概要
セントラルシティとキーストーンシティを守るヒーローであり、スーパースピードと強い正義感を武器に悪と闘う。スピードフォースと呼ばれる彼らのエネルギーソースは未だに謎が多い。
オリジナル版はガードナー・フォックスとハリー・ランパートによって生み出された。初登場は1940年の『Flash Comics #1』。因みにスピードを武器に闘うヒーローというコンセプトは数あるアイデアの中から会議で選ばれたものであった。
リブート版はロバート・カニハーとジョン・ブルーム、カーマイン・インファンティーノによって生み出された。初登場は1956年の『Showcase #4』。特にリブート版は第二次スーパーヒーローブームの火付け役の一人となりDCコミックスのみならずアメリカン・コミックス史においても重要な存在となった。
"My name is ○○. I'm the fastest man alive."(僕の名前は○○。地上最速の男だ。)は彼らがよく使うキャッチフレーズである。他にもThe fastest boy alive(地上最速の少年)といったり別バージョンが幾つかある。
1967年Superman Vol.1 #199で「地上最速の男」の座を巡ったスーパーマンとバリーのレース対決以降、スーパーマンファミリーとフラッシュファミリーは度々レース対決をするようになり伝統行事となっている。
余談だがバリーとクラークのレース対決はバリーがチャリティーの為にわざと遅く走っていたため本気を出すとバリーの方が速い。(The Flash: Rebirth #3)
しかし、当時バリーより遅かったウォリーにクラークがわざと手加減をして勝たせるといった話もある為、決してスピードスター全員がスーパーマンより速いというわけではない。(Adventures of Superman #463)
能力
彼らは「スピードフォース」と呼ばれるエネルギーフィールドから力を引き出している。これによってスピードスターは高速移動を可能としている。他にも振動することで物体をすり抜ける、竜巻を発生させる、脳内処理や治癒力のスピードアップといったこともできる。その他高等技術としてタイムトラベル、次元移動、体から稲妻を発生させる、スピードフォースの貸与、相手のスピードを奪うことも可能。
歴代フラッシュ
一時はバリーからウォリーへ、ウォリーからバートへとフラッシュを襲名していた時期があったがジェイ、バリー、ウォリーのフラッシュが同時期に存在していたように厳密には彼らは襲名制を取っているわけではない。彼らは其々「フラッシュの一人」としてフラッシュの名を背負っているのである。
初代フラッシュと知られるゴールデンエイジのヒーロー。
ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカに所属しており創設者の一人である。
妻にジョアン・ギャリックがいる。仲睦まじい夫婦だが子どもには恵まれなかった(後述)。
そのこともありバリーを息子、ウォリーやバートを孫のように想っている。
初登場は1940年Flash Comics #1。
キーストーンシティのミッドウェスタン大学在学時、実験中誤って気化したハードウォーターを吸い込んだことで能力を得た。
DCのリブートによって1956年Showcase #4ではジェイを含めたゴールデンエイジのヒーローは作中に登場するコミックブックのキャラクターという扱いになった。
1961年The Flash vol.1 #123 "Flash of Two Worlds"で別世界であるアース2のフラッシュとして二代目フラッシュ/バリー・アレンと共演する。こうしてジェイは再びヒーローとして再登場することができた。
Flash Comicsが廃刊した年である1949年以降ジェイは引退していた設定となっており、この共演を切っ掛けにヒーローとして復帰した。
1985年に起こったCrisis on Infinite Earthsにて彼の住むアース2はアース1を含めた複数のアースと統合された。これによってセントラルシティとキーストーンシティは姉妹都市になった。
歳を取ったことで全盛期よりスピードが落ちており、バリーやウォリーといった若く成熟したスピードスター達へと世代が移り変わっていく様子に侘しさを感じている面がある。
一方でフラッシュという名が若い世代へと語り継がれていくことに喜びを感じている面もある。
設定変更により娘が登場した。
二代目フラッシュとして知られており、元は初代フラッシュ/ジェイ・ギャリックのリブート版として登場した。
ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカに所属しており、ジャスティスリーグの創立メンバー(Original Seven)の1人。
妻にアイリス・ウェストがいる。双子ドン・アレンとドーン・アレンの二人の子どもに恵まれたがどちらも早世している。孫にバート・アレンとジェニ・オグナッツがいる。
初登場は1956年Showcase #4。
セントラルシティ警察の鑑識官として勤めており職場に居たときに突如稲妻に打たれ薬品を被ってしまったことで能力を得た。また初代フラッシュ/ジェイ・ギャリックが主役のコミックFlash Comicsの大ファンで、彼の「フラッシュ」の名はそこから取っている。
1985年に起こったCrisis on Infinite Earthsで現代に戻り、アンチモニターとの闘いの中その身を犠牲にしてDCユニバースを救った。
スピードフォースと一体化したことで長い間死亡扱いであったが2008年Final Crisisにて復活を果たす。The Flash vol.3シリーズでウォリーに代わり再び主役に戻った。
New52以降は引き続き彼が主役を務める。
初代キッドフラッシュ/三代目フラッシュとして知られている。
アイリス・ウェストの甥。妻にリンダ・パークがいる。後に双子アイリス・ウェストとジェイ・ウェストの二人の子どもに恵まれる。
初登場は1960年The Flash vol.1 #110。
叔母アイリスを介し、バリーがフラッシュを紹介するという体裁でフラッシュと出会うが直後に稲妻と薬品を被り能力に目覚めた。その後二代目フラッシュ/バリー・アレンのサイドキックとしてキッドフラッシュになった。
1985年のCrisis on Infinite Earthsでバリーが殉職したため、彼の跡を継いで三代目フラッシュになった。これによって師の跡を継いだ初のサイドキックヒーローとなった。
New52以降は一時黒人の少年として登場したが後に同姓同名の別人という設定になり、2016年DC Universe: Rebirthで遂に再登場を果たす。
一時は能力が不安定でスピードが遅くなっていた時期もあったが、現在はバリーより速い最速のフラッシュの座に就いている。一方でバリーやバートと違い、壁のすり抜けが不得意である。
初代インパルス/二代目キッドフラッシュ/四代目フラッシュとして知られる。
バリー・アレンとアイリス・ウェストの孫。
初登場は1994年The Flash vol.2 #92。
バリーとアイリスが30世紀の未来で隠居していた際に現地で儲けた孫。
祖父バリーの能力を受け継いでおり、生まれながらにしてスピードフォースとアクセスすることができる。
因みに彼の母親はプロフェッサーズームの子孫であり、駆け落ちによって彼が生まれる。
始めはインパルスだったが2003年Teen Titans vol.3 #4で二代目キッドフラッシュになる。
2005年Infinite Crisisの際に大人の姿となり、2006年The Flash: The Fastest Man Aliveで当時失踪していたウォリーの跡を継いで四代目フラッシュになった。しかし#13で死亡した為フラッシュとしての活躍は一年のみであった。
2008年Final Crisis: Legion of Three Worldsにてキッドフラッシュとして復活した。
2011年Flashpoint: Kid Flash Lostではバリーに力を与える為スピードフォースに溶け込んでしまった。
New52でもバート・アレンという名のキッドフラッシュがいたがその正体は30世紀のテロリストの一員であり記憶を消され現代に送り飛ばされたバー・トルであった。そのためNew52以降は行方不明という扱いであったがThe Flash vol.5 #50にて7年ぶりの再登場を果たした。
ヴィラン
元は二代目フラッシュ/バリー・アレンを倒す為に結成されたヴィランチームである。誰が言ったかフラッシュのファンクラブ。尚彼らのコスチュームの多くはセントラルシティの仕立て屋であるポール・ガンビによって作られている。メンバーの死亡や改心によって入れ替わりが多い。
New52開始当初は一部メンバーを除いてメタヒューマンとなっていた。
初登場は1962年The Flash vol.1 #155。
本名はレナード・スナート。冷気と氷を発するコールドガンを武器にする。これによって相手の動きを止めたり、凍らせることができる。
初登場は1957年Showcase #8。
ゴールデングライダー
