。
『アベンジャーズ』での一件から、宇宙から来たる脅威への恐怖に未だ苛まれており、加えてスカーレット・ウィッチから「サノスとの戦いの結果、アベンジャーズが全滅し、自分だけが生き残る」という悪夢を見せられ、アベンジャーズがいなくても(メンバーが平穏な人生を送っても)対抗できる手段を模索した結果、人工知能ウルトロンによる人工ヒーローを計画していた。そして序盤のヒドラとの戦いで奪取したロキの杖(セプター)を解析した結果、ウルトロン完成に目途が見え、それを実行に移すが、生まれたウルトロンは「有史以来戦争を続けてきた人類を滅ぼすことこそが平和実現の唯一の手段」と判断し、アベンジャーズを殲滅しようとする。
独断でウルトロンを開発したトニーに対し、特に「人助けを人任せにせず、自らの意思で戦う」と考えているスティーブは、真っ向に反発。後の二人のすれ違いの原因となる、方針の違いが描写された。
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
今までの戦いで経て、他者に管理されていない自分(ヒーロー)の行いがより多くの犠牲者を出したという自責の念もあり、今回の映画のキーであるソコヴィア協定に賛成。 協定の是非を巡ってスティーブと対立することになってしまう。
加えて、スティーブの旧友であるバッキー・バーンズが国連のソコヴィア協定調印式で爆破テロを起こしたため、彼を庇おうと行動したスティーブ達を阻止するためにブラック・ウィドウ、ブラックパンサー、スパイダーマン、ウォーマシン、ヴィジョンを率いるが、スティーブとバッキーを逃がしてしまった上、ウォーマシンが半身不随になってしまい、スティーブ派として投獄されたファルコン、スカーレット・ウィッチ、アントマン、ホークアイから恨まれる立場に。
だが、爆破テロの真犯人が、ソコヴィアの元軍人ヘルムート・ジモだと発覚。先にシベリアのヒドラ施設に侵入していたスティーブらと合流し、共にジモを捕まえようとする。
しかしそれこそがジモの狙いだった。ジモは、数十年前にトニーの両親を殺した犯人がバッキーだと暴露。しかもスティーブもその事実を知っていたと知り、トニーはバッキーを殺してでも捕まえようとする。激しい戦いの末、トニーは胸のリアクターを破壊されて行動不能になるも、父が作ったスティーブの盾だけは置いていけと言い、スティーブはそれに従ってバッキーとともに去った。
こうして、スティーブとの長い断絶のときが始まったのだった。
スパイダーマン:ホームカミング
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の時点で自作のスーツを渡していることから、ピーター・パーカーことスパイダーマンのメンター(指導者)的な存在として登場する。
しかしながら、ヒーローとして早く認められて、正式にアベンジャーズに加入したいピーターと、そのピーターに期待をかけながらも、まだ15歳の少年であることから、あまり危険な行為をせず、地に足をつけた生活を送ってほしいトニーとの間で、すれ違いが生まれてしまい、『シビル・ウォー』で彼に与えたスパイダースーツを没収してしまう。
が、ピーターが独力で、スタークタワーから輸送されることとなったアベンジャーズに関わる多数の武器を奪おうとしていたヴァルチャーを止めてくれたため、彼を再評価し、アベンジャーズに正式に迎え入れようとする。だがピーターはこれを辞退したため、用意していた記者会見をペッパーとの婚約発表会見にした。
なお、ヴァルチャーがチタウリ兵器の密売をするようになったのは、『アベンジャーズ』にて半壊したニューヨーク市の役所から瓦礫の撤去を依頼され、大枚をはたいて設備や人員を整えたのに、それを知らないトニーが「ダメージコントロール局」を設立し、ヴァルチャーから仕事を取り上げてしまったからである。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
主要登場人物として活躍。
彼の『アベンジャーズ』以降6年に渡る苦悩の原因であったサノスと直接対決を果たす。
アーマーはナノテクを導入したマーク50。
ペッパーとのランニングデート中、ドクター・ストレンジとブルース・バナー / ハルクからサノス襲来を教えられ、ストレンジの持っているタイムストーンを守るために奮闘。さらわれたストレンジを追って、途中で合流したピーターとともに敵の宇宙船に侵入し、サノスの本拠である衛星タイタンに向かう。道中では主導権争いでストレンジとそりが合わず、ずっといがみ合っていた。
タイタンに到着後、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々と出会い、その独特のペースに茫然自失となりかけるが、サノスに対抗するため何とかまとめ上げようとする。
