概要
旧設定では世界征服を企む悪の天才科学者と言うよくあるキャラクターだったが、新設定にてビジネス界に大きな影響力を持つ巨大企業「レックス・コープ」の社長となる。
自己顕示欲の塊であり、金と名誉と権力を手に入れるためなら平気であくどい事もやる傲慢で短気な性格の持ち主。スーパーマンからは「自分が人を導くと勘違いした誇大妄想狂」という人物評価をされている。
そして、「スーパーマン以上に人々から尊敬される」ためだけに大統領選に出馬。様々な偶然が重なり、一時期DCユニバースで合衆国大統領となっていた。が、スキャンダルで失脚したり、自分の企業がこの人の会社に買収されたりしてその後は地下に身を潜めることに。
リランチ後の世界では軍に情報と意見を与え続ける対スーパーマンのコンサルタントになったり、「フォーエバー・イビル」ではヴィラン軍団を率いてクライムシンジケートと戦ったり、その後、一時的ではあるがまさかのジャスティスリーグ入りを果たすなどをした。
能力
IQ200の天才的頭脳とずば抜けたリーダーシップはあるが、身体的にはただの人間。しかし、その天才的頭脳でもって、謀略で追い込んだり、ヴィラン軍団を結成し数で応戦したり、オーパーツレベルの技術を投入したメカやパワードスーツで戦ったりと、あの手この手でスーパーマンやその他のヒーローを苦しめる「法で裁けない犯罪者」。毎回スーパーマンにしてやられるのがオチだが、執念深さも一級で、何度倒されても復活して彼の前に立ちはだかる。
ちなみに、スーパーマンが旧ソ連に落着し共産主義の使者になったIf「スーパーマン:レッドサン」の世界線においてレックスは唯一の資本主義国家となったアメリカ合衆国の守護者に。
その頭脳でもってありとあらゆる手段でスーパーマンを追い詰めていき(アメリカ国内の不況も難なく解消している)、トドメにたった一文の一通の手紙で彼を完全に凹ませている。
スーパーマンとの関係
旧設定ではスーパーマンことクラークとは同郷の友人だったが、「スーパーボーイ」として活動していた頃に危険な化学実験の事故に巻き込まれるが、スーパーマンに助けられる。だが、実験失敗はスーパーマンのせいだと思い込み彼は犯罪の道に走ったという事になっている。で、この時にハゲになった。
新設定ではクラークより一回り年上の人物とされたので、この設定は抹消された。しかし、ドラマ『ヤングスーパーマン』のヒットにより「一時期スモールビルにいた」と設定変更が行われた(が、本人の中では触れたくない黒歴史らしい)。
その一方でスーパーマンと自分のDNAを混ぜたクローンの「スーパーボーイ」を生み出す、利害が一致すればスーパーマンと共闘する、善悪が反転した世界では「ウルトラマン(悪のスーパーマン)」に立ち向かうヒーローとなる等、その関係は一言では言い表せない。
また、レックス・コープの社長時代にはバットマンことブルース・ウェインとも、ビジネス上のライバル関係にあった。
実写映画
過去の映画版ではジーン・ハックマンやケヴィン・スペイシーと言った名優が演じており、概ね原作のイメージ通りの姿を見せている。
スーパーマン
クリストファー・リーヴ主演の『スーパーマン』『スーパーマンⅡ』『スーパーマンⅣ』では、ジーン・ハックマンが演じた。日本語吹替は小池朝雄、菅生隆之、銀河万丈。
スーパーマン リターンズ
ブランドン・ラウス主演の同作では、ケヴィン・スペイシーが演じた。日本語吹替は石塚運昇。
DC Extended Universe
ザック・スナイダー監督によるDC実写映画シリーズでは、ジェシー・アイゼンバーグが演じている。吹き替えは神谷浩史が担当。
ちなみにアイゼンバーグと、スーパーマン役のヘンリー・カヴィルは同い歳である。
「アメリカで一番古いウソは? “力は罪じゃない”」
なんと金髪ロン毛で線の細い若社長と化している。誰このイケメン。……とはいえ、映画の最後には見覚えのある姿になる。何ぜそうなってしまうのかは映画を見てのお楽しみ。
クレジットシーンに登場。
ウェドン版はインジャスティスリーグ、スナイダー版はベンアフバッツ単独作に関するセリフを言う。
DC Universe
ジェームズ・ガン監督、デヴィッド・コレンスウェット主演の同作では、ニコラス・ホルトが演じることが発表されている。
実写ドラマ
若きスーパーマンを描いた作品。演じたのはマイケル・ローゼンバウム。マイケルはアニメ『スーパーマン』『ジャスティスリーグ』『ジャスティスリーグ:アンリミテッド』でザ・フラッシュの声優を担当している。レックスの父親としてライオネル・ルーサーなる人物も登場する。
『スーパーガール』
『アロー』『ザ・フラッシュ』『バットウーマン』と同一世界観である「アローバース」に属するドラマ。演じているのはジョン・クライヤー。実写作品では初となる髭有りのルーサーである。劇中ではスーパーマンによって投獄済みで初登場はシーズン4から。ジョンは1987年の映画『スーパーマンIV 最強の敵』でルーサーの甥レニーを演じている。
2021年に放送開始した上記の『スーパーガール』のスピンオフ。世界観は共通しているが、シーズン1の現時点ではまだレックスは登場していない。が、第1話から「キャプテン・ルーサー」を名乗る謎の人物が登場する。
ゲーム
DCユニバース・オンライン
2011年に運営が開始されたDCコミックのキャラクターで戦うオンラインゲーム。
インジャスティス:神々の激突
2013年発売の格闘ゲーム。スーパーマンが悪に堕ちたパラレルワールドを舞台に、正しい世界線から呼び出されたヒーロー・ヴィランが活躍する。
レックス・ルーサーはその世界での数少ない良心的なヒーローとして登場し、スーパーマンに協力するふりをしつつ、水面下で抵抗運動を続けるバットマンを密かに支援する。(その善良っぷりは、対スーパーマンに非常に有効なクリプトナイトを仕込んだパワードスーツを作成するもかつての英雄に使うには残酷すぎるとして自ら封印するほど。)
また、別世界のヒーロー達を呼び出す装置を作ったのもレックス・ルーサーであり、悪のスーパーマンを打倒する上で非常に重要な役割を果たすが、ルーサー本人はスーパーマンとの一騎討ちに敗れ殺害される。