本名はリサ・スナート。キャプテンコールド/レナード・スナートの妹でもある。彼女のスケートは氷を生み出しこれでスムーズに移動することができる。ザ・トップ/ロスコー・ディロンと付き合っていたがロスコーがフラッシュとの闘いの中で死亡し復讐を誓う。これによってゴールデングライダーになった。
New52以降ではグライダーと名乗り、幽体になることで飛行や怪力といった能力を持つ。しかしDC Rebirth以降はFlashpoint以前の能力に戻った模様。
こちらでは初代ミラーマスター/サム・スカッダーと付き合っている。
初登場は1977年The Flash vol.1 #250。
ヒートウェーブ
本名はミック・ローリー。火炎放射器を武器にする。炎の魅力に取り付かれたパイロマニアでもある。
初登場は1963年The Flash vol.1 #140。
ウェザーウィザード
本名はマーク・マードン。兄クライド・マードンが遺した発明品ウェザーワンドを武器にする。これによって気象を操ることができる。
初登場は1959年The Flash vol.1 #110。
New52以降は名前が変わりマルコ・マードンになっている。
本名はサム・スカッダー。開発した特殊な鏡を武器にする。これによって相手を鏡に閉じ込める、幻影を生み出す他、移動手段にも使える。
初登場は1959年The Flash vol.1 #105。
二代目はキャプテン・ブーメランが就任した。
三代目はエヴァン・マカロック。スコットランド出身の元傭兵。FBIから与えられた初代サムの武器を使っている。
初登場は1989年Animal Man #8。
トリックスター
本名はジェシー・ジェームズ。高所恐怖症の曲芸師だが克服する為空を飛べる靴エアウォーカーシューズを発明した。これによって名声を得るが飽き足らず更なる刺激を求めて犯罪者になった。オモチャやジョークグッズを模したガジェットを使う。
初登場は1960年The Flash vol.1 #113。
二代目はアクセル・ウォーカー。彼の使うガジェットは元は初代ジェシーの倉庫から盗んだもの。思慮が浅いため失言が多く、キャプテンコールドからは度々殴られている。
New52では唯一メタヒューマン化を逃れたメンバー。
初登場は2002年The Flash vol.2 #183。
パイドパイパー
本名はハートリー・ラサウェイ。笛の音で相手を操ることができたり自家製のガジェットを武器にしている。後に改心し、ウォリー・ウェストとリンダ・パークと親友になる。かつて敵対していたこともありウォリー以外のフラッシュファミリーとは親しい関係ではない。
登場当初はゲイ設定は無かったが後にゲイ設定が加えられた。
New52では既に更正しておりバリーの上司に当たるデイビッド・シンと交際している。
初登場は1959年The Flash vol.1 #106。
本名はディガー・ホークネス。オーストラリアからセントラルシティに移ってきた。高度な技術でブーメランを操る。その他ブーメランに因んだ発明品を使うこともある。
アマンダ・ウォラーが発足したスーサイドスクワッドの初期メンバーであり、薄情だが憎めないキャラクターによってシリーズの欠かせない存在となった。
初登場は1960年The Flash vol.1 #117。
二代目はオーウェン・マーサー。初代ディガーの隠し子。詳細は不明だがイオバード・ソーンの子孫であるメローニ・ソーンの間に生まれた。そのためバート・アレンとは異父兄弟の関係にある。
初登場は2004年Identity Crisis #3。
実写作品では2016年公開の『スーサイド・スクワッド』に主要人物の1人として登場、チームの1人として大活躍する。
ザ・トップ
本名はロスコー・ディロン。高速回転を武器にする。
キャプテンコールドの妹ゴールデングライダー/リサ・スナートと付き合っていた。
後のIdentity Crisisでは初代Dr.ライトと同様に一部のジャスティスリーグによって記憶や人格の修正を受けた被害者の一人になった。当初は人格矯正によって改心していたが後に精神が崩壊してしまう。
初登場は1961年The Flash vol.1 #122。
アブラカダブラ
64世紀のマジシャン。64世紀の高度な技術を魔法のように見せかけている。
後にネロンによって本物の魔術師となっている。
DCリバースでのウォリー失踪の謎に関わっており、ウォリーを人々の記憶から消した張本人である。しかし大幅な歴史改変によって自身も影響を受けてしまいしがないマジシャンとなっていた。
初登場は1962年The Flash vol.1 #128。