そしてタイタンに戻ってきたサノスと対決。ヒーローたちの協力とアーマーの特性を駆使して戦うが、マンティスによる精神干渉が成功しかけたときに、ガモーラの死を告げられて動揺したスター・ロードが妨害したため失敗。インフィニティ・ストーンを4つ揃えたその力とタフネスに敗北し、アーマーで作ったナイフを逆に自身の腹部に突き刺される。
そして、タイムストーンをストレンジから奪い、タイタンを去って地球でマインドストーンを手にしたサノスによる指パッチンによって、ピーター、ストレンジ、スター・ロード、ドラックス、マンティスが目の前で消滅するのを、ただ見ていることしかできなかった。
サノス「トニー・スターク……貴様もまた知識に呪われた男」
トニー「呪いはお前だ」
アベンジャーズ/エンドゲーム
前作でサノスに敗北し、指パッチンを許してしまい、目の前でピーターを失ったことから、アベンジャーズから抜けたスティーブを激しく非難する。
その5年後、ペッパーとの間に長女モーガンを儲け、郊外のログハウスで穏やかに暮らしていた。時が心を癒し、スティーブへの怒りや失望は失われ、『シビル・ウォー』から続くわだかまりを解消することができた。そしてスティーブたちが提案した「タイム泥棒作戦」に参加し、2012年のニューヨークを経て1970年のキャンプ・リーハイにてスペース・ストーンを確保するとともに、在りし日の父ハワードと出会い、彼がこれから生まれるトニーに対して抱く想いを知る。
現代にて揃ったインフィニティ・ストーンを使って消えた人々を取り戻すことに成功するものの、過去のサノス軍が現代にタイムスリップしてしまったため、アベンジャーズや蘇ったヒーローと共に戦う。
そして…
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
登場はしないが、ピーター、そして社会に、その喪失が色濃く影響している。
ちなみにとあるシーンでは『アイアンマン』冒頭でも流れていた「Back in Black」が、ハッピーがセレクトするという形で挿入されるが、ピーターはLed Zeppelinの曲と勘違いしていた。
なお、今作のヴィランが今回の事件を起こしたのは、彼の開発したB.A.R.F.システム(『シビル・ウォー』冒頭でトニーが紹介していたもの)の方針を巡ってスターク社を解雇されたため。
彼の仲間も、皆トニーに恨みを持つ者たちである。
デッドプール&ウルヴァリン
やはり登場はしないが、TVAが生前の活躍(エイジ・オブ・ウルトロン)をデッドプール / ウェイド・ウィルソンに見せる形で登場している。
ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ
「パーティーの時間だ!」
CV:花輪英司
主要人物の1人でヒーロー側の主人公。性格は原作と同様だが、トレードマークの口ひげは顎のみと少なくなっている。
発表会の場では最後にディスクに封印された。しかし、スパイダーマンによって取り返され、アカツキ・アキラによってDスマッシュされることで、解放された。
フューチャー・アベンジャーズ
「できる男は本番に強いってな!」
CV:花輪英司
「ディスク・ウォーズ」と同様、アベンジャーズの主要人物を務める。今作では上唇のひげが復活。
武装もMCU寄りになってはいるが、今作のオリジナル武装として両腕部に内蔵された光剣リパルサー・ブレードが装備されている。切れ味は開発者であるトニーも「我ながらいい出来だ!」と惚れ惚れするほど。
「見た目はチャラいけど天才」とマコトが称するように、シーズン1ではマスターズ・オブ・イーヴルの黒幕である征服者カーンの力で6世紀に飛ばされても、当時の資材を用いて石炭駆動の装甲車を作ったり、時空要塞スローンの決戦でもそのシステムをハッキングするなど、科学者としての能力も発揮。その頭脳と不屈の精神はカーンも賞賛し敗北を認めた。
シーズン2ではアディと共に、インヒューマンズの王・ブラックボルトの音波攻撃をキャンセルするTA(トニー・アンド・アディ)システムを開発した。
アマルガム
DCコミックとマーベルのキャラを合体させる大規模クロスオーバー「アマルガム」では、アイアンマンは「グリーンランタン」と合体、
「アイアンランタン」として登場した。
トニー・スタークは、発明家でプレイボーイの富豪。しかしその正体は、宇宙の守護者であるアイアンランタン……と、当時のアイアンマンとグリーンランタンを混ぜている。
特にアイアンランタンのデザインは、グリーンランタンの特徴を見事に落とし込んだ、見事なものになっている。