曖昧さ回避
- 専門学校東京ビジュアルアーツ(Tokyo Visual Arts)
- テネシー川流域開発公社(Tennessee Valley Authority)
- テレビ愛知(Aichi Television Broadcasting Co.,Ltd.)
※参考:ウィキペディア
概要
正式名称は"Time Variance Authority"「時間変異取締局」。1986年の『Thor #372』で初登場。
はるか遠い未来で設立された、マルチバースを監視し時間的な干渉を最小限に抑えるための組織。
時間の流れの外にある「ヌル・タイムゾーン(Null-Time Zone)」に本拠地を置き、場合によっては危険すぎると判断したタイムラインを"剪定"することもある。
その管理領域は広く、あの征服者カーンの約2~3倍。
ただし影響力も含めて全体に行き届いているわけではないので、カーンを始めとした時間を悪用する勢力と縄張り争いを行っている。
メンバー
効率化を最優先し、管理職のほとんどは同一の遺伝子から製造されたクローンで構成されている(遊び心から、外見はMARVELの歴代ライターや編集者)。
- "在り続ける者"(He Who Remains)
創設者。
- タイム・キーパーズ(Time-Keepers)
"在り続ける者"に創られた、3人の管理者。
- クロノモニター(Chronomonitors)
1人1アースを監視する下級職員。量子技術によって作られた"顔の無い"人型アンドロイド。
- ミニットメン(Minutemen)
こちらも外見は機械だが、実際はアーマースーツを着た人間。
- メビウス・M・メビウス(Mobius Mobius Mobius)
- ミスター・テッセラクト(Mr. Tesseract)
- ミスター・ウロボロス(Mr. Orobourous)
- ミスター・パラドックス(Mr. Paradox)
USエージェントやクエーサーを生み出したマーク・グルーエンウォルドがモデルの中間管理職たち。
メビウスはTVAの法律に違反したファンタスティック・フォーを罰しようとした。
- ジャスティス・ピース(Justice Peace)
コミック上で初登場したエージェント。故郷【アース869371】を半壊させた寄生生物「ザニアック(Zaniac)」を追って未来から訪れ、ソーと協力して退治した。
- ジャスティン・アルフォンス・ギャンブル教授(Professor Justin Alphonse Gamble)
タイムカプセルを盗んだ元職員。
元ネタはイギリスの超有名ドラマ『ドクター・フー』の主人公。
MCU版
本シリーズでは、本来のタイムライン「神聖時間軸」から分岐が生じないよう監視しており、これを感知したら原因となる「変異体」を捕まえ、分岐した歴史を消し、神聖時間軸のあるべき姿に戻す組織となっている。
少女はイメージです)
(※捕まえた変異体は裁判にかけるが、そのほとんどは「リセット(剪定)」と称して消滅させられ、変異体からの質問やクレームには一切答えないという、冷酷かつ事務的な組織である。
各作品における動向
ロキ
『アベンジャーズ/エンドゲーム』中盤、インフィニティ・ストーンを回収しに2012年のニューヨークへ来たアベンジャーズに対しては「歴史の範囲内」と黙認したが、そこで発生したアクシデントに乗じて逃亡した当時のロキを変異体として拘束・連行した。
以下、ネタバレ注意!
中盤、TVAを転覆しようとするシルヴィが情報を得ようとハンターC20の脳内を覗いた際、あるするはずのない現代地球で過ごした記憶が出現。
実は職員は元々変異体であり、優秀な人材については記憶を消してリクルートしていたのである。
メビウスがジェットスキーに興味を示していたのも残った深層心理が影響したからで、ラヴォーナが愛用していたペンも彼女が元々その高校の校長だったから。
中盤、真実を知ったメビウスは公表しようとするが、あくまで時間軸の混乱を防ぐ組織の目的に従うラヴォーナの命令で剪定されてしまう。さらにタイムキーパーの命令で捕らえたロキとシルヴィの記憶を消して配下にしようとするが、彼らの元へ連れていかれた2人にB15が加勢し、戦闘の結果、タイムキーパーズが3体の機械人形であったことが判明。さらにラヴォーナの手でロキも剪定されてしまった。
自分でも死亡したと思っていたロキは、荒野で目を覚ました。
実はTVAによって消された人・物は完全に消滅するのではなく「虚無(Void)」という空間に送られており、そこでエネルギーや時空をも喰らう煙の怪物「アライオス」に捕食されていた。
他の自分自身である変異体の助けも得て、ロキはメビウスや自ら剪定されたシルヴィと合流。ラヴォーナから奪ったタイムパッドを用いてメビウスを本部に帰し、2人はアライオスがその身で隠していた館へ侵入する。
そこで待っていたのは全てを把握していたミス・ミニッツ、そして"在り続ける者"と名乗る男性だった。
終盤、"在り続ける者"を刺殺することで復讐を果たしたシルヴィだったが、その影響で神聖時間軸から無数の分岐が発生。その混乱の中、ラヴォーナはメビウスの説得を無視して出奔する。
またシルヴィに強制的に本部へ帰されたロキはメビウスと会うが、自分のことを知らないメビウスやB15に違和感を覚え、タイムキーパーズの像が別の人物に変わっているのを発見する場面でシーズン1は終了する。
ロキ シーズン2
デッドプール&ウルヴァリン
予告第1弾で登場することが発表され、本作でも重要な役回りを担うことが明らかに。
誕生日祝いをしていたウェイド・ウィルソン/デッドプールの元を訪れ、彼の身柄を拘束する。
どうやら、彼が前作のラストでケーブルから拝借したタイムマシンを利用してやりたい放題の暴挙を働いたことが原因のようだが…?