ゴリラ・グロッド
アフリカのジャングルにあるゴリラシティ出身。
アフリカのジャングルに墜ちた隕石によって高い知性とマインドコントロールやテレパシーと言った能力を得た。
ゴリラシティでは高い知性を持つゴリラ達が高度な文明を築き上げて暮らしているのだが、グロッドは人類ではなく、ゴリラこそ地球を支配すべき種族だと考えており、平和な日常に満足出来ず、ゴリラシティのリーダーを倒して自らがリーダーとなった。
初登場は1959年The Flash vol.1 #106。
フラッシュと同じくスーパースピードを武器にするフラッシュの敵対者への呼称として使われる。
プロフェッサー・ズーム
本名はイオバード・ソーン。フラッシュのスーパースピード(後にスピードフォースに改変)を研究していた25世紀の未来の科学者。
初登場は1963年The Flash vol.1 #139。
レトロアクティブ・コンティニュティ(通称レトコン)によってイオバードのバリーを憎む動機は何度も変化しているが、どのような経緯であれ必ずバリーと敵対する運命を辿っておりこの運命は不変である。
プレクライシスでの設定では人々から愛されるバリーを妬んでおり、同時にバリーの妻であるアイリス・ウェストを手に入れようと執拗に狙うヴィランであった。脅迫しても尚アイリスがバリーを選んだため殺害したり、その後もバリーの第二の女性であるフィオナ・ウェブを殺害しようと再び現れたりと非常に残忍な性格であった。
しかしフィオナに襲いかかるイオバードを止めようとしたバリーによって首の骨を折られ死亡した。(vol.1 #324)
ポストクライシスではオリジンが変わり、かつてバリー・アレンのファンであった設定が加えられた。
科学の発達によって犯罪が激減した25世紀の未来ではヒーローは存在せず記録だけが残っており、イオバードは20世紀のヒーロー二代目フラッシュ/バリー・アレンに惹かれた。Crisis on Infinite Earthsにおけるバリーの尊い犠牲に胸を打たれ、次第に会いたい想いを募らせていった。同時に記録や伝記を読むうちに自身とバリーを同一視するようになり、スーパースピードを手に入れバリーの顔に整形する。
その後骨董品屋で強奪したコズミックトレッドミルで過去に遡るが失敗し、バリーの死後の時代に辿り着いてしまう。そして将来自分がリバースフラッシュとしてバリーの最大の宿敵になることを知り(未来にはリバースフラッシュの正体に関する資料が無かった)、同時にバリーに殺される未来を知った。
バリーに扮して歴史を変えようとするがウォリーに正体を見抜かれ失敗した。
このイオバードは未来に送り返された際に記憶喪失となり歴史改変は防がれた。(vol.2 #79)
2009年Blackest Nightで遂に復活し、殺されたことによってバリーに対する憎悪は一層激しいものへとなった。復讐のためバリーの過去に干渉し孤独な人生になるよう仕向けた後、バリーの母親であるノラ・アレンを殺害した。(The Flash: Rebirth)
Final Crisisのバリー復活に関与しており、復讐のためスピードフォースに溶け込んでいたバリーを現世に呼び戻した。
Flashpointではバリーの取った行動によって「生きたタイムパラドックス」になる。これによってイオバードは過去や未来の影響を一切受けなくなりバリーを殺すことが可能になった。DCリバース以降では死亡しても別の時間軸から現れることで復活を果たしたりと彼曰く「不変の存在」となっている。
ズーム
本名はハンター・ゾロモン。
初登場は2001年Flash Secret Files and Origins #3。
父親は少女五人を殺害した連続殺人鬼であり母親は警察に密告したことで父親に殺される。その後父親も包囲していた警察によって殺された。
この凄惨な事件を切っ掛けに犯罪者心理に興味を持つようになり、心理学と犯罪学を専攻する。その後FBIに所属し、後の妻となるアシェリーと出会った。
しかしある事件でハンターの判断ミスよりアシェリーの父親を死なせてしまう。これによってアシェリーは去り、FBIからも解雇された。更にこの時の負傷で杖を必要とすることになった。
その後キーストーンシティに移り、メタヒューマン専門のプロファイラーとしてキーストーンシティ警察署に勤めるようになった。このとき三代目フラッシュ/ウォリー・ウェストと出会い友となった。
一時は人生が再び上向きになったと思われたが、ゴリラグロッドの襲撃によって下半身不随になる。絶望するハンターは過去に遡って事件を防ぐよう懇願するが歴史改変の危険性を知るウォリーはこれを拒否した。
