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やれやれ、この調子では、私の墓碑銘は『何者でもない神ロキ、ここに眠る。ソーの弟って、ただ、それだけ』だな

コミック「ロキ:地球に落ちて来た神」より


概要編集

MARVELコミックのキャラクター。

スーパーヒーローであるソーの弟で、主に彼が主人公を務める『マイティ・ソー』シリーズ、および彼が所属する「アベンジャーズ」のスーパーヴィランとして有名。


北欧神話の悪知恵に長けた悪戯好きの神ロキその人。

こちらでは主神オーディンがヨトゥンヘイムの王である父ラウフェイ(原典では母)との一騎討ちに勝利後、要塞の中で発見され、以後オーディンの養子(原典では義兄弟)、つまりソーの義弟としてアスガルドで育てられた。


なお元々はMARVELの前身にあたるタイムリィコミックのキャラクターで、デビューは1949年8月の『Venus #6』。

現在のロキは1962年10月の『Journey into Mystery #85』から登場した。


コスチュームは緑色系統が多く、大きな角が2本伸びた頭飾りが印象的。


活躍編集

  • 初期

アスガルド人は戦いにおいて強大な力・不屈の精神・勇気を重要視しており、これら全て兄のソーに劣っていたため周囲から軽視されて成長。

ソーを恨み敵対するようになり、特に魔術を長けていたため成人してからは「邪神」となり、アスガルドを支配するために争いを続けてきた。


やがてソーを追うようにして地球へ来訪、他のヒーロー達とも戦うようになる。

そしてハルクを操作して暴れさせたことが地球のヒーロー達を結束させ、アベンジャーズを設立させるきっかけとなったのであった。


  • 『Dark Reign』~『Siege』(2000年代後半)

ノーマン・オズボーン / アイアンパトリオットダークアベンジャーズを結成しアメリカを支配せんとしていた頃、突如として国内にアスガルドが出現。この時オズボーンに接触して、自身の故郷であるアズガルド侵攻を企てる。

しかしダークアベンジャーズの一員であるセントリーがオズボーンに酷使されたことで、ダークサイド「ヴォイド」の人格が完全に表面化、アスガルドを瞬時にして破壊してしまう光景を目の当たりにし、膝から崩れ落ち自身の行いを後悔していた。


さらにヴォイドに手も足も出ないヒーローたちに、オーディンに祈ることで力を与えるが、形勢逆転されたヴォイドによって殺害された。

死に際、ソーに残した言葉は「I'm sorry, brother」だった。


  • その後

なんやかんやで復活したら子供の姿になったり、女神になったり(!?)、それが気に入らなかったデッドプールが読者に謝りつつ時系列を無視して元の姿で登場させたりした。


そして2020年代に入ってからは、「嘘」と「真実」の両方の側面を持つ存在である「物語」を司る神となり、更にあるエピソードでマルチバースのアベンジャーズを集めた上で「アベンジャーズ・アッセンブル!!」を叫ぶという「元々は悪役でありながら一時的とは言えアベンジャーズの中心人物になる」という快挙を成し遂げる。


  • その他

上記のどの時期のかは明言されていないが、「ソー&ロキ:ブラッド・ブラザーズ」というエピソードでは、ソーを含めたアルガルドの神々を捕え、アスガルドの王となるが……一時的に死んでいた時に様々なパラレルワールドを垣間見たバルドル(ソーの異母兄弟)に、余りにも哀しい事実を告げられる。

「ロキがソーに打ち勝ちアスガルドを破壊した世界は有ったが、ロキがアスガルドの王となれた世界は1つも無い」

「そもそも、『嘘』『悪戯』という混沌に属するモノを司るロキが、『王』という秩序を司る者になれる筈が無い

神々である自分達でさえ、その神々をも支配する運命の奴隷に過ぎないのか?と絶望するロキは、その運命を変える方法を思い付く。

その鍵は、ロキを常に同等の友として扱ってくれたある男だったが……時、すでに遅く……?