本作でも虚無空間やそこに巣食う怪物:アライオスが登場してくるようで、予告編では迫りくるアライオスの眼前に開いたポータル目がけてデッドプールとウルヴァリンが勢いよく飛び込んでいくシーンが象徴的に使われている(この時両者が発する「Let’s fucking go!」は本作を象徴する台詞となっている)。
組織の詳細
アイテム
本部内のモニターはブラウン管が使われているなど、雰囲気こそレトロではあるが、その技術力は本物。
タイムパッド
多機能型電子手帳。記録の閲覧はもちろん、時間軸のあらゆる時点へ行き来できるオレンジ色のゲート「タイムドア」や、変異体の処罰用にその人のトラウマを延々とループさせる「時の牢獄」につながる赤いゲートの起動なども可能。
タイムスティック
主武装の警棒。突きつけた人・物を剪定したり、殴りつけた相手の動く速度を変えられる。
リセットチャージャー
分岐した時間軸のポイントに設置・起動させることでリセットできる小型装置。
劇中では「汚染範囲を刈り取り、自然治癒させる」と説明されている。
タイムカラー、タイムツイスター
変異体用の首枷、およびそれを付けた人だけ時間を巻き戻すことができる装置。
構成員
メビウス・M・メビウス
(手前の初老の男性)
分析官。剪定されそうになったロキに自分が担当する事件の捜査協力を依頼し、共に行動する。"いたずらの神"である彼に負けず劣らずの食えない策士。
なお原語版では「モービウス」に近い発音だが、同名キャラがいるため日本語版ではこちらで呼ばれる。
変異体の拿捕を行う実働部隊「ミニットメン」を率いる女性。
ラヴォーナ・レンスレイヤー(Ravonna Renslayer)
メビウスの上司である判事。これまで変異体から回収したそれぞれの時代の物品を自室に飾っており、その中でも「F・D・ルーズベルト高校」と書かれたボールペンを愛用している。
昔はミニットメンの一員「ハンターA25」だった。
ミス・ミニッツ(Miss Minutes)
マスコットキャラクター兼サポートAI。
ケイシー(Casey)
事務作業担当。変異体から回収した(本部の存在する次元では無効化される)インフィニティ・ストーンを多数くすねている。
タイムキーパーズ
大昔にマルチバース間で繰り広げられた大戦争を終結させるために、マルチバースを1つに統一して神聖時間軸を確立し、それを監視する目的でTVAを創設。職員全員も彼らによって産み出された。
コミック同様3人おり、エレベーターホールの吹き抜けには彼らの巨大な彫像がある。
ギャンブル判事(Judge Gamble)
シーズン2より登場。幹部の1人。
ドックス将軍(General Dox)
シーズン2より登場。幹部の1人。
引き続き神聖時間軸を守ることを主張する。
ハンターX5
シーズン2より登場。
将軍と同じくタカ派。
オリジナルである1970年代に生きていた俳優「ブラッド・ウルフ」はコミックでも俳優で、前述したザニアックが寄生した当人。
ウロボロス(Ouroboros)
シーズン2より登場。
本部の最下層に駐在する技術者。
時間の概念が無いはずのTVAでタイムスリップするようになってしまったロキを診てもらおうと、メビウスが紹介した。
エージェント・パラドックス
『デッドプール&ウルヴァリン』で登場。
本作初登場となるTVAの捜査官。
原作におけるミスター・パラドックスに相当する存在と思われる。
デッドプールを拉致同然の方法でTVAに召喚し、あるミッションを与える。
また、ウルヴァリンについても何か事情を知っている模様だが…?