それでも尚歴史を変えようと単身コズミックトレッドミルを動かそうとするが爆発してしまい自身も巻き込まれる。これによって時間の流れに干渉する能力を得た。
友であるウォリーが自身の頼みを断ったのは先代フラッシュのように悲劇に遭ったことがないからだと解釈したハンターはウォリーをより良いヒーローとするには彼のためのリバースフラッシュが必要だと結論付ける。そして友から最大の宿敵へ、ズームとして生まれ変わった。(Vol.2 #197)
リンダを殺すため襲いかかるがウォリーの必死の攻防によって失敗する。しかし妊娠していたリンダはズームの攻撃によって流産し、勝者のいない苦い闘いとなった。(vol.2 #198-200)
硬直が解けて間もないイナーシャを力で押さえつけサイドキックにするべく鍛えていたが、業を煮やしたイナーシャによって逆に力を奪われ再び車椅子となってしまった。(Final crisis: Rogues Revenge)
逮捕されたプロフェッサーズームに話を持ちかけるシーンがあるがその伏線が拾われることは無かった。(The Flash: Rebirth)
ハンターは時間の流れに干渉することで他のスピードスターのような高速移動を可能にしている。
スペクターによるフラッシュに関する記憶消去の干渉を受けなかった数少ない存在。
リバースフラッシュ
本名はダニエル・ウェスト。
彼にはイオバードやハンターと違って別称が無くリバースフラッシュのみである。
New52以降に登場した。初登場は2012年 The Flash vol.4 #0。
アイリス・ウェストの弟。甥であるウォリー・ウェスト(黒人)に慕われていたが後に父子関係であったことが判明する。
彼の母は彼を出産したと同時に亡くなったため、父ウィリアムはアルコールに溺れていった。この一件でダニエルはウィリアムに憎まれており、姉アイリスだけが彼を愛していた。
その後青年となったダニエルはゴリラグロッドの襲撃事件の際に裏で金品を強奪していたローグスを止めようとするが、キャプテンコールドによってスピードフォースを充電していたモノレール用バッテリーに突っ込んでしまう。これによってモノレールの残骸と融合しスピードフォースを扱えるようになった。
父を憎むダニエルはスピードフォースを利用して過去に戻り、アイリスと自分の人生を変えるためウィリアムを殺そうとする。しかし父に危害を加える自身の醜い姿を見た当時の幼いアイリスに拒絶され隙を突いたフラッシュに倒された。
逮捕後はスーサイドスクワッドに参加し能力を取り戻す。しかし以前のようなスピードは出せなくなった。
ある任務で町に爆弾があることを知ったダニエルは町や住民を守る為爆弾を運ぼうとする。町は救われたがダニエル自身は爆発から逃げ遅れ死亡した。
DC Universe Rebirthではウォリー・ウェスト(黒人)は彼の息子であることが判明した。この経緯についてはキッドフラッシュにて。
映画
DC Extended Universe
原作コミックでは二代目フラッシュとして知られるバリー・アレンが登場。エズラ・ミラーが演じている。
従来シリーズのような全身タイツ状ではなく、アーマーのようなコスチュームが特徴。バリーがNASAから盗用した耐熱素材で自作したという設定で、メイキングによるとデザインはスポーツシューズをモチーフにしているとのこと。
- マン・オブ・スティール(2013)
単独映画におけるゾッド将軍の説明の際「子供一人救うのがやっとだった」という旨の回想シーンがある。
当時は試作品のスーツを用いていた。
- バットマンVSスーパーマン(2016)
DCEUシリーズでの初登場作品。
レックス・ルーサーが密かに調査を進めていた、超人的な能力を持つ人類:メタ・ヒューマンの1人として記録映像に登場。
コンビニへ買い物に出向いた際、強盗事件に出くわし、持ち前の高速移動能力を駆使して強盗を現行犯逮捕する活躍を上げている様子が映像に残されていた。
スーパーマンの闇落ちを示唆する描写でも登場する。
- スーサイド・スクワッド(2016)
ゲストで登場。
コスチューム姿で現れ、宝石泥棒を働いたキャプテンブーメランを捕まえる活躍を見せた。
演じたのは、「BvS」と同じくエズラ・ミラー。
- ジャスティス・リーグ(2017)
引き続きエズラ・ミラーが演じる。吹き替えは、本作では細谷佳正に変更されている。
コミックと違いリーグの最年少という設定になり、本作では戦闘未経験故に敵を前にして身が竦んでしまうといった一面を見せた。