「何故、ロキはソーと敵対し続け、しかも失敗を繰り返すのか?」を示した作品である。


MCU編集

演:トム・ヒドルストン、吹替:平川大輔


I'm Loki'd

日本ではコミックより実写版の方が知名度が高く、pixivでもこちら仕様で描かれることが多い。


『マイティ・ソー』三部作、および『エイジ・オブ・ウルトロン』を除く『アベンジャーズ』シリーズに登場。

当初は軍勢を率いてアスガルドや地球へと侵攻するなど、ソーをはじめとするヒーローたちとは敵対関係にある明確な悪役として描かれていた。


……が、『アベンジャーズ』で地球侵略に失敗して以降は何だかんだでヒーローたちに協力することが多くなり、現在はどちらかといえばダークヒーローのような立ち位置を確立している。

また性格面においても何処か抜けている節があり、『アベンジャーズ』ではホークアイの矢を掴んでドヤ顔してたら矢が爆発して叩き落とされる等、ヒーロー全員から一杯食わされている。

『マイティ・ソー バトルロイヤル』に至っては、

  • 序盤、ドクター・ストレンジ30分間落とされ続ける
  • 惑星サカールで安住しようとしてたら、そこに『アベンジャーズ』でボコボコにされたハルクがいたために、そのことを知るや否や逃げ出すことを決意する
  • ソーが地面に叩きつけられているのを見て、思わず立ち上がるほど喜ぶ

など、ヘタレでお調子者な一面の強調に拍車がかかっており、コメディリリーフとしての出番が多い


「この下等生物が!! 何をする!? 私は神だぞ!!」

「チョロい神も居たもんだな」


このようなこともあり、MCUのヴィランでは最も人気のあるキャラクターの1人となっている。


マイティ・ソー編集

自分がオーディンの実子でないことを知り、かねてよりソーにコンプレックスを感じていたことから、オーディンがソーを追放し、そして眠り(力を回復させるための長期の睡眠)についた機に乗じて、王の代理としてアスガルドを掌握。宝物庫の門番を使い、地球に追放されたソーを亡き者にしようとする。

最後には、力を取り戻したソーと戦い、半壊したビフレストから次元の隙間へと自ら落ちていった。


しかしポストクレジットシーンでは、S.H.I.E.L.D.から四次元キューブの研究を依頼されるエリック・セルヴィグ博士の背後に現れ――


アベンジャーズ編集

『マイティ・ソー』に続いてメインヴィラン。

次元の隙間に落ちた後に助けられたサノスからセプターを貸し与えられ、地球侵略の先兵として動く。


S.H.I.E.L.D.施設内でのキューブ実験(他の空間との接続)に乗じて地球に現れ、セルヴィグとクリント・バートン / ホークアイを含むS.H.I.E.L.D.スタッフを洗脳。一時はトニー・スターク / アイアンマンスティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカによって捕まるが、それも意図的なもので、ヘリキャリア内でブルース・バナー / ハルクを暴走させ、S.H.I.E.L.D.主力部隊を一時機能不全にする。だが、その過程でフィル・コールソンを殺したため、バラバラだったアベンジャーズを結束させてしまう。

当初の目的であるキューブによるチタウリ軍の召喚には成功するものの、アベンジャーズの反撃に遭い、ニューヨークを半壊させるにとどまり、ソーによってアスガルドへ連行された。


マイティ・ソー/ダーク・ワールド編集

アスガルドに対する反逆罪と地球侵攻の罪で、アスガルドの牢獄に投獄されている。面会に来る母フリッガに対しても「本当の母親じゃないくせに」となじった。しかし、アスガルドに侵攻してきたダークエルフによってフリッガが殺されたと知ったときは、牢獄内の私物を壊しつくした挙句、呆然と床に座り込んでおり、彼女を愛していたことが窺える。


ダークエルフを倒したいソーにより秘密裏に牢から出されてからは「いたずらの神」の名に相応しく、(これまで見られなかった)明るく周囲をからかい、翻弄するようになる。アスガルド城内を歩いているときに、幻術でスティーブに変身したりもした。

そしてソーらとともにダークエルフの本拠スヴァルトアールブヘイムに辿り着くが、ダークエルフと交戦、命を落とす。

しかし本編最後のシーンで、またも生きていたことが発覚。今度は父オーディンに化けて王座に座っており、アスガルドを去るというソーを見送り、ほくそ笑んだ。


マイティ・ソー バトルロイヤル編集

オーディンに化けたままアスガルドで自分を讃える巨像を作ったり、演劇をやらせたりと好き放題していたが、帰還したソーに見破られる。

そして地球の老人ホームに預けたオーディンを共に迎えに行くが、ホームは既に潰れており、ドクター・ストレンジの助力で、ノルウェーにいるオーディンの元へ行く。

だがオーディンはすでに力を失っており、2人の前で消滅。代わりにオーディンが封印していたヘラが復活し、ビフレストで逃げようとする2人を攻撃してきたため、惑星サカールへと移動してしまった。


