バロン・ジモ
ばろんじも
MARVELコミックのキャラクター。異称は"Masked Demon"。
「バロン・ジモ」(媒体によっては「ジーモ」)はドイツの名家であるジモ男爵家当主の称号であり、ここで述べる初代:ハインリッヒ・ジモ(Baron Heinrich Zemo)は第12代当主。
息子の第13代当主である二代目は⇒ヘルムート・ジモを参照。
初登場は1964年の『The Avengers Vol.1 #4』だが、後付けでそれ以前の第二次大戦中からキャプテン・アメリカと戦い続けている、代表的なヴィラン。
近接戦闘と射撃の達人で、名戦略家でもあり、戦術用語を交えた言動が特徴的である。
来歴
当初はナチス・ドイツ所属の科学者。
光線兵器の専門家であり軍上層部には重宝されたが、殺人光線砲の実験のために民間人数百人を犠牲にしているため国民からは恨みを買っており、自衛のために紫の覆面を常時着用していたが、キャプテン・アメリカの襲撃を受けた際に実験中の強力な接着剤を顔に浴びた為、覆面を永久に脱げなくなってしまった。それ以来食事が取れず、栄養は静脈投与で賄っている。
※その気になれば口元の部分に切り込みを入れて食事ができると思われるが、少しでも素顔を晒すと命を狙われる立場を鑑みれば、敢えて放置していた可能性もある。
大戦末期に爆撃機で脱出を試みるが、キャップと相棒のバッキー・バーンズの追撃を受けて死亡。
この時キャップは洋上に落下して20年間凍結、バッキーも後に再登場するまで死亡扱いになったので、相討ちではあった。
しかしジモ自身も生きており、南米の奥地に逃れ、現地住民を奴隷化し王として君臨していた。
(ここから初登場エピソード)
キャップの復活を聞きつけ、他のヒーローと因縁のあったヴィランを集めて「マスターズ・オブ・イーヴィル」を結成、アベンジャーズに挑むも敗退。
その翌年にキャップを自身の「王国」に誘い出し殺害を試みるも、自らの光線銃が引き起こした土石流に呑まれ、今度こそ死亡。
1973年に登場した息子のヘルムートが、'82年から二代目「バロン・ジモ」を襲名している。
また本人は'75年のエピソードにて、征服者カーンが呼び出した"Legion of the Unliving"「死者の軍団」の一員として再登場。