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ソー:ラブ&サンダー

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そーらぶあんどさんだー

『ソー:ラブ&サンダー』は2022年公開のスーパーヒーロー映画。「マイティ・ソー」シリーズ第4作。

概要

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のフェイズ4に属する映画で、全体では29作目。

ソーが主人公の映画「マイティ・ソー」シリーズ4作目。単独作品としては初めてアッセンブルである「アベンジャーズ」シリーズに並んだ。

元々、ソー役のクリス・ヘムズワースは『アベンジャーズ/エンドゲーム』を最後にソー役を卒業するつもりであったが、タイカ・ワイティティ監督による前作『マイティ・ソー/バトルロイヤル』にて新たなソー像が作り出されたことで、「ソー卒業」を翻意。

ワイティティ監督共々続投し、いわゆるビッグ3(アイアンマンキャプテン・アメリカ)で初めての「単独映画の第4作」である本作の製作に至った。

なお、後にキャプテン・アメリカシリーズ第4作も製作が決定したが、第3作まで主人公だったクリス・エヴァンス演じるスティーブ・ロジャースは『エンドゲーム』をもって卒業、キャプテン・アメリカの称号はアンソニー・マッキー演じるサム・ウィルソンに引き継がれたため、同一主人公による単独作第4弾は本作が唯一と言える。

本作では、『エンドゲーム』後のソー、および彼と旅立ったガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーやニュー・アズガルドの面々が描かれる。

2022年7月8日に日米同時公開。

MCU作品では珍しく興行収入成績において日本でも初登場ナンバーワンヒットを達成した。

あらすじ

アスガルドの王として、そして宇宙を救うヒーローとして、家族や恋人、人類を守るために戦い走り続けてきたソーだが、多くの大切な人を失い、いつしか戦いを恐れるようになっていた。

そんな彼が“自分は何者なのか”と我に立ち返り、「ヒーローは卒業だ。」と、ゼロから新たな道を歩むことを決める―。

ハード・ロックスタイルの派手な衣装に身を包み“自分探し”に迷走していたソー。

ノープラン&お茶目なソーの、波乱万丈な冒険の予感させるロック・バトル・アドベンチャーが遂に始動!

(公式より)

キャラクター

ゴア・ザ・ゴッドブッチャー。

今作のヴィランで、コミックでは2013年初出の比較的新しいキャラクター。

  • ゴアの娘

ご存じギリシャ神話の主神。

前作『バトルロイヤル』で登場したグランドマスターや、『インフィニティ・ウォー』でストームブレイカーの製作に協力したエイトリも登場する予定だったが、最終的にカットされたらしい。

余談

邦題について

原題は『Thor: Love and Thunder』で、"マイティ"が付かない、区切りがスラッシュ(/)ではなくコロン(:)と、シリーズでは初めて邦題が忠実になった。

補足すると、ソーのヒーローとしての名前が「マイティ・ソー」であり、ジェーンを始めコミックでは2人以外にも複数の人物が名乗っている。

なので、ヒーローではないソーが主人公のタイトルに「マイティ」がつかないのは自然と言えるため、前作における「ラグナロク」→「バトルロイヤル」の改変に対する批判に配慮した、と考えるのは早計である。

小ネタ

ソーとなったジェーンが持つムジョルニアは予告では「一度破壊されたものを継ぎ接ぎして復元した」ような外見だが、コミックでも映画公開の直前である2020年前代初頭に、ソー(オーディンソン)が持つムジョルニアが破壊され継ぎ接ぎされた外見となって再生される、と云う展開が有った。

同じMARVELでもコミックと映像作品は基本的に別世界と云う設定だが、このような内容の逆輸入は前例がないわけではない。(詳細は「MCU」の頁の「余談」→「コミックとの相互影響」を参照)

ゴアの武器については、事前情報では「奇妙なおそろしい剣」としか開示されなかったが、コミックでは「オールブラック・ザ・ネクロソード」という名前のシンビオートである。

ただしヴェノムを始めシンビオート関係は未だソニーが映画化権を持っており、どこまで準拠となるかは不透明だったが、結局、ネクロソードの起源やゴア以前の持ち主の正体については特に言及されなかった。

ただ、後にある出来事がきっかけでシンビオートが別の世界線から持ち込まれてしまったこと、件の世界線ではシンビオートは数多の並行世界に存在していることが示唆されたこと、最終作シンビオートを作り出した存在が登場してきたことで、今後シンビオートがMCUでも登場する可能性が浮上してきている。

また、公開前からヴァルキリーがLGBTQである事が明言されるのでは?という噂が流れていたが……

  • ヴァルキリーが同性愛者またはバイセクシャルである(女性に恋愛感情を抱く)事が以下の複数シーンで描かれた。
    • ソーに「お前こそジェーンと付き合おうとしてるんじゃないか?」と言われる。
    • どさくさに紛れて女性の手にキスをして誘惑する。
    • コーグがヘラとの戦いで死んだヴァルキリーのかつての同僚を「(ヴァルキリーの)昔の彼女」と呼ぶ。
  • コーグに少なくとも2人の「お父さん」が居る事が判明。ラストでコーグに同性の恋人が出来る。
    • ただし、コーグの種族は人間やアスガルド神族その他の他種族とは生殖方法が著しく異なるので、現実世界の地球人の感覚で「LGBTQ」と呼ぶべきかは議論の余地あり。
  • ヘイムダル息子のアクセルの出生時の名前である「アストリッド」は女性の名前

というように蓋を開けてみると、MCU史上で最もLGBTQである事が明示された登場人物が多い作品となった。

ついでに、ニュー・アスガルドのモブキャラの中にも同性カップルらしい女性2人組が居る。

前作に引き続き、劇中劇でのオーディン役の役者としてサム・ニールが出演しており、スターロード役のクリス・プラットと合わせて『ジュラシック・パーク』『ジュラシック・ワールド』の主人公2人が共演することとなった。

2人は『ラブ&サンダー』の後に公開された『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』で共演している。

関連動画

挿入歌はGuns N' Rosesの「Sweet Child O' Mine」。

劇中では同バンドの「Welcome To The Jungle」「Paradise City」も使われている。

(ちなみに劇中に登場するヘイムダルの息子が名乗っている「アクセル」と云う名前も、Guns N' Rosesのアクセル・ローズから取ったものである。)

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