サカールでは支配者のグランドマスターに取り入り、彼の隣で奴隷闘技場を観戦できるほどの地位に上り詰めた。しかし数か月遅れてサカールに来て剣闘士になったソーにより、彼をアスガルドへ送る協力をする羽目になる。

既に何度も死を偽装し騙してきたため、ソーにはかけらも信用されておらず、ソーが宇宙船に乗る直前に裏切ったときもソーに見破られて、サカールに置いて行かれている。

その後アスガルドでピンチに陥ったソーたちの前にサカールの剣闘士たちを伴って現れ、アスガルドの民を宇宙船に避難させ、アスガルドの崩壊と引き換えにヘラの打倒と脱出を成功させる。


ちなみに冒頭の演劇でロキ、オーディン、ソーを演じているのはそれぞれマット・デイモン(カメオ出演)、サム・ニール、ソー役のクリス・ヘムズワース実兄














以下、『インフィニティ・ウォー』のネタバレあり






















アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー編集

『バトルロイヤル』のミッドクレジットシーン、アスガルドからの難民船「ステイツマン」でソーらとともに地球を目指していたところ、サノスの旗艦「サンクチュアリⅡ」に強襲を受ける。

乗船していたアスガルドの民の半数が殺され、ハルクは昏倒させられ(ヘイムダルが死の間際に地球へ移動させたため、死ぬことはなかった)、ソーは拘束される中、サノスに「兄の命か、スペース・ストーンか」と選択を迫られ、こっそりアスガルドの宝物庫から持ち出していた四次元キューブをサノスに渡す。

そして地球を目指すというサノスに忠誠を誓うと申し出て、隙をついて刺殺しようとするが、あっさりと見破られた上、片手で首を絞められて絶命

崩れ落ちる遺体に対してサノスが「二度と生き返ることもないだろう」と告げたとおり、これまで何度も死を偽装してきた彼の、真なる死の瞬間であった。


なおこの時「自分は他種族出身の養子なのでアスガルド人など仲間だと思ってない」というフリをしていながら、うっかりロキ・オーディンソンと名乗ってしまっている


アベンジャーズ/エンドゲーム編集

サノスの指パッチンによって消滅した人々を取り戻すため、過去にタイムスリップしたアベンジャーズの前に、それぞれの時代の彼が登場する。


1つは『ダーク・ワールド』中盤、アスガルドの地下牢をソーとロケットラクーンが素通りする際に一瞬登場。


もう1つは『アベンジャーズ』終盤、敗北し拘束され、身柄をS.H.I.E.L.D.に引き渡されそうになった際に、未来のトニー・スタークとスコット・ラング / アントマンが奪おうとした四次元キューブがなんやかんやで自分の足元に転がったのを拾い上げ、その力を使っていずこかへ移動。トニーはスティーブとともに更なる過去へタイムスリップする羽目になった。

この瞬間、後の『ダーク・ワールド』~『インフィニティ・ウォー』とは別の時間軸が発生してしまった。


ロキ編集

上記の『アベンジャーズ』で分岐した彼のその後を描いた、初の主人公となるドラマシリーズ。


キューブでゴビ砂漠に転移したまでは良かったが、間髪入れずに時間軸の分岐を感知・出動したTVAに拘束され、本部に連行される。

アスガルドの王子かつ神という肩書きが一切通用せず、時間軸を乱す"変異体"として事務的に処理されてしまいそうになるが、同時期に発生したとある事件の参考人として分析官のメビウスに助けられ、協力することに。


ホワット・イフ...?編集

これまでの実写作品とは異なる"IF"の世界を描いたアニメシリーズにも、複数回登場。


第3話では『マイティ・ソー』で地球に追放されたソーがクリントに射殺されたため、それを大義名分として地球を侵略しに来る。結果として、アベンジャーズ連続殺人犯逮捕に協力する代わりに、国連の議場でアスガルドによる地球掌握を宣言する。


