概説
ヴィランの中でも、一定の基準を超えた脅威的な悪役のこと。
概ねは単純な破壊行動の威力のみならず、チート級の超能力を獲得していたり、戦闘力は人間レベルしかなくとも常軌を逸した知力と精神性で大衆に強大な影響力を持つ者たち、等を指す。
基本的に「怪人」を指すが、単純に「悪役キャラクター」として認知されることが多い。そのため、メガトロンといった人外や異星人も含まれる。
ベノムはスパイダーマンのスーツを悪意ある人間が着用したものが元であり、X-MENでは敵味方が入れ替わることも少なくない。
バットマンでは美学や思想を追求する犯罪者、スーパーマンでは宇宙にまたがる侵略や兵器開発を行う戦争犯罪者など、史実の人物をモデルにSF要素を加えたケースも多々ある。
ザ・ボーイズでは薬物を使って強化され権力や企業の手先となり暴虐の限りを尽くす腐敗したヒーローたちに、一般人が知恵と勇気で立ち向かう構造軸が描かれている。実質的にヒーローがヴィラン的役割といってよい。
ウォッチメンにいたってはその存在が核を上回る戦略兵器として扱われ、東西冷戦の緊張を深めているDr.マンハッタン、1972年のウォーターゲート事件での証人達を惨殺し歴史を改変したコメディアン、殆ど悪人専門の通り魔でありその殺害に何の躊躇もないロールシャッハ、それらの手によってディストピア的世界を作り出しているなど、ヴィラン以上に世界に悪影響を与えるヒーローも存在する。
以上のように能力面で言えばヒーローとヴィランに違いは無く、スーパーヴィランはいわば「悪のスーパーヒーロー」とも言えるのである。
代表的なスーパーヴィラン
日本では…
日本のアニメ、ゲーム、マンガ、特撮等においてもマーベル作品がメジャーになった近年になって、このワードが使用される機会が増えている。
転じて、その作品において本編ないしシリーズ全般に亘って、主人公サイドと敵対するヴィランやラスボスを指す用語として用いられる事が多い。