オリジンといった基本的な設定はバリーのままであるが、落ち着きが無く悪戯好きな性格はバートに非常に似ている。能力を使うとお腹が減るという設定は初期のウォリーフラッシュの設定から。
あまり友達がおらず人と話すのが苦手なようで、ブルースにリーグに誘われた際は「友達がほしい」という理由ですぐに承諾した。
同じく若く歳が近いサイボーグとは当初なかなか心を開いてもらえなかったが、最終的には互いに拳を合わせたりと親しくなった。
本作の時点では大学生であったがラストではブルースの紹介によってセントラルシティ警察署の鑑識官になった。
「父さん 何があっても忘れないで」
「父さんの息子は選ばれた」
「最高の息子だ」
JLの再編集版。
彼の見せ場が2022年アカデミー賞のファン投票で1位に輝いた。
ヒロインのアイリス・ウエストが初登場。
スーツが従来のタイツ状になり、血管のようにエネルギーが循環されている。
タイトルロゴから「フラッシュポイント」が原作になることが示唆されている。
DCEUからDCユニバース (DCスタジオ)への移行により内容が修正される模様。
ドラマ
- 超音速ヒーロー ザ・フラッシュ
1990年代に放送されたテレビドラマ。二代目のバリーが主役でジョン・ウェズリー・シップが演じている。
2014年の秋から放送がスタートしたドラマ。同局で放送しているドラマ『ARROW』と同一の世界観アローバースに属する。
二代目のバリーが主役でグラント・ガスティンが演じている。また、上記の旧ドラマ版の主演だったジョン・ウェズリー・シップがバリーの父親役として出演したり、同ドラマ版でトリックスターを演じたマーク・ハミルが同じ配役で登場するなどのオマージュも。『スーパーガール』にもゲスト出演している。
「フラッシュに会ったことある?」
「ああ、あるよ。会ったら分かるけど、嫌な奴だ」
アマンダ・ウォラーの招集に応じて出動。
アニメ
- DCAUシリーズ
スーパーマン
1996年-2000年に放映された。シーズン2の第4話「世界一速い男」にゲスト出演。
原語版声優はチャーリー・シュラッター。日本語版は山野井仁。
ジャスティスリーグ
アニメ作品。無印は2001年-2004年、アンリミテッドは2004年-2006年に放映された。当時の設定にならい、三代目のウォリーがレギュラーで登場している。
因みに当初はフラッシュではなくインパルスがレギュラーで登場する予定であった。そのためパイロット版の映像ではインパルスが登場している。
原語版声優はマイケル・ローゼンバウム。日本語版は千葉進歩。
2003年-2006年に放映されたアニメ作品。パフィーが主題歌を熱唱している。キッドフラッシュがゲストで度々登場している。
原語版声優はマイケル・ローゼンバウム。日本語版は井上剛。
2011年から放映されたアニメ作品。ウォリーがキッドフラッシュ、S2からはバートがインパルスとして登場。他にもバリーやジェイも登場する。コミックではウォリーはヤングジャスティスに在籍したことはなく、バートが在籍及び創設者の一人だった。
S2の6話は歴代フラッシュが一同に集まる回であるが、コミックではジェイ、バリー、ウォリーキッドフラッシュ、バートインパルスが同時期に存在したことはない。
ウォリーの原語版声優はジェイソン・スピサック。日本語版は前野智昭。
バートの原語版声優はジェイソン・マースデン。日本語版は鈴木晴久。
2013年から放映された前述したアニメティーンタイタンズのスピンオフ作品。キッドフラッシュがゲストとして度々登場している。スーパーパワーを持たないロビンにスーパースピードを見せ付けて自慢し、彼のコンプレックスを煽っている。話の最後はロビンに足を折られるのが恒例になっている。
原語版声優はウィル・フリードル。
2015年からYouTubeで配信されている女児向けアニメのシリーズ。バリー・アレンがクラスメイトとして登場している。
ゲーム
DCコミックスのキャラクターで戦う対戦型格闘ゲーム。
必殺技(スーパームーブ)は地球一周パンチ。ジャスティスリーグのアニメ第12話「Divided We Fall」から引用されている。
DCコミックスのキャラクターで戦う対戦型格闘ゲーム。
フラッシュ(バリー・アレン)の他に、ジェイ・ギャリックとリバースフラッシュもプレイアブルキャラクターとして登場する。
DCアンチェインド
2018年から配信されているDCコミックスのキャラクターで戦うアプリゲーム。
関連映像
2015年には75周年記念としてフラッシュの75年間の歴史を追う映像が公開された。
関連タグ
DC / DCコミック / FLASH / TheFlash