第7話では、オーディンに拾われずそのまま実父ラウフェイにヨトゥンヘイムで育てられたため、彼ら巨人と同じ青肌に金色の瞳、そしてソーの倍以上はある巨体に成長。

ソーとは愛憎混じった家族ではなく、健全な親友としての関係を築いている。


ソー:ラブ&サンダー編集

彼自身は回想のみ登場だが、ソーの背に彼を悼む刺青が彫られている。

なお、ニュー・アスガルドの劇は『バトルロイヤル』と同じキャストに、ヘラ役でメリッサ・マッカーシーが加わっている。


また本作にて、勇敢に戦って死んだアスガルド所縁の者は死後ヴァルハラに導かれると明らかになった。『インフィニティ・ウォー』で和解した兄を助けるためサノスに挑み、死亡した彼は条件を満たしているように思えるが、果たして…?


他メディア編集

ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ編集

CV:武藤正史


悪役側のメインキャラ。

本作のキーアイテムであるディスクをアカツキ・アキラアカツキ・ヒカルの父親であるアカツキ博士に制作させた張本人。獰猛なヴィラン達を閉じ込めるための捕獲装置と銘打って開発させていたディスクを悪用し、刑務所に収監されていたヴィランの脱獄や、ヴィランと敵対するヒーローの封印を図り、世界を混乱の渦に巻き込む。

更にロバート上院議員に変装し、シールドの長官であるニック・フューリーを冤罪によって更迭させ、シールドを凍結させた。


その後はセレブリティ5を使って世界中からディスクを収集する活動を進め、その都度アベンジャーズと敵対。そしてディスクの大半を手中に収めたロキは、集めたディスクから力を吸収し、様々なヒーローやヴィランの能力を使えるどっかの破壊者銀河の覇者のような状態となり、アベンジャーズと互角以上の戦いを繰り広げる。

なお使用した能力はアイアンマンダイヤモンドバックジャガーノートディアブロワールウィンドドクター・ストレンジバロン・ジモの7種類だが実質的にはさらに多くの能力が使えるのは確実であるため、部下であるティムの言った「アベンジャーズ以上の存在」というのはあながち間違ってはいないのかもしれない。現にジャガーノートの能力は色々と段階を踏んで使えるものだがロキはディスクのデータをインストールするだけで使用出来ている等の効率化や他の能力はロキのスペックに合わせた強化が行われている。

更には分身まで行い時間制限のあるアベンジャーズを追い込むが、アイアンマンのアルティメットユニビームに敗北。その戦いの最中に発生した時空の渦にディスクごと飲み込まれ、消息を絶った。


知略に長けた策士ではあるが、ヒーロー側の挑発にあっさり乗って冷静さを欠いたり、子供であるアキラに飛びかかられたのを力で振りほどけなかったりと妙に小物じみた部分が目立つ。また、兄への嫌がらせに拘り過ぎるあまり逆にアベンジャーズ側の策に引っかかることもあった。そのため、アイアンマンからはネットにロキの悪評が書き込まれているという体で「ロキは笑いの神」「一生アスガルドに引き籠ってろ」「ヘタレロキさんチーッス!」などと痛烈に煽られている。


デッドプール:SAMURAI編集

こちらでもメインヴィラン。

鬼滅の刃』にハマったソーからキメハラを受けた、というアレな理由から、各地からヴィランを集めサノスのコピーなどを作ったり並行世界のデッドプールを雇うなどして日本滅亡を図った。

2部ではデッドプールの仲間になりヴィランではなくヒーローサイドのキャラクターとして活躍。


ちなみにMCU版における吹替を担当した平川大輔氏は『鬼滅』でもヴィランの役



関連動画編集


関連イラスト編集

LOKILOKI

lokiLoki


関連タグ編集

MARVEL マイティ・ソー アベンジャーズ MCU

ヴィラン 悪役 スーパーヴィラン


ロキ:元ネタはこちらを参照。


ロキ(ONE PIECE):由来が同じキャラクターで、巨人の戦士の王国の王子。2本の大きな角という外見も共通(飾りではなく本物の角の可能性もあるが)。さらに彼は原作の1130話で本格登場したが、こちらも前述した主役ドラマにて変異体番号「L1130」を付けられており、主に海外ファンの間で話題になっている。


藍染惣右介BLEACH):主演ドラマ配信記念でコラボしている。(公式ツイート


外部リンク編集

Loki - Marvel Universe Wiki: The definitive online source for Marvel super hero